ブリの森づくりプロジェクト  

~森の再生からブリの来るまちへ~  小田原市無尽蔵・環境(エコ)シティ  ブリの森づくりプロジェクト 

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多自然川づくりの見学開催報告 桑原、牛島、寺島排水路。素掘りの自然環境を残せないか?

2017-08-22 20:10:28 | ブリ川-いろいろな川
開催報告 第1回 多自然川づくり見学会(第3回 意見交換会)
■1.日程 平成29年9月2日(土)午前7時30分~12時00分頃
■2.主催:おだわら環境志民ネットワーク
   協力:小田原市道水路整備課河川係
■3.場 所
 ①桑原地区水路(施工済み植生定着区間)
 ②曽比地区水路(牛島排水路)で施工直後、植生未定着区間
 ③曽比地区水路(牛島排水路、寺下排水路)で施工予定区間

■4.概要
 小田原市が施工した多自然水路整備箇所の見学。
 施工後の水辺植生の定着状況を見学し、施工後の水質結果や水生動物等の定着状況から、工事による水辺環境の劣化と回復について意見交換した。

地図の中心マークが桑原地区水路(施工済み)は日本新薬と酒匂川の間を南下する川。メダカ保護区(小田原市指定)にってます。H19年度施工

曽比地区水路(牛島排水路、寺下排水路)地図中心マークの20m西が牛島排水路、20m東が寺下排水路。

今まで小田原を含む多くの日本で行われてきた、2面または3面コンクリ壁による水路に比べると、石積み護岸や、施工後に流れに変化をつけるために河床の岸側に大きめの石を置く「根固め捨石工」などは、魚類や水生植物のが定着しやすく、施工後に自然が再生しやすい工法です。他の河川へも広く普及させたいです。しかし工事予定区間を踏査してみると、工事することによる自然性の低下になっていて、必ずしも「多自然川づくり」とは言えない区間もあることがわかりました。

■桑原の多自然水路整備個所(施工済み、小田原市メダカ保護区水路)
 桑原の多自然水路(施工済み)は、小田原市が指定はしたメダカ保護区でもある。県道新設にぶつかる別水路の水を引き回し合流させる必要があったため、計画流量が増るので拡幅工事を平成19年にした区間である。
 拡幅は、区間により工法が異なるが、一番長い区間(日本新薬西側沿い)は林道側を拡幅し、森林側は施工しない「片岸拡幅」で、施工後の植生定着を期待してアンカー式丸石積み護岸とした。ほぼ期待通り、施工後にミゾソバやオオカナダモ等の水辺植生が自然に定着した。昔よく行われたコンクリむき出しのつるつる護岸に比べて自然性も費用もかなり高い。この点は行政に感謝であり高く評価できる。
 課題① 拡幅工事と流量の増加により、直線的で瀬淵や細流の無い、「トロ」がつづく単調な水路になってしまった。またアブラハヤ、オイカワなどの里の魚類にとっては適した流速であるが、メダカにとっては流速が早くメダカは少数しか生息できなくなってしまった。
 課題② 流れに瀬淵を再生させるため、河岸に置き石をところどころ置いたが、上下流方向へ長細く並べてしまったので、瀬淵ができにくい。石の配置を変えて瀬淵を作ると望ましい。


(上写真)アンカー式空石積み護岸(コンクリを練り込まない丸石積み)。日本新薬北沿い。
施工後約10年経過したが、水生植物が定着しない区間(上写真)と定着している区間(下写真)がある。定着しない区間は何が要因なのであろうか?


(上写真)流れに瀬淵の変化を作るため河岸に四角い雑割石(30cm程度の置き石)を置いた。良い発想である。しかし上下流方向へ長細く1列に並べてしまったため瀬淵ができにくい失敗例。石をもっと一か所にごろんと集積させて瀬淵を作ってほしいと市に要望した。場所:日本新薬西沿い。施工後約10年経過し水生植物が定着しているアンカー式空丸石積み護岸。

また、日本新薬西沿いは瀬淵や細流の無い、「トロ」がつづく単調な水路なので、水路の西側の樹林地を、ユンボで掘削し、複数個所にワンド(湾処)や細流を作る様に市に要望した。一応ワンドがあるが、全約400m区間に1か所しかない。

■牛島排水路(小田原市曽比)

(上の図)施工予定地図、図の上が北向き。西側が牛島排水路、東側が素掘りの自然護岸が多い寺下排水路。
区間ごとに凡例を変えて工法が書かれてます。寺下排水路では自然性の高い地域の特徴である「素掘り水路」の約半分は消失し「練り石積み」になる(図の青実線区間)計画。

