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モミジガサ

 村上春樹氏の小説を好んで読んでいる。3年前に 『1Q84』(BOOK1~2) がベストセラーになり、続編(BOOK3)も面白かったが、彼は “走る小説家” としても有名で、エッセイの 『走ることについて語るときに僕の語ること』 では、彼の長距離レース体験や走ることについての想いが興味深く綴られている。そのタイトルは、レイモンド・カーヴァーの 『愛について語るときに我々の語ること』 をもじったものだが、このブログのランニング記事なら 『“植物を撮りながら” 走ることについて語るときに僕の語ること』 となるだろう。彼は昭和62年の 『ノルウェイの森』 のヒットで一躍有名になり、その後 、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』 『海辺のカフカ』 『ねじまき鳥クロニカル』 など次々に発表しているが、その平易な文章に誘導され、いつの間にか、いわゆる “村上ワールド” と呼ばれる不思議で難解な物語に引きずり込まれている。
 さて写真は “ねじまき” の姿がとても面白い「モミジガサ(紅葉笠)」。キク科コウモリソウ属の多年草で頭花はすべて筒状花で、花柱の先端が2裂して反り返る。葉がモミジ状に裂けることからその名が付けられている。

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ノブキ

 薄暗い林の中で咲き始めた「ノブキ(野蕗)」。キク科ノブキ属の多年草で、フキのように大きな葉を広げることから名付けられている。咲き始めは白い小さな花が密集しているが、周囲に並んでいる雌花が受粉すると、こん棒のような実が稔り始める。写真の花の中央に見えるものが両性花(雄花)で、落花すると下からこん棒が登場する。
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