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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ぼくたちは勉強ができない 第147話 『泡沫の人魚姫は約束の[x]に濡つ⑥』 感想: うわぁ、文乃も理珠もまとめて滑り台ですか?

2020-02-17 14:41:22 | ぼく勉
へぇ、ほんとに、うるかエンドにするんだ。

それはちょっとびっくりだな。

アニメの終わり方とは変えてくると踏んでたんだけど、意外。

文乃は、よくも悪くも、登場時に理珠とセットにされたのが災いしたんだろうなぁ。

どうみても、理珠を滑らすなら文乃も一緒に、という扱いを作者が選択したようにしか見えない。

名前や設定の通り、もともと二人で一人、という二卵性の双子みたいな位置づけだったんだろうなぁ、きっと。

それに対して、うるかは、もともと付き合いのあった元気っ子だった、ということで。


それにしても、成幸、ヘタレだよなぁ。

文乃と理珠に背中押されないと、一歩を踏み出せないから。

これ、全く、『五等分の花嫁』の風太郎と同じ構図で。

風太郎も、結局、五つ子がお膳立てしてくれたフレームの中で、半ば誘導されて四葉を選んだ、という構図で。

いやー、どうして、こうも、最近のラブコメ主人公は、主体性がないの?

というか、ここまで揃いも揃ってヘタレ、ってどういうこと?

勉強できる子は、ヘタレじゃないといけないわけ?

いや、さすがに、これだけ、終盤のたたみ方が似てくると、これ、作者世代の共通の問題点じゃないのか?と思えてくる。

単純に、作者に、大した恋愛経験がない、ってことが露呈しているだけなんじゃないの?

でも、それにしたって、もう少し工夫すべきでしょ。

だって、『ぼく勉』にしても『五等分』にしても、どちらも、幼馴染エンドなんだぜ。

要は、最初に会ったあなたに運命を感じていました!、それ以外に理由はありません!、って感じなんだぜ。

いや、それ、いくらなんでも、おかしいだろ?

主人公って、成長したようでなんにも成長してないじゃん?

しいていえば、せいぜいコミュ障がなんとかなったくらいで。

でもまぁ、まだ、『ぼく勉』の方は、コメディだから、いいんだけどね。

それに、別に、うるかが未来の妻、というわけでもないから。

あくまでも、初恋、として終えればいいので。


あ、でもさ、もう一つ気になったのは、これ、文乃と理珠が、事実上、自分の気持ちを成幸には告げずに飲み込んだことになるじゃん。

ということは、文乃と理珠の中では、失恋が成立してしまうわけだけど、その情緒に成幸は無関心でいい、ということでしょ。

なんか、そのあたりの、失恋した側をちゃんと描かない、というか。

要は、主人公がふった相手の女子とちゃんと会話しないのって、これ、どうしてなのだろう。

これもまったく風太郎のケースでも同じで。

いくらなんでも、お前ら男子として、それはヘタレを越えて、鬼畜だろ!と思いたくなってくる。

ケジメをつける、ということを、最近の漫画家は知らないのだろうか?

そういうところは、経験のある(はずの)漫画編集者がちゃんと仕込めよ、と思いたい。

なんかねぇ。

高校生なんだから、もうちょっと男子が自分の意志を示せよ。

何でもかんでも、女子のお膳立てのままでいいのか?

それ、お気軽すぎだろう?

まぁ、この不満はほとんど『ぼく勉』に向けたもの、というよりも、『五等分』の方に向けたものなのだけど。

でも、あまりに物語のたたみ方が同じなので、呆れてしまった。

ラブコメって、別に、恋愛の機微をなめてもいいものなんじゃないんだぜ。

失恋の側もきちんと描いてなんぼ、でしょ。


ともあれ、次回は、アニメのときと同じように、先輩と真冬先生が、空港まで成幸を届けるの尽力する回なんだろうな。

もっとも、これで、うるかは、ありがとう!枠で終わったら、傑作になるかもしれないと思い始めたけど。

でもまぁ、このノリで、まさかの真冬先生エンドはないよねぇ(苦笑
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