王様の「秘密の参謀本部」

田端到&ビンゴ本郷の実験創作プロジェクト

体操のパリ五輪代表決定

2024-05-21 22:55:14 | 五輪
●体操のNHK杯、パリ五輪の男子代表選考会。
 ひりひりした緊張感に包まれる中、素晴らしい演技がいくつも飛び出した、いい試合だった! 体操の大会というのは、選手のデキが悪い方向へ伝染するときと、いい方向へ伝染するときが分かれる。

 谷川航の跳馬リ・セグァン2は、一発で五輪切符を手に入れる完ぺきな跳躍。
 杉野正尭の鉄棒の離れ業連発は、一発じゃなくて、1分間ずっと断崖絶壁を走っているような集中がほとばしり、見る側も呼吸できない1分間。

 岡慎之助くんの優勝は、第二のエースが現れたぞ感が強い。大怪我を乗り越え、20歳にしてあの冷静さは、今後の再現性も高いだろう。内村航平に通じるキャラを感じさせる。
 萱和磨は、別のすごさがある。失礼100%で言うなら、体操選手としてのきらめきや才能はないのに、ここまで演技が安定するものかという、練習練習練習の積み重ねで身体に動きを覚え込ませる愚直なアスリート。団体戦には欠かせない。 

 代表には漏れたけど、田中佑典も今大会を盛り上げたひとりだ。まさかリオ五輪の金メダルメンバーで最後まで現役を続けるのがユウテンだとは、誰も想像しなかったのでは。

●女子は代表全員がオリンピック初出場。正直な話、今の日本女子は世界のレベルから離されてしまったが、メダルだけが五輪じゃない。頑張って欲しい。
 世界選手権で日本の五輪団体戦出場権を獲得したメンバーが、ほとんど五輪代表入りできなかったという残酷さもある。畠田千愛ちゃん、応援してたのに。

●体操のNHK杯が素晴らしい大会だっただけに、その直後に見たオークスの予定調和感に気持ちをそがれた。
 ノーザンファームの騎手の割り振りを見ただけで、結果を予測できてしまい、実際の結果もその通りになってしまうことへの、無力感というか、わくわくのなさというか。
コメント
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