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フジバカマ・1~花

 キク科フジバカマ属の「フジバカマ(藤袴)」。ご存知、秋の七草で、昔は普通に道端で見られた野草だが、最近は見つけるのが難しい。いつぞやの新聞記事で、里山の荒廃の様子が書かれており、フジバカマやキキョウの個体数が減少しているとのこと。このままでは、秋の七草が、 “秋の五草” になってしまうと警鐘を鳴らしていた。
 春の七草は、『せりなずな ごぎょうはこべらほとけのざ すずなすずしろ これぞななくさ』 と覚えやすいが、秋の七草は、万葉集に収められた山上憶良の 『萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 をみなえし また藤袴 朝顔が花』 の歌で少し覚えにくい。ちなみに歌の中の朝顔はキキョウのこと。そこで私は単純に頭文字を集めて “奥深き花” と覚えている。つまり、みなえし、ず、じばかま、れおばな、きょう、ぎ、でしこ、となるが、ススキは、尾花ではなく、 枯れ尾花と覚えておかないと、 “か” や “お” で迷うことになる。

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ヤマホトトギス・1~山道

 蓮生寺公園の山道に咲いている「ヤマホトトギス(山杜鵑草)」。ユリ科ホトトギス属の多年草で、ホトトギスよりは紫色の斑点は少ない。花被片は6枚で、3枚の外花被片は内花被片よりも幅が広い。花柱は立ち上がり上方で3裂し、6本の雄蕊は花柱を包むように立ち上がり上方で開いている。雄蕊の先端には黄色い葯が見える。
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奮闘記・2~鶴見川下流

 Part2からの宿題になっていた鶴見川走破計画の続き。先週の気温は30℃を超える炎天下だったが、今日は秋の風が気持ち良い。河口まであと18キロのところからスタートして、河原の土手を進んでいく。新横浜付近のサッカースタジアムを横目に見ながら東横線、新幹線のガードをくぐるといよいよ鶴見区。川幅もぐっと広くなって、川面ではエイトの練習も見られる。子供の頃に渡ったことがある細い水道橋(歩道のみ)がとても懐かしい。さらに下って東海道線、京急線を過ぎ、去年走った箱根駅伝コースの国道15号線を渡る。そして鶴見線をくぐって数分のところにあった案内板。 “源流から42.5キロ、河口から0キロ” の表示がありここがゴール。河口の向こうには、横浜みなとみらいのランドマークタワーも見える。タイムは1時間57分で、1キロを6分30秒のペースでまずまずだった。源流からのトータルは、42.5キロを4時間42分。3回に小分けすると、東京マラソンで果たせなかった5時間はさすがに切っている。
 写真は土手の道で多く見られたイネ科エノコログサ属のエノコログサ(狗尾草)。
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ツリフネソウ・1~花

 舟を吊り下げたような特徴ある形の「ツリフネソウ(吊舟草・釣船草)」。ツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草で山野のやや湿った場所に生育する。花弁は上部に1枚と前方に2枚の合計3枚。萼片も3枚だが、これは上部に2枚と後方の距を含む部分とで構成される。さて、名前は “舟” だが、この花をじっと見ていると、何か深海魚のようにも思えてくる。
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ヒガンバナ・1~彼岸

 首都大学キャンパスの「ヒガンバナ(彼岸花)」。ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草で、名前はお彼岸の頃に開花することに由来する。この場所には毎年たくさんのヒガンバナが咲いていたが、今年は花数がずいぶん少ない。やや心配だがこれからまだ咲くのかも知れない。さてヒガンバナの染色体は3倍体で種子はできず、鱗茎で増殖する。しかしすべての鱗茎から花茎が伸びるわけではない。ある情報では花茎が伸びるのは全体の5%程度。つまり10本のヒガンバナが咲いていれば、そこには200個の鱗茎があることになる。このあたりの地中にもたくさんの鱗茎があるはず。
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