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フジバカマ・1~花

 キク科フジバカマ属の「フジバカマ(藤袴)」。ご存知、秋の七草で、昔は普通に道端で見られた野草だが、最近は見つけるのが難しい。いつぞやの新聞記事で、里山の荒廃の様子が書かれており、フジバカマやキキョウの個体数が減少しているとのこと。このままでは、秋の七草が、 “秋の五草” になってしまうと警鐘を鳴らしていた。
 春の七草は、『せりなずな ごぎょうはこべらほとけのざ すずなすずしろ これぞななくさ』 と覚えやすいが、秋の七草は、万葉集に収められた山上憶良の 『萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 をみなえし また藤袴 朝顔が花』 の歌で少し覚えにくい。ちなみに歌の中の朝顔はキキョウのこと。そこで私は単純に頭文字を集めて “奥深き花” と覚えている。つまり、みなえし、ず、じばかま、れおばな、きょう、ぎ、でしこ、となるが、ススキは、尾花ではなく、 枯れ尾花と覚えておかないと、 “か” や “お” で迷うことになる。

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