長電話

~自費出版のススメ~

細野さんという、覚えにくい名前

2012-09-08 | メディア
サッカー日本代表の本田もそうなんですが、「は」行の人の名前は忘れやすい。長期政権だった元首相は「小泉」、マンUの香川は「香川」って顔をしているのですが、本田の顔や髪の色は思い出せても、名前がでてこないことがあります。

「は」行の人たちはイメージが名前に寄り添わないのです。自分も「は」行の人だからでしょうか、齢50に至ろうとしているのに、いまだにしっくりきてないくらいです。

細野晴臣の場合、「ホソノサン」という語尾があがるサンまで含めて記号になってるので業界的には問題ありません。そのせいかもしれませんしれませんが、細野といえば晴臣と、なんとなくフルネームを要求されますが、そうなります。

もちろん、ありふれた名前は匿名性が高くなるのは仕方ないことです。しかしそれは、村上といえば、龍なのか春樹なのかっていう話でもないのです。とにかく「は」行は覚えづらい。

さて、民主党のホソノさんは、恐ろしく卑しい感じの若手議員に推されて、代表選出馬を促され、逡巡はしていたのですが、結局不出馬をきめました。

彼はなぜ出馬しなかったのかというと、それは出馬したら勝ってしまうからです。総理ってのは横綱みたいなもので、やったら上がりになってしまう恐れはありますから、大関のまんましばらく過ごしたいってこともあるのでしょう。

政治家のもっとも重要な仕事は選挙に勝つこと、という転倒した状況を変えない限りこういったくだらない世界は続きます。細野総理大臣は卑しい連中に担がれたシンボルにはなり、票の動きに多少の影響は与えるかもしれません。しかし政策的支持の受け皿になるような準備をしてはいないでしょうし、してたらむしろおかしい。

政治家の野心が、政策の実現ではなく、立場の保全にあることが「細野擁立」を招いたことは、誰もが理解するところです。民主党、ひいては政党というものは、商業的営為に過ぎないオワコンであり、間接民主制の限界、つまり1億の人口を抱える国の中央集権政治の実質的終焉を意識させられるところです。