 施工直後の区間と施工予定区間を見学。施工前の状態が、コンクリを練り込まない丸石積みの垂直護岸です。この地域の小水路には20cm程度の小さめの丸石積みが、護岸や家の盛り土の擁壁等に使われてます。昔、酒匂川の「大口」から運んできたのです。
しかし、コンクリを練り込まない丸石積みは、数十年すると、水の流れで積み石の裏(道路側)の土が洗掘される箇所もあります。すると道路が陥没するので路肩の耐久性としては問題があります。そこで今回はアンカー式練り丸石積護岸に置き換えします。簡単に言うと、丸石に鉄の棒が刺さってる製品があって、その石を積んで、石積と道路に間にコンクリを充填するというものです。
詳しくは、メーカーの例http://www.kankyo-kogaku.co.jp/river/alda/index.html

見た目には、昔と似た丸石積なので、これが市長が言う「水辺の原風景を保全再生」ではないでしょうか。丸石が大きくて石と石の隙間にコンクリが練り込まれてるので、昔に比べると、小魚や水生昆虫が逃げ込む石の隙間が減ってしまうので自然性は若干落ちますが、路面陥没のリスクを減らすには致し方ないかと思いました。

上写真:曽比地区牛島排水路  画像の左半分はのH28年度施工、右側は施工前でコンクリを練り込んでいない昔の護岸(施工予定)。

★★★ココ重要★★★
■寺下排水路(小田原市曽比)施工予定
 工事予定の寺下排水路には、市内でも桑原、鬼柳、曽比ぐらいにしか残っていない「水田と一体になった素掘り水路」が残っており、魚類が川から水田に遡上できる環境である。まさに森里川海の連続性が残っている。水際には水生植物も多く生育し、生物調査の結果でも魚類の個体数が非常に多い河川であった。

以下、寺下排水路「水田と一体になった素掘り水路」が残されている貴重な環境



素掘りの水路や水田からの排水口が素掘りで魚類が遡上できる環境は、良好な例として、冊子「かながわ田んぼの生きものウォッチング」(神奈川県2007)に以下の様に、解説付きで小田原の写真が掲載されている。

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「水田と一体になった素掘り水路」といのは、どのようなメリットがあるかご存じでしょか?
実は、里の小魚は、川から水田へ魚類が水田排水口を遡上してくるのです。魚は水温のちょっと温かい水を感じ取って水田へ遡上しているのかと思います。
下の絵をご覧ください。左は用水路、右は水田です。小魚は、水田を産卵場や稚魚の成育場にしてます。河川工事や圃場整備で水田排水口に落差ができてしまうと、これらの魚類は遡上できずに生育場所を失ってしまいます。


 しかし、寺島排水路では、非常に良好な自然環境であるこの素掘り水路の約半分の区間が壊されて裏にコンクリを流し込んだ丸石積みの垂直護岸(上記の牛島排水路の写真と同じ工法)になる計画である。実に残念であると同時に自然破壊である。
 同様なことは、事業を評価する県の委員会でも述べられ、事業の縮小や環境団体の意見を聞くように求められている。
水源環境保全・再生かながわ県民会議 平成27 年度第1回事業モニター報告書 事業名 河川・水路における自然浄化対策の推進
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/828973.pdf#search=%27%E7%9C%8C%E6%B0%91%E4%BC%9A%E8%AD%B0+%E5%B0%8F%E7%94%B0%E5%8E%9F%E5%B8%82+%E5%AF%BA%E4%B8%8B%E6%8E%92%E6%B0%B4%E8%B7%AF%27

この委員会意見を踏まえ、一部の素掘り水路は破壊されずに残ることになったが、およそ半分の素掘り水路は消失し練り石積み(地図の青実線区間)になってしまい、水田との生態的なつながりが分断されてしまう現計画である。しかし現計画は大まかな方針であり、素掘り水路を削って石積みにするか、素掘り水路を残すかは、今後、個々の地権者や農家の意見も聞きながら詰めていくとのことです。

