結構長いこと読んでるけどブログでちゃんと原作について触れたの始めてかも

2016年10月20日 23時51分33秒 | 日記


この記事では映画彼岸島デラックスとショートアニメ彼岸島Xについて
ちょっとした文句を書くのだけれど彼岸島はネタ要素一辺倒の漫画って
ネット上での認識が強いから、まず原作の美点とネタ的に面白い部分に
ついて触れようかと思います。

少なくとも俺が思う原作の美点は良く言えば古典的な話作りでキャラも
記号的なので読んでいて話を掴みやすく、キャラの行動そのものも特別
おかしな所は無いので、一応は話の締めまで読むと意外と腑に落ちる所。
伝えたいテーマも全然スレてないので少年漫画みたいな安心感もある。
絵でも話でも描きたい事がハッキリ見えるのは良いよね。

漫画としてそこが面白いかどうかはまた別問題として。

・・・ただ誰の目から見ても明らかに画力が足りてない上に完全に手癖で
漫画を描いているから、まず記号的な部分がより浮き彫りになっちゃって
キャラの台詞と画面で起っている事に妙な乖離が起こったり描きたい時に
描きたい事を描くのが裏目に出て前に描いた良い部分を台無しにするのが
駄目な所であり笑いどころでもある。

ちょっとでも漫画を読んだ事がある人ならば、真面目になって読めば読む程
ズレた所を面白く感じる味わい深さがあって、意図しないズレの積み重ねが
たまに思わぬネタ振りや天丼になったりする時もある。これがハマった時の
爆発力は彼岸島ならではの魅力で、それが結構な頻度で起きるのが凄いんだ。

だから一コマだけ切り出して絵面を笑われてたり(確かに面白いんだけど)
のっけからギャグとして見られて真面目に見れる部分が無いような扱いに
関してはどうなのかなぁ~・・・とか思ったりして。なんのかんの真面目に
描いてるっていうのが一番の美点なんだからそれは少し先生ェが気の毒。

そこ行くと13年末から始まった実写版シリーズは原作で描きたくても
描ききれていない部分を補足しようという方向で作っているからそういう
作りで原作の一番面白い部分を台無しにしているとはいえ嫌いじゃあない。

でもデラックスは駄目だ~。
1シーン1シーンに説得力を出すのは良いけどあからさまに前後のシーンが
繋がって無かったりマジで編集ミスったんじゃないのかと思った部分があった。
中でもびっくりしたのは百目の邪鬼を倒してから百目の邪鬼を祀ってる祭壇を
出したり兄貴が邪鬼(姫)のいる炭鉱を通らないと駄目って言ってるに途中で
炭鉱抜けて明と共闘しに行って、その足で501ワクチン取りに行ったりとか
原作ですら出来てる事が出来てないのには流石に苦笑い。

しかもドラマ版だと出来てるからね。つーかびびったのは映画版がドラマ版の
事実上の総集編で、基本的には同じ映像を使って展開をなぞっているのに前後が
滅茶苦茶になってるって事だよ。ただでさえドラマで見た間延びした展開をまた
見せられてでダレてる所に止めを刺された感。映画版のオリジナル要素もただ
単にやりたかっただけで全部投げっぱなしだったから結果的に間延びの遠因に
なってるし冒頭の100人斬り(ここはドラマと違ってノーカットで出したのが
良い方に働いてた)と姫からトロッコで逃げるシーン特撮しか良い所が無かった。

原作の一番の美点と書いた真面目にやってるてのが感じられなかったのが駄目な
一番の理由だったけど、まるで楽しめない訳じゃなく方向性も変わってないから好き。



そしてXは表紙の色合い表現出来てる所以外はマジで良いとこないな!
見た目で原作再現出来ているけど馬鹿にして作ってるの見え見えで俺は嫌い!
声の出演が全部速水奨とかそういう笑かし方とか求めてないから!
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする