りえとタバスコ

役者さんへ出演交渉をしている。
夏の公演の為だ。

出演依頼をするのはいつもとても緊張して、
金銭的には全くメリットのない小規模の公演へ出演をお願いするのだから、
売り込むのは「熱意」とか「気持ち」とか「自分」しかない。

それはたぶん好きな人に「告白」する感覚にも近く、
相思相愛になれた時は相手のことをもっともっと好きになるし、
断られた時は「絶対面白い公演にして、絶対後悔させてやる！」
というような心境になって落ち込む。
断られることもモチベーションに繋がるので、悔しいけど断られるのも悪くない、
けど、やっぱり、いつも、傷つく…。

今回はもともと出演の決まっていた石川理恵ちゃんと一緒にお願いしているからか、
今のところまだ一度もフラれていない。
先日も一人の役者さんに出演交渉をして前向きな返事をもらった。




その帰りに立ち寄ったパスタ屋で石川理恵ちゃんと
「祝賀会」と称しておひやで乾杯した。

「写真とらして」と言うと、
「えーえーえぇぇー！」と慌てながら、
なぜか彼女は目の前にタバスコを立てた。