次回公演にも出演してくれる、福島県出身の石川理恵ちゃんとは家が近所で、
そのご自宅はとても寒い。
エアコンはついている。ついているのになぜか寒い。
初めてご自宅へ上がらせてもらった時、打ち合わせのために伺ったのに、
あまりの寒さに打ち合わせすらままならず、しかし初めて訪問したお宅で
「寒い、寒い」というのも図々しいだろうとずっと我慢していた。
けれどやっぱり我慢できなくなって……いやいややっぱり図々しいと、
迷った挙句出た言葉は、「イヤー、さすがに雪国出身の人は、寒さに強いなあ!」だった。
まったく悪気はなかったのに、あまりに皮肉っぽくて自分でも驚いた。
しばらくキョトンとしてた石川理恵ちゃんだったが、すぐに察してくれて、
「やっぱり寒いですよね寒いですよね、ちょっと待ってください!」
と、素早い動作で大きな鍋にたっぷりとお湯を沸かした。
「鍋?! それって雪国の人の知恵?」っと驚くと、
「これが一番です」と石川さんは笑っていた。
お陰ですぐに温かくなり、湧いたお湯の一部で熱い紅茶を淹れてくれた。
寒い時、福島の人は湯を沸かし、京都の人は皮肉を言う。県民性の違いとも思ったが、
単に性格違いだった。
次に石川さんのお宅にお邪魔した時は、
部屋へ入ると既に2つの鍋にグラグラとお湯が煮えていて、
ひざかけが用意されていた。
私の皮肉のせいで気を使っていただいているのか……
お陰でとても温かかった。
そのご自宅はとても寒い。
エアコンはついている。ついているのになぜか寒い。
初めてご自宅へ上がらせてもらった時、打ち合わせのために伺ったのに、
あまりの寒さに打ち合わせすらままならず、しかし初めて訪問したお宅で
「寒い、寒い」というのも図々しいだろうとずっと我慢していた。
けれどやっぱり我慢できなくなって……いやいややっぱり図々しいと、
迷った挙句出た言葉は、「イヤー、さすがに雪国出身の人は、寒さに強いなあ!」だった。
まったく悪気はなかったのに、あまりに皮肉っぽくて自分でも驚いた。
しばらくキョトンとしてた石川理恵ちゃんだったが、すぐに察してくれて、
「やっぱり寒いですよね寒いですよね、ちょっと待ってください!」
と、素早い動作で大きな鍋にたっぷりとお湯を沸かした。
「鍋?! それって雪国の人の知恵?」っと驚くと、
「これが一番です」と石川さんは笑っていた。
お陰ですぐに温かくなり、湧いたお湯の一部で熱い紅茶を淹れてくれた。
寒い時、福島の人は湯を沸かし、京都の人は皮肉を言う。県民性の違いとも思ったが、
単に性格違いだった。
次に石川さんのお宅にお邪魔した時は、
部屋へ入ると既に2つの鍋にグラグラとお湯が煮えていて、
ひざかけが用意されていた。
私の皮肉のせいで気を使っていただいているのか……
お陰でとても温かかった。