 このため市へ以下を再要望した。
 台風などの大雨の時は、上流の取水水門を閉めるので、増水氾濫の危険性は低い河川であることと、現状の環境貢献機能を高く評価して、その素晴らしさを、農家や近隣住民に理解してもらい、何とかこの良好な自然を残してほしい。
 やむを得ず石積護岸にする区間では、寺下排水路から水田へナマズ等が遡上できるように、水田魚道を設置してほしい。
 市長の議会説明では「多自然水路整備」を行い「水辺の原風景を保全再生」すると言って予算承認されたが、寺下排水路については、逆の行為が計画されており残念である。
         ブリ森レポーター & 志民ネット理事 伊豆川哲也
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以下、開催案内(終了しました)
 普段知ることのない、生きものに配慮した川の工事の手法を学んでいただき、今後工事予定の区間について市に建設的な要望を言っていただければ幸いです。
 今回の見学は、市長が 「自然環境の保全と再生」の中で、「多自然水路整備」を行い「水辺の原風景を保全再生」するとした先進的な市の事業です(H29/2/20小田原市議会本会議)。

第1回 多自然川づくり見学会(第3回 意見交換会)
■1.日程 平成29年9月2日(土)
   午前7時30分~12時00分頃
■2.主催:おだわら環境志民ネットワーク
   協力:小田原市道水路整備課河川係
■3.テーマ 多自然川づくりの見学
■4.場 所
 ①桑原地区水路(施工済み植生定着区間)
 ②曽比地区水路(牛島排水路)で施工直後、植生未定着区間
 ③曽比地区水路(牛島排水路、寺下排水路)で施工予定区間

■5-1.概要
 小田原市が施工した多自然水路整備箇所の見学。
 施工後の水辺植生の定着状況を見学し、施工後の水質結果や水生動物等の定着状況から、工事による水辺環境の劣化と回復について考察。

■5-2.開催趣旨
 今回の見学は、市長が 「自然環境の保全と再生」の中で、「多自然水路整備」を行い「水辺の原風景を保全再生」するとした先進的な市の事業です(H29/2/20小田原市議会本会議 H29年度予算案の説明)。
 国交省では、河川の自然の回復力を活かした生物が定着できるような川づくりを「多自然川づくり」として20年前から試行錯誤して各所の手引書作成、講習会などをやってきました。
 しかし、各地の河川工事では環境面でがっかりすることがよくあります。
 そこで、国交省の「多自然川つくり」の先進技術を県西地域で、もっと取り入れてもらおうと伊豆川が思い、小田原市(河川係)と神奈川県(小田原土木センター)に「どんな工事計画なのか」、「○○川の工事は国交省の多自然川づくりのマニュアル類に沿っているのか?」など訪ねてきました。その際に、有志の市民による河川研究会で見学会もさせていただきたいと伊豆川等が申し入れしていました。
 このような経緯を踏まえ、今回、志民ネットで、見学会を開催することとなりました。
 市による多大なる協力で開催しますが、市による開催ではないため、不手際もあるかと思いますが、ご了承ください。

 また、「多自然川づくり見学会」の第2回以降も計画してますので、どの区間を見学したいか、伊豆川に教えていただければ幸いです。

■5-3.見学ポイント
(1) 「神奈川県水源環境保全・再生交付金事業」(100%県税)で小田原市が多自然水路整備(河川工事)を実施しており、代表的な下記3タイプを見学。

 タイプ分け
①護岸工事済みで水辺植生定着(回復)区間(桑原地区メダカ保護区の水路)
②護岸工事直後で水辺植生未定着区間(曽比地区水路(牛島排水路、寺下排水路)の一部)
③護岸工事予定区間(曽比地区水路(牛島排水路、寺下排水路)の一部)

(2) 上記①の施工済みで水辺植生定着(回復)区間にて、多自然川つくりの複数の工法(丸石にコンクリ練り積み等)による植生の回復状況や瀬淵の回復力を見学し、施工前後の水質比較や水辺動植物の回復調査結果を市河川係から報告してもらいます。
(3) その後、上記②③を見学し、施工直後の②区間での植生や瀬淵の回復予想を考察するとともに、今後護岸工事する③区間を見ていただき、自然再生と治水を両立する河川工事の在り方や工法、維持管理、川沿いの住民からの要望等について皆さんと議論します。

■6.集 合 小田原市役所(午前7時30分)
     〒250-8555 神奈川県小田原市荻窪300番地
  現地は住宅街の狭い道路のため、指定の車に乗合いにて移動。
 マイカーの方は市役所駐車場(無料)に駐車。
 マイカー(指定の乗合車を除く)での現地同行はご遠慮ください。

