がんばったで賞

2016年10月31日 23時54分48秒 | 日記


金メダル男の感想はこの一言。
良くも悪くも身の丈にあった事をしているから、そこまで酷くはないのと
内村のキャラのせいで批判しずらい土壌があるのは強いというかずるい。

金メダル男の数時間前に観た少女とはあらゆる意味で真逆の映画だったから
余韻が台無しになり、そういう意味では「ふざけんな」と感じたけれど余韻を
台無しにされたおかげで、少女の粗を冷静になって振り返れもしたので同日に
見たのはある意味正解だったのかもしれない。

少女は伏線を貼って後に回収する流れそのものは丁寧だしこれ見よがしな演出で
見てる側を誘導しないタイトな作りも良いけど振り返ると色んな点と点が都合良く
繋がり過ぎているせいで、幾らお話しのしかも狭い範囲の出来事とはいえ流石に
出来過ぎに思えてきたのと、その点でキャラが起こす行動と動機も流石に無理が
あるから良くできた脚本とはちょっと言い難いかなぁ~とか今になっては思う。

最終的には命の尊さを知り内向きな世界から開けた世界への光明を見出すという
落しどころは好きなんだけども、上で書いた点の雑さのせいでその見せ方も少し
浅はかにも感じてきたりもして。命の尊さを演出する為に死を演出の一環として
軽く扱い過ぎたのも気になった。見る前の印象がかなり悪かった故に良い部分を
加点方式に見たから良く感じたってのがやっぱ大きかったって事ですね。

ただ!
話に引き込まれ感情移入したのは事実な訳で、下衆な事した奴が報い受けたのは
正直溜飲が下がった気分にもなった。作りが雑とは言ったけど二人が枷をはずす
流れにはちょっとしたカタルシスも感じたし、報われて良かったという安堵から
来たものとはいえ、最後の二人の笑顔には少し涙ぐんじゃった。泣きのシーンを
あんまり押し付けがましくせず少し突き放して終わらせるのも良い。

なにより二人を百合的な目線で見て下世話な言い方すれば萌えたのが一番ですね。
好きなネットスラングじゃないけど、ネットスラングとしての「尊い」ってこういう時に
使うんだなって思ったりもして。良い部分と悪い部分を上げていけば寧ろ悪い部分が
多い映画だけど良い部分でプラスになってるって意味ではカルト映画的なもんかも。

時間あったら絵でも描きたいですね。
コメント
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