水泳は本来、それほど経済的な費用が多くかかるスポーツではありません。
しかし、近年は水着が高価なものとなり、大会への参加や各団体による合宿も以前より増えています。
その分、大会の成果につながるわけですが、それと同時に保護者の経済的負担も大きくなります。
日大豊山高校水泳部では、できるだけ保護者の経済的な負担を軽減するという観点から多くの支援を得て活用しています。
学校は大会参加費や全国大会などの遠征にかかる交通費や宿泊費などの費用をすべて負担しています。
ビート板やフィン、チューブ、陸上トレーニングに必要な練習道具などもすべて学校で購入しています。
そのため、毎月の部費の徴収や大会に参加する際の費用負担は一切ありません。
また、水泳や学習の実績に応じて各種の奨励金制度も整備されています。
日本大学は東京オリンピックへの強化策として、各付属高校の運動部に多額の費用を援助しています。
本校水泳部では、その援助金を日本水泳連盟や東京都水泳協会が主催する強化合宿の費用や栄養費として使用させていただいております。
Aチームの選手が毎日の練習後にプロテインを摂取できるのは日本大学からの強化費のおかげです。
その他、水泳部のOB会にも多額の援助を頂いております。
夏季の主要な大会に必要な補食費や荷物の運搬などで使用する車に関わる費用、水泳部全員で行う食事会、合宿所の生徒を中心とした食事会などはすべて水泳部OB会の費用で賄われております。
個人で負担する費用は、個人登録費やユニフォーム・シュノーケルなど個人的に使用するものだけです。
水泳部の保護者会などもありませんので、保護者の大会などの応援も自由です。
東京都水泳協会では東京辰巳国際水泳場や東京都体育館の強化練習会を選手からの経済的負担なしに行っています。
東京都の中学生・高校生はこれだけでもかなりの恩恵を受けているといえます。
できるだけ少ない経済的負担で、最大の効果を出すことができるのが学校水泳の特色です。
各団体から多くの支援を得ていますので、その期待に応えるためにも大会での実績として答えなければならないと考えています。
竹村知洋