メギ科のナンテンです。
中国原産の常緑広葉樹、観賞用樹木として古い時代に輸入されたそうです。
日本では茨城県以西の本州、四国、九州の温暖な地方で庭木として植えられ、また野生化したしたものが山野で見られます。
高さは1メートルから3メートル、株から細い幹が立ち上がり先端に葉が集まって付きます。
葉は互生、3回3出の羽状複葉、小葉は先のとがった卵型、葉柄側も細く絞れています。
葉は皮質でつやがあり、縁は全縁でなめらかです。葉柄は茎を巻きます。
初夏、茎の先端で円錐花序に多数の花をさかせます。
花は白色の花弁6枚が開き、黄色の雄しべが6本目立ちます。
今の時期は、紅色で球形の果実が多数付いています。
中国名は「南天竹」、この「南天」の読みが日本名となったそうです。
葉や果実には薬効があるそうです。
ナンテンは「難転」と読んで「難を転ずる縁起物」とされてきました。
屋敷の裏鬼門や玄関脇に植えられ、赤飯にナンテンの葉を乗せたりしています。