■7.参加申し込み
 8月25日(金)まで
 ただし乗用車乗合のため座席の関係で参加できない場合がありますので早目のお申し込みをお願いします。

■8.申込問い合わせ
人数・参加者氏名、代表者氏名、所属、連絡先等お知らせください。
 志民ネット会員(構成団体の会員含む)向けですが、知り合いでも参加できる様にしました。

 おだわら環境志民ネットワーク 事務局
 (小田原市 環境部 環境政策課 環境政策係)
 TEL:0465-33-1473 FAX:0465-33-1487
 Mail:ka-kansei@city.odawara.kanagawa.jp

■9.見学の後日
 行政に「環境よくしてほしい」とだけ言っても単なるクレーマーにされてしまいます。
そこで、多自然川づくりの複数の工法を今回、実際に見ていただき、次に皆さんのご自宅の近くの川をご覧になってください。
その川にも適応できそうな工法を要望することで、具体的な提案ができます。予算の見当もつきます。

■管轄部署■
 ・小河川や水路の管轄
  (山王川の上流側(久野川、坊所川)、名もないような水路)
  小田原市役所5階 建設部 道水路整備課 河川係
  TEL 0465-33-1548
  FAX 0465-33-1565
  do-kasen@city.odawara.kanagawa.jp

 ・大きな川の管轄
  (酒匂川、山王川の下流側、早川、森戸川、中村川等)
  神奈川県 県西土木事務所 小田原土木センター 河川砂防1課
  TEL 0465-34-4141
  FAX 0465-35-9247
  東町5丁目 2番58号

---投稿 伊豆川哲也 ----------
 izkw_tetsuya@yahoo.co.jp
 あしがら冬みず田んぼの会長
 おだわら環境志民ネットワーク理事。日本野鳥の会神奈川支部西湘ブロック会員。
 小田原山盛りの会員。美しい久野里地里山協議会員。
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芦ノ湖の水を早川に❢ 早川流域環境懇談会が署名活動開始。

2017-07-11 17:19:50 | ブリ川-いろいろな川


6月27日、仙石原文化センターで早川流域環境懇談会の勝俣正次さんが、芦ノ湖の水を早川に流し、早川の水の浄化を訴え、講演会を開催しました。
その内容が、箱根・湯河原・真鶴版タウンニュニュースに掲載されましたので
是非ご覧ください。

http://www.townnews.co.jp/0609/2017/07/07/389770.html?utm_source=20170707&utm_medium=mail&utm_campaign=mailmagazine&utm_content=%E7%AE%B1%E6%A0%B9%E3%83%BB%E6%B9%AF%E6%B2%B3%E5%8E%9F%E3%83%BB%E7%9C%9F%E9%B6%B4

次回の講演は、同内容で9月28日に宮城野のさくら館にて行う予定です。

・・・・
現在湖水の水は静岡県の深良用水にすべて流入していますが、流域での農業用水の需要はかつてほどではなく、発電に利用されているそうです。
現在湖水の水位は高くなっており、早川に水を多少流しても水位の差はわずか。
早川の水は途中大湧沢などの火山性の泥流や温泉街の排水などが流れ込み、その水質の改善に効果が期待されています。
水質が良くなれば早川の漁業や相模湾の漁業にも良い影響が出てくることと思います。

ぶり森のらこ
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須雲川源流クリーンハイク~畑宿~黒岩橋と特別保護区の春の花 レポート

2017-04-27 20:48:10 | ブリ川-いろいろな川

4月26日、小田原山盛の会、箱根を守る会が中心となって作っている、須雲川・箱根新道ゴミ問題対策協議会主催により、須雲川源流クリーンハイク(~畑宿~黒岩橋と特別保護区の春の花を見る)が開催されました。
天気予報に翻弄されましたが無事開催となり、黒岩橋下のゴミを回収し、源流の春の花を楽しむ充実した一日になりました。
ブリ森のらこも主催者の一人として参加いたしましたので、当日の様子を写真でお伝えしたいと思います。

橋げたの下ですが、画像がどうしても横になってしまいます。


須雲川源流は箱根国立公園の特別保護区にも指定されている美しい渓谷ですが、脇を通る箱根新道から投げ込まれるゴミで流域は大変な状況となっています。
50数年ほど前に作られた箱根新道は山岳地帯のため清掃がなかなかできない立地の上、側溝にたまったゴミは雨が降るたびに垂れ流し状態となり、山肌から沢へと流れ下り、相模湾へと向かってしまいます。
管理している国交省横浜国道事務所、SKDの皆さん、環境省や箱根町、地元畑宿の皆さんと対策を協議し、年に数回清掃活動を行っています。


