少なくとも実写版彼岸島2期と呼ぶには苦しい、全くジャンルが違うドラマではあった

2014年07月19日 18時25分31秒 | 日記


例の握手会事件での放送自粛やW杯が影響しての放送休止が重なったセーラーゾンビもようやく完結。
決して褒められた内容では無いけど駄目な部分を好意的に解釈できなくもない程度には好きになれちゃった。
『夢を見ずにただただ生き続ける事は楽だが夢を見ず目的を持たずに生きるのは死ぬよりもみっともない。
反面、夢を見る自体は楽しいが夢を実現させるために夢を見続けるのはある意味死ぬより苦しい』
というテーマが一貫して有り、死ねば何も考えられないから楽という見方も本編で出てきていたりした。
しかしそれに対するアンサーがそれでも夢を持って生き続けるだったのが個人的にとても好きなので
おかげで本編中の駄目な部分を許せてしまえたって言った方が適当か。

劇中で唯一自分の夢を実現させていて生きる事への執着も強く、詰みの状況が見えている百花がラストで呟いた
「もうダメかも」に対し、ゾンビしかいない世界でも自分の歌を求められる新しい世界なんて夢を最後の最後で
持ってしまった舞子が「私は大丈夫幾らでも踊れるから」なんて笑顔で返しちゃってるのがまた何とも皮肉。
一定の法則性のある音楽がゾンビを制御できて舞子の歌でも同じ効果があると判明したのだから冷静に環境を
整えれば生き残った人間で新たに自分たちの世界を作れる可能性も無くは無い。だけど舞子がゾンビの前で
歌う体力が尽きた時点で即詰みて状況は見ようによっては自分の歌を求められる新しい世界という舞子の夢が
実現した状況であって・・・舞子を主人公として見るとテーマを一応描き切って完結しちゃってるのよな。

舞子の歌う体力尽きた時点で即詰みとは言ったけど、その状況になった時点でもうとっくに詰んでる訳で
舞子の笑顔で〆るハッピーエンドとも取れる様な演出にしていたのも悪趣味だとは思いながらお気に入った。
夢は無謀であるが夢を持って生きる事は生を実感させるという事をキャッチーに表してる風にも取れたから。
まっとうに良い部分を探すのが難しい(ロケ地の風景は綺麗だった)レベルの酷さだったけど方向性としては
前向きと言えば前向きだから、こういう手法もストーリーも基本的に苦手な俺でも割かし楽しめてしまったよ。



ドラマとしては駄目な所ばかり目が行くけど主演の3人のPVだと割り切って考えれば上手い事それぞれの
魅力的な表情を引き出せてるとは思った。アイドル伝説の幕開けにはならなかったけど上のキャプとか見てると
フォントどころか背景までコラっぽく見えてメッシ(高橋朱里)の背景から浮くのが得意と言う特技にも気付けたし。
メッシの写真はかれんちゃんにいつも駄コラのフリー素材として使われているから余計にコラっぽく見えて来たってなあ。
日本一直撮りが上手いプロ野球選手にならって、もっと綺麗に背景から浮く方法を体得してみるのも良いかもしれない。

あ、そうそう、歌に関しては主題歌も挿入歌もシングルで出さないのが勿体無いと位には良いと思いました。
以上夢を見ないで醜態を晒しながら生きながらえ続ける冴えない男の雑感。ん?ブルーレイBOX?いらねぇw



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全話を編集して90分にすればアルバトロスフィルムとして売れると思う
コメント
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