スピリチュアル・ライフ by birch99

スピリチュアリズムを小脇に抱えて・・・スピリチュアルな視点で日常を綴ります。

霊的な成長方法7

2010-09-08 00:00:01 | ◆スピリチュアリズム考察
’スピリチュアリズム考察’カテゴリーからの投稿です。

メンタル面での心掛け(五感も含む)のような手法を紹介してきたわけですが、何
より私たちは肉体を持って、この世に顕現してきています。この肉体の手入れをす
る事(健康維持)及びこの肉体に重なり合うように存在すると言われる幽体や霊体
とのバランス調整も大切な事です。

メンタル面以外ではどのような手法があり、また応用できるのでしょうか?治療法
としては、医学的治療は主に肉体を焦点としていますから別として、いわゆる民間
療法があります。民間療法には、土地の風土や信仰によるシャーマン・祈祷師など
による治療行為から、漢方医学や鍼・灸・按摩・指圧など、更に近年においてはホ
メオパシーやカイロプラクティック、断食療法・催眠療法・各種整体など、様々な
療法があるようです。

治療法以外に、自分で調整できるものとしてはどんなものがあるでしょうか?太極
拳も良さそうですね。ヨガもチャクラによる肉体と幽体・霊体との接点調整には有
効のように思います。クリヤ・ヨーガは、クリヤー・ババジ・ナガラジによって復
興され、18のシッダたちによる伝統的な教えと技法を統合したもので、個人に存在
する肉体的、生気的、メンタル的、知性的、霊的レベルの5つの側面に統合的な変化
をもたらし幸福と平安を見出す科学的な技法(by wiki)のようです。いずれも私は
詳しく知りません。

更に野口晴哉(はるちか)氏の創り上げた「野口整体」があります。「整体」とい
う言葉は野口氏が創り上げたと言われていますが、現在用いられているいろいろな
治療法の混在した一般的ないわゆる「整体」と区別されるために「野口整体」と言
われています。

野口氏は、初めのうちは独自の「整体操法」を治療法として活動していましたが、
治療する事を止めて、自らの活動を「体育」であると位置づけるようになりました。
一人一人が自分の生きている力を自覚し、それを発揮するように誘導していくこと
こそが、本当だと気がついたそうです。人の力を借りないでも丈夫になる、これが
野口整体の考え方です。

この野口整体の考え方を伝えるために、活元運動というものを公開しました。人間
の運動系には錐体路という経路があります。ところがそれ以外に、錐体外路系とい
って、錐体路系に依らない運動の様式があります。この錐体外路系の働きを訓練す
るのが活元運動です。

この日頃意識しない運動、潜在意識下の言わば「本能(無意識)で働いている運動」
を訓練して敏感にしてやれば、消化器を丈夫にし、体内の自家用薬もより多く生成
し、体の運動機能も正常に戻り、運動神経も本能レベルに高め、生命力を増すよう
です。

これは、スピリチュアリズムから見れば、この世で生きてきている間に(前世から
持ち越されているものもある)、潜在意識に蓄積された記憶(癖や好み、性質)に
制約され、本来の本能的な運動、思考にガードがかけられた状態から解き放つよう
な作用をするのではないでしょうか。

彼は次のように述べています。
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自分の心で、自分の頭で病気をつくっている人、病気を保身術と心得て、治ったら
大変だと思っている人達、病気を保護色の代りに使っている人達・・・そういう依
存する心を他へどかせば体はよくなるのです。

同じ強情を張ったりしても、心で強情を張っているのか、腰が強張っているからな
のか、腎臓が怠けているからそうなるのか、また苛々するというのも胃袋がつかえ
ているからなのか、胃袋が悪くて不愉快なのか、不愉快だから胃袋が悪いのか、そ
の判断は難しい。けれども、胃袋の働きが増えれば、不愉快はなくなるのですから
心と体は別々ではない。心と体を分けるということが間違いの因で、人間は心も体
も、もともと一つなのです。

元気とか、不機嫌とか、気という言葉はいろいろに使われておりますけれども、さ
て、その気とは何かというと、なかなか答えられない。外国の人達は、オーラとか
、ミトゲン線とかいう言葉で説明しておりましたが、それらを丁寧に観ていきます
と、それらはみんな体の中にある細かい物質の分散なのです。しかし、私という人
間の気とは、そういう細かい物質の分散ではなく、分散する力なのです。だから精
神の集注の密度が濃くなると、気はさかんになります。体を動かすことが活発にな
ると、気もさかんになります。

食欲がないなどと心配するのは、人間は食べることで生きているもの、と決めつけ
ているからです。人間は普通、六週間分は体の中に溜めているのです。それを、一
食抜いたらフラフラしたなどというのは、自分の頭がフラフラしているのです。六
週間を越してからフラフラするというなら、体の実体を感じ取ったと言えるのです。

生きている者は、お腹が動いているからお腹に力がある。丹田を充たせば健康にな
るというが、死体には丹田がない。そこでまず、お腹を興味をもって観てゆきまし
た。すると、死ぬ時に出てくる共通の変化がある。それが今でいう禁点の硬結です。
禁点に硬結が出ると四日目に死ぬのです。

みんな、体ははじめからこわれるものとして見ていますが、寿命のある内は生きて
いるし、治っていくのです。いよいよ力が出てくるし、訓練されていくのです。鍛
錬されていくのです。もっと丈夫になっていくのです。そして寿命がなくなってし
まえば、守ろうが、庇おうが死んでいくのです。それを繰り返しているのです。中
には、整体をしたら死なないなんて考える人がいるかも知れません。整体しても死
ぬときは死ぬのです。しかし死なない内は生きているのです。死なない内は丈夫に
なっていくのです、使ってさえいれば・・・。

(整体法の基礎 野口晴哉 全生社)
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少し「霊的な成長方法」から逸脱してきましたが、これらの野口整体の考え方から
生み出された「活元運動」に触れて、このシリーズを終えたいと思います。

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