この日は地権者のご許可をいただき、普段は歩けない畑宿~黒岩橋の渓流沿いの区間を歩き、橋の下の清掃を行いました。
橋の下は主にポイ捨てのゴミです。ペットボトルからお弁当ゴミまで散乱しています。


足場の悪い橋げたの下は国道事務所SKDの若い皆さんが元気に回収してくださいました。





自然の大切さを理解しない方がゴミを捨てるのかもしれないと、ただいま自然の生き物を描いた横断幕を作成中です。
渓流にはたくさんの希少な生き物が住んでいます。
ヤマセミも住んでいます。





植物も珍しいものをいろいろと観察できました。
田代道彌先生講師で流域の植物観察も楽しませていただきました。










渡渉して対岸の特別保護区も散策しました。


美しい花の脇にレジ袋などがなくなり、清浄な環境に戻るよう、
皆様ご協力をよろしくお願いいたします。

ブリ森のらこ
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第14回 夏休み親子観察会(小川の生き物)8/10(日)中止

2014-07-05 20:03:17 | ブリ川-いろいろな川
第14回 夏休み親子観察会(小川の生き物)8/10(日)雨天増水のため中止
 小田原アリーナ脇の小川で、魚などの水生生物の採集&観察会が毎夏行われてます。お子さんの夏休みの自由研究にもどうぞ。

日時:2014/8/10(日)9:00~12:00小雨決行
場所:小田原アリーナ駐車場 (小田原市中曽根)
参加費:500円(保険料、資料代)
持ち物:小川に入って魚取りできる身支度・帽子
    手網
    飼育かご(持ち帰りたい人)
講師:勝呂尚之
主催:酒匂川水系の環境を考える会
後援:小田原市環境保護課
連絡先:酒匂川水系の環境を考える会090-3438-1964陣野一郎

過去の開催の様子は→こちら

集合場所 小田原アリーナ駐車場

酒匂川水系の環境を考える会の中山和也様より情報を頂きました。
広報小田原7/15版にも掲載されてます。
記入:ブリ森レポーター伊豆川哲也
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結果発表!真夏の河川最高水温一斉調査と河川環境の評価(NACS-J方式)

2013-09-19 01:09:33 | ブリ川-いろいろな川
お待たせしました!
真夏の河川最高水温一斉調査と河川環境の評価(NACS-J方式)の結果発表です!

 今夏は「ブリの森づくりプロジェクト」の市民活動の一環で、小田原・箱根・丹沢地域で、神奈川県下河川水温一斉調査(石綿進一先生、神奈川工科大)に調査協力すると同時に、日本自然保護協会(NACS-J)の手法を使った川の環境評価を行いました。
 なお、神奈川県全地点での水温については石綿進一(神奈川工科大)先生がネット等で結果を公表予定です。
 ブリ森では、今回の活動を、きっかけにして、川の環境の評価や、多自然川づくりを地域の市民と行政の共同でやりたいと思ってます。

■なぜ???夏期の高水温測定???
 例えば、「アユの生存限界水温の32.8度越え地点が県内にある」!
 水温は河川生物の生存を左右する。特に、夏期の最高水温は、死をもたらすことがある。ところが自治体が行っている定期調査(公共用水域の常時監視)では地点も少なく、また河川の平均的な水温計測に重点がおかれ、高水温時間帯を対象としてない。このため今夏の調査を実施しました。


調査は、下記の調査方法1と2を行いました。
■調査方法1 「神奈川県下河川水温一斉調査」
これは、真夏の高水温時間帯(昼過ぎ)の水温を測るもの。
 2013年8月11日午後1~4時の間に測温。良く流れてて水深15cm以上の箇所。
 主体:神奈川工科大学 石綿進一氏。コーディネーター:飯田ふさえ氏。
 参加団体:NPO法人神奈川ウォーターネットワーク(会員)、金目川ネットワーク(会員)、小田原市ブリの森作りプロジェクト、他有志。

■調査方法2 川の環境評価(日本自然保護協会手法)
 下記のかわいい絵を見て川の評価が地域住民で簡単に点数評価できるすぐれもの。
水温は県下一斉で行いましたが、川の環境評価(日本自然保護協会手法)は、今夏は、ブリ森プロジェクトだけが独自に行いました。日本自然保護協会NACS-Jでは約5年おきに全国で実施してます。 出典http://www.nacsj.or.jp/project/ss2010/manual.htm


