パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

投票率について

2021年12月18日 09時27分22秒 | あれこれ考えること

ずっと言われ続けていることに若者の投票率の低さがある
自分の若い時のことを思い出すと、偉そうなことは言えない
だが、「競り合わない状態は良くない」と直感的に思い
二番目の党に入れてきた記憶がある

若い人の投票率が低いのがわかっていると言うことは
年代別の投票率のデータはあるということだが
この投票率のデータの他の要素を加えて調べたらどうなのだろう

これは最近読んだブルデューの「ディスクタンシオン」の影響そのものだが
投票率(あるいは投票先)を単に年代だけでなく
所得、学歴、職業等を加味したものの調査をしたら、どんな結果がでるのか気になる

最近問題となっているネトウヨの属性は、若いひとというより壮年の中小企業の
経営者的な人が多いとかの報告をどこかで見たが、それはイメージと違っていた

このように投票率も、投票先も細かなクロス統計をしたならば
思いもよらぬ結果になっているのではないか
と、つい思ってしまうのは、明らかにブルデューの影響だが
彼は若者の投票率が低いのは、置かれているその時の環境だけでなく
つまりは教育のせいでもあるとしている

その教育は、親ガチャではないが現実に格差が存在する
容易に想像できるように経済的な分断は、知の分断、学歴資本と文化資本の格差につながる
この分断は思いの外クリアするのは難しい
(身についた仕草や趣味等の感じ方の共有感覚を持てないので、下から上のクラスには参加しにくい)

つまりは現実世界は日本でも階級社会になっているということで
それはあまり問題視されるほどになっていないようだが
一度丁寧な分析が必要だと思われる

問題はこれを誰が行うか?
ということだが、問題意識をもつ学者さん(あるいはメディア関係のひと)が
ブルデューを見習ってやってくれたら、、、とつい思ってしまう
(ブルデューは本当にいろんな分野の調査をしている、、それは羨ましいほどだ)

ということで、土曜日らしくない内容
(内容はないよう?)

コメント
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