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スベリヒユ・2~花

 日当たりの良い道端に蔓延っている「スベリヒユ(滑りひゆ※)」。スベリヒユ科スベリヒユ属の一年草で、花径は6~7ミリほど。スベリヒユは道端で普通に見られるが、私は長い間、この花をきちんと見たことがなかった。調べてみると、どうやらスベリヒユにはほとんど閉鎖花ばかりの個体もあるらしい。花の姿を見ていないのにいつの間にか果実がたくさん出来ているのを不思議に思っていたが、この界隈の個体は閉鎖花の株が多く、花を咲かせるものはほとんど無いようだ。写真の個体は、あちこち探してようやく見つけたもの。これには花が5~6輪確認できた。
 ※ひゆの漢字は、 “草かんむり” に “見”
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トケイソウ

 5年振りに見つけた「トケイソウ(時計草)」。3つに割れた雌蕊を、長針、短針、秒針に見立てたもので、何度見ても面白い形。トケイソウはトケイソウ科トケイソウ属の多年草で、広義にはこの属に分類されるものを指している。花弁と萼片は5枚ずつでほとんど区別がつかない。これがもし6枚ずつなら12時間の文字盤になるのだが、それは出来過ぎ。花弁の内側にはトケイソウ科の特徴でもある糸状の “副花冠” がある。英名は「パッションフラワー(passion flower)」で、イエス・キリストの受難の花の意味。子房柱が “十字架”、 3裂した雌蕊が “釘”、 副花冠が “茨の冠” を意味し、花弁と萼片が “10人の使徒” と言われている。ちなみに最後の晩餐での使徒は12人だが、脱走したペテロと裏切ったユダは数えられていないようだ。
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