プラハのヴィシェッフラッド [Vyšehrad] の近く、ネクラノヴァ通り [Neklanova ulice] に、ヨゼフ・ホホル [Josef Chochol] が手がけたキュビズム建築があります。
キュビズムとは、20世紀初頭、フランスで始まった絵画のムーヴメントで、絵の対象を、直方体・円・円柱・楕円などの幾何学的図形に置き換えた画法のことを言います。
このキュビズムは、ピカソやブラックなどの絵画でよく知られていますが、建築に応用されたのは、世界でもチェコとスロバキアだけなのだそうです。
これは1913年に建てられた集合住宅で、ダイヤモンドのカットのような装飾が壁や窓の周辺に施されているのがとても美しく、キュビズムの建築の特徴を表しています。
逆光で暗くなっていますが、90年以上前に建てられた建物は、今でも白く輝いていました。