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~森の再生からブリの来るまちへ~  小田原市無尽蔵・環境(エコ)シティ  ブリの森づくりプロジェクト 

シカ食害対策事例 幹にネット巻き、侵入防止策(長野県下諏訪町)

2016-06-30 09:46:51 | ブリ森講座
他の地域でのシカ食害対策事例を見てきましたので紹介します。
幹にネット巻き、侵入防止策(ともに長野県下諏訪町)


幹にネット巻き(長野県下諏訪町)

幹にネット巻きのアップ写真(長野県下諏訪町)

■■■■シカによる樹木への被害■■■■
シカは枝角を樹皮に擦りつけて磨く習性があり、角コスリといいます。
広葉樹、針葉樹ともに利用しています。利用する木の太さは、
太いものから細いものまであります。
剥皮して内樹皮(林業用語で甘皮と呼ばれている)を採食する場合もあります。

■■対策
それを防止する手段の一つに幹にネットを巻く方法(上写真)があります。
かなり手間ですが、食われないためには致し方ないといったところでしょうか。
樹脂製のネットなので何年かすると紫外線で劣化し破ます。新しいものをまた巻く必要があります。
たいへんお金がかかり出費が馬鹿になりません。

耐用年限が過ぎたネットは、ゴミなので、一つ一つ取り外すか、
自然に戻る材料を使うことなど、生産の時点で良い手法を開発しなければなりません。
紫外線で分解されるものがありますが、耐用年限が短いので材料には不適です。
角コスリ対策、剥皮対策一つをとってもニホンジカ被害問題はなかなか難しい問題を抱えていることになります。




侵入防止策(長野県下諏訪町)
これは、他の地域でもよく見られる対策です。
だいたい人の背丈の高さです。
この保護策は、植林針葉樹を皆伐した後に、落葉広葉樹を植栽した樹種転換区域を囲っています。

なお、樹脂製のネットの代わりに、ペラペラのビニールテープ(通称スズランテープ)を根元に張る手法がテープのメーカーhpで紹介されてます(以下)。
----------------ここからチラシ------------------------------


----------------ここまでチラシ------------------------------
・350m1巻1800円、送料は、最低価格が段ボール一箱4000円。
・特殊品なのでホームセンター等の一般販売店へはおろしてないので、メーカー直売で買うしかありません。
・私はこの紐をカワウコロニーの抑制対策で買いました。

 回収しなくていいように生分解性です。ただし金額も高額です。
このチラシの生分解性はトウモロコシを原料としてます。
 紫外線で自然に戻るクレモナテープというのもありますが、耐用年限が短いので不向きです。

チラシの一番上の写真では、根張りの部分に杭を打ってテープを張ってます。
ここは少々食害ダメージを受けても樹木への影響は少ないので、枯れません。
写真のように大げさにやる必要はないそうです(助言:古林 賢恒(元東京農工大学助教授)

これらは対処療法なので、根本的にはシカの生息数を低密度に抑制し続ける必要があります。
ブリ森プロジェクト 伊豆川哲也(山盛りの会、野鳥の会)


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