新城市議会でも兵庫県の事件の影響だろうか公益通報についての一般質問が行われた
タイムリーな質問で、市から丁寧な説明があって参考になった
公益通報者保護法がベースにあるが、市の要項にはもう少し条件を緩和してあるようだ
公益通報は犯罪に関係するものが対象とされるが
新城市では犯罪に当たるか当たらないかは調べてみないとわからないので
即座に犯罪には遠い内容でも対象外と判断するのではなく
とりあえず通報されたものは公益通報として扱うようだ
先日の兵庫県の第三者委員会の報告でもこのような公益通報者保護法の
の自治体による要項の追加が説明された
普通はパワハラは公益通報の対象にならないとされるが
兵庫県ではパワハラは県職員に対する影響が大きく
仕事にも支障が出るので、それも重大な問題として公益通報の対象としているようだ
一部の斎藤知事支持派はパワハラは対象外として訴えているが
兵庫県の基準はでパワハラも公益通報に値する案件ということだ
話は変わって、兵庫県知事は第三者委員会の報告の前に百条委員会の報告の
報告に不満気味な口調で、自身の判断の正当性を口にした
そして内部通報した県民局長は県のPCを使ってわいせつなことを書いていた
それを県民が知るべき情報としてPCの中身を公開することもあるうると示唆していた
ところが兵庫県はこのPCの中身を公開することはない!との報道を耳にした
この時の兵庫県という言葉の実態としての主語はなんだろう?
と気になってしまった(知事ではなかったのか?)
知事は行政のトップとして公開はありうると可能性を示唆しているが
その部下たちはそれを否定している
公務員は「業務上の上司の命令に従う」ものとされているので
なんだか不思議な気がした
と同時に、この判断を下した人事課にホッとしたのも事実だ
法を守ることを優先的に行えば、上司(知事)の命令も聞かないことがありうる
そうした行政の現場とか専門家の矜持は実はとても大事だと思う
何もかも上からの命令通りに動くというのは、人としてどこか違うと思えてならないからだ
人事課が公表しない!としたのはアンチ斎藤知事というよりは
単に法の求めるところから判断したに違いない
ところで、不思議なこと多い
特に第三者委員会では知事が開くことにして、公平を確保するためのメンバーの選択を行い
裁判官経験等の広範な知識と経験をもった人たちが時間をかけて行った報告を
法に詳しくない素人が「あれな間違いだ!」と大声で叫んでいるのを見かけるが
彼らはなんでそんなに自信をもって否定で来るのか、不思議で仕方ない
そして彼らの信じる根拠というのが、オールドメディアは偏向している
自分たちこそが真実を知っている、真実は隠されている
といった漠然とした感覚的なものに過ぎないことに驚きを覚える
尤もこの傾向は日本の兵庫県の問題だけでなく、
アメリカのトランプ大統領の周辺も同じようなもので
精緻なファクトチェックよりは感情を揺さぶるもののほうが重要視されている
世の中には多様な意見が存在する
だがその多様な意見は全部が同等の価値とか重さを持つものではないと思う
全部が同等であるならば話は永遠にまとまらない
そこで多様な意見でも、重要なものとそうでないものの選別は
実務上(運営上)行われることになる
だが、あるきっかけで目覚めてしまった正義感を覚えた人は
目にした情報(エコーチェンバーの)を信じるあまり
それ以外の情報を全否定してしまう
これは、情報初期の人が起こしやすい「ダニング=クルーガー効果」の現れで
物事を知ったばかりの人は、自分がすごく物知りになった(真実を知っていると)
錯覚を覚えて急に何かを語りだすという傾向のことだ
でも、もう少し知ってくると、人は実は自分は何も知っていないということに気づき
大雑把な知識で物事を語ったことに恥ずかしさを覚えるようになる
ソクラテスは、自分は何も知っていないということを知っているために
他人よりも知恵者とさられたが、彼はダニング=クルーガー効果を卒業した
人物だったということだ
それにしても最近のいろんな分断(兵庫県、アメリカ)を見るにつけ
人同士は会話(理解)が本当に成立するのだろうか?
とつい不安を覚えてしまう
まとまらない話
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