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パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

知らないうちに、、、

2013年12月05日 19時30分52秒 | Weblog
特定秘密保護法案が参議院保安特別委員会で
強行採決により可決された

防衛・外交・スパイ活動・テロ活動の4項目の
「特定秘密を取り扱うことを業務とする者」と「公益上の必要により特定秘密の提供を受け、これを知得した者」
による漏えいだけでなく、特定の「取得行為」およびその未遂、共謀、教唆、煽動をも処罰対象とする

処罰の対象となる取得行為 

1.人を欺き、人に暴行を加え、又は脅迫する行為
2.財物の窃取
3.施設への侵入
4.不正アクセス行為
2、3、4以外の特定秘密の保有者の管理を侵害する行為

上記の取得行為の未遂、共謀、教唆、煽動

言葉上は問題なさそうに見えないでもないが、
怖いのはここからどのように拡大解釈されるか?ということ

秘密の定義があやふや、都合の悪い情報は「秘密」扱いにされて
国民のもとには伝わってこない
原発の非常事態だって、防衛上の外交上の秘密と定義されれば
公務員はだんまりを決め込むしかない
報道記者はその調査を出来ない

自民党は今の時点での与党だからこのような法律があったほうが良い
と考えるかも知れないが、果たして自分たちが野党になる可能性を
少しでも考えたのだろうか?

秘密の定義は内閣、と官僚たちで決められるらしいが
内閣はいつ他の政党に取って代わられるかわからない
代わる事態になった時、情報の伝達はその際に円滑に行くとは考えにくい
とすると結果的に秘密をコントロールできるのは官僚だけになってしまう
それでいいのか!

この論旨は多少大雑把で間違いがあるかも知れないが
とにかく、危険極まりない法律ということは想像できる

想像すること、
それは残念ながら市民全体ができるわけじゃない
なにか怪しいと感じるセンサーを持った人とか
理屈の上で危険を感じる人が想像することができる

国家の秘密を守るのは当たり前
公務員は守るべきで
それを規制する法律になんでそんなに反対が起こるのか
と考える人がいても不思議ではないし
確かにそういう人は多い

しかし、心配症な、未来に責任を持つ気持ちを持った人は
出来る限りの力で訴えなければいけないかもしれない

ホント、不安な感じ
段々変な方向に進んでいかないか

ナチスが躍進した時、ドイツ国民はナチスをコントロールできると思っていた
ところが知らないうちに、無自覚にナチスのいうようになってしまった

そしてあるナチスの幹部は特別な妄想癖とか特別な人間ではなく
後々調べてみるといたって普通・平凡な人間だったという

つまり、平凡・普通の小市民が時代の雰囲気に勢いに負けて
とんでもないことを犯す可能性がある
こんな状態に日本がならなければいいのだが、、

こんなのを「決めることのできる政権」
とは言わないと思うのだけれど

コメント
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