母の味、、の中の１つ。
中学生の頃、寄宿舎生活から通学生へ切り替わり
家からお弁当を持って通学するようになり暫くの間は
母がお弁当を作ってくれていました
酢飯好きの私はお弁当のご飯も 酢飯だと喜んで沢山食べるので
母は簡単にジャコや胡麻、絹さやを混ぜた酢飯のお弁当に
してくれる日もあって そんな日のお弁当の副菜には必ずと
言って良いほど この卵巾着煮がありました。
勿論、こんなメニューの時は汁漏れしないようにパッキンの
ついた小さいお弁当容器が別に増えるので容器が１つ、
多い日は「むむっ。今日は何か汁気のあるものだな・・・」と
心の中で お弁当の中身を推理しながら腹ペコ４時限をを
過ごしていました。
母のは ごく普通に油抜きした油揚げに卵をポトンと割り入れて
出汁で煮たものだったと思うけれど 今日のは予め、油揚げを
油抜きした後、きつねうどんの 「お揚げさん」用の出汁で
煮含めた油揚げに 生卵を割り入れて再度、お出汁で煮ているので
油揚げが ふっくらプクプクで 少し甘めのお出汁が染み込んでいて
うっかりすると 上顎を火傷してしまいそう
今日のは黄身の真ん中が まだ柔らかくて（予定では もう少し
半熟加減にする筈だったけれど）まぁまぁ良い感じ
もう高齢で 身体も不自由なので母の手料理を食べることは
無くなってしまったのだな、、、と思ったら 少し悲しくなりました
でも。これからも何か料理をする度、母の作った料理のことを
思い出すんだろうなぁ。 ありがとう、お母さん。