■結果は以下の通りです。
結果に色分けをしました。赤・オレンジは悪い環境、逆に緑・青は良い環境です。
各水系は上流から順に並べてあります。
■■■■■■早川水系■■■■■■



■■■■■■山王川水系■■■■■■


■■■■■■酒匂川水系(丹沢方面と小田原市内)■■■■■■




■講評(参加者、関係者の感想)
●Aさん:水温調査だけでなく、川の環境評価まで広げたことは意義のあることだと思っています。ぜひ、今後市民レベルでの環境評価活動を展開していってほしいと思います。
●Bさん:河川行政は、まず治水(洪水防止)。治水が可能な範囲で川の環境を守っていく。そして子供たちが遊びたくなる川にしたい。
●Cさん:山王川は、3面護岸区間が多く、景観、生物環境として好ましくないので、土地の制約から拡幅は困難だと思うが、できる箇所から改善してほしい。また、住民が水際に降りれる箇所(親水箇所)が少なく、住民が川への関心を持たなくなる原因となっている。
 今回の活動を、きっかけにして、川の環境の評価や、多自然川づくりを地域の市民と行政の共同でやりたい。
●Dさん:昔の川や水路を知る人も少なくなった。昔は田んぼや人々の生活との密接な繋がりがあった。昔の事、本当の自然を伝える事、より自然な河川環境を考えていく事、人と川との繋がりを取り戻す事、ブリの森づくりPJで発信して行きたい。
●Eさん:久野川の下河原橋はだいぶ前に3面護岸をされてしまい、景観、生物の量は久野川中流以上の流域では最悪になってしまいました。下3面護岸は、景観、生物として好ましくないので、改善したい。
●Fさん:良い川ってなんだろうと改めて思った。
●Gさん:生物など環境の視点と災害(治水)のバランスが難しい。
●Hさん:自然にやさしい川を!
●県東部の鶴見川を担当した魚類専門家:軽く30℃を越えた場所が多く、33℃なんて場所もあった。
 アユに限らず、在来の淡水魚は、高水温に弱いです。特に渓流域に生息する、ヤマメやカジカなどは、22℃を越えたら、かなりやばいです。そのため、全国的に渓流魚の分布は縮小しています。また、カゲロウやトビケラなどの渓流に生息する水生昆虫も高水温には弱いため、結果として高水温により魚のエサも減少します。
 高水温の原因としては、地球温暖化の他にも、森林破壊や利水による水量の低下、畦畔林の減少なども関係しています。(幸い「アユの生存限界とされる32.8度を超え」は小田原・箱根・丹沢では無かった。)

■今後の展望
今回の活動を、きっかけにして、市民に川への関心をもっと持ってもらい、川の環境の評価や、できる箇所から「多自然川づくり」を地域の市民と行政の共同でやりたい。
「多自然川づくり」の詳細は下記HP等をご覧ください。出版物もいろいろ出てます。
→国土交通省HP http://www.mlit.go.jp/river/kankyo/main/kankyou/tashizen/pdf/kangaekata.pdf#search='%E5%A4%9A%E8%87%AA%E7%84%B6%E5%B7%9D%E3%81%A5%E3%81%8F%E3%82%8A'
→九州大学島谷教授 https://sites.google.com/site/shimataniyukihiro/oo-shizen-gawa-dzukuri/dou-shino-duo-zi-ran-chuandzukuri
→(独)土木研究所 河川生態チーム萱場祐一 http://www.zenken.com/kensyuu/kousyuukai/H24/584/584_kayaba.pdf#search='%E5%A4%9A%E8%87%AA%E7%84%B6%E5%B7%9D%E3%81%A5%E3%81%8F%E3%82%8A'

■次回調査(H26年?)への課題
①ブリ森プロジェクトメンバーだけでなく、多くの地域住人が参加できる仕組みにしたい。
②同じ地点は、数年では、環境評価の結果はほとんど変わらないので地点を増やす?
③よく見られる鳥(サギ類、セキレイ類)や魚、水辺の植物の写真付き手引きを配って楽しめるようにしたい。
④前回調査結果を手にしながら比較調査できるようにしたい。
⑤本人が担当した測定箇所だけでなく、その周辺も含めて、住民レベルでの改善提案・要望を集めたい。
⑥他の河川の市民活動(久野川の渓畔林再生等)ともリンクしたい。

■読者の皆さんの感想や要望の「コメント」お待ちしてます。
以上、ブリ森&野鳥の会 伊豆川哲也
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