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「NHKラジオ『黒川定年延長は国民の検察への信頼を損なう』と厳しく指摘」No.3811

2020-03-12 23:27:05 | 政治

今日、NHKラジオ第一の夕方の番組『Nらじ』(午後6時~)で

「検事長定年延長 法の理念と国民の信頼」と銘打ち、

清永聡(きよなが さとし)解説委員が9分半ほど

文字通り、渾身の力を込めて

黒川弘務氏の定年延長問題の解説をしました。

一つ一つの言葉から

(この人は真正面から取り組んでいる)と伝わってきました。

「らじるらじる」で聞くことができます。

 

清永聡解説委員は、

「検察庁は日本国憲法の司法の独立に基づいて、

1947年に検察庁法を定め、不偏不党の原則を確立してきた。

「造船疑獄」、「リクルート疑獄」など、

時の内閣を崩壊させたこともある。

検察の人事にも政府が介入しない体制作ってきた。

だから検察に対する国民の信頼も深かった」

と検察庁が準司法的立場に立つもので、

行政から独立した存在であることを説明し、

今回の黒川弘務検事長の定年延長(しかも、たった一人だけ特別に)は

検察庁法とは別の法律(国家公務員法)を当てはめたもので、

70年以上の検察庁の歴史の中で一度もなかったことだし、

なぜ検察庁法に則った人事を突然変えるのか、

納得できる説明がされていないと

その異常さを指摘しました。

そして、その異常さは

確実に、戦後形成されてきた国民の検察に対する信頼を損なうものだ、と。

 

清永さんは森まさこ法務大臣の答弁についてもこう述べました。

「定年延長の理由の説明として

福島原発の時、検察官が最初に逃げたとか、理由なく何人も釈放したなどと

事実ではないことを述べ、現場の検察官を失望させた。

また、その話は検事長の定年延長とは何の関係もない」

↑「事実です!」と特徴的な甘え声で強気に答弁する森法務相。

↑そのあまりの答弁を聞き、唖然として言葉を失う山尾志桜里議員の

表情が印象的(立憲民主党)。

 

ことほど左様に、毎日のっぴきならないことばかり次々に続く国会。

あとでアベ総理大臣が森まさこに厳重注意したことで

事態は動いたようですが、

私はそれも不思議でたまりません。

日本の国会は、

いつから総理大臣がちょっと注意したら全て済むようになったのか?

      

テレビを見るのは基本的に生活習慣から消えましたが、

NHKラジオはまだ信頼できる番組がたくさんあるので

「油断大敵」と身構えずに聞くことができます。

あ、そうそう。

明日、いよいよ「すっぴん」が終わってしまいますね。

パーソナリティもゲストもアンカーも

みんな面白い人ばかり出演していて、

午前中が楽しく過ぎていく日々だったのに、深く残念。

明日は朝8時半から11時50分まで

高橋源一郎さんと藤井彩子さんの最後の話を楽しみます。

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NHKラジオ らじるらじる

https://www.nhk.or.jp/radio/player/ondemand.html?p=4774_02_37224

 


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