王様の「秘密の参謀本部」

田端到&ビンゴ本郷の実験創作プロジェクト

イプラトロピウムって深海の生き物みたい

2006-10-21 04:45:46 | 競馬
 競走馬というのは基本的に薬物と切り離せない生き物なので、ディープインパクトの件に取り立てて感想はないけど(勝ち時計を5秒も間違える国の薬物アウトセーフなんて、責任者の一存でどうにでもなる)、JRAの理事長バッシングが起こっていることには笑った。ディープを「汚点」呼ばわりしたらしいね。

 私は中央競馬会の批判や、競馬行政に関する諸々の提言など、そっち方面のいわゆるジャーナリスティックな文章は、ある時期を境にすっぱり書くのをやめた。なぜなら、労力を使うだけ無駄とわかったから。

 だって、たとえばJRAの理事長の前職とか見ると、力が抜けるよ。米価審議会の議長だの、穀物検定協会の会長だの、日ソ漁業交渉で実績を残した人だの、競馬なんて何の関係もないお役人ばっかり。

 そりゃ農林水産省の監督下にあるわけだから、それがしきたりなんだろうけど、この前までお米の値段を決めていた人がいきなり競馬行政のトップになって、「障害競走に力を入れます」とか言い出すわけだ。前の理事長は「障害競走は縮小・廃止の方向で」と言ってたのに。

 この前まで、花咲ガニを密漁しちゃいけませんとかやってた人が、どーんとトップに就任して、何の脈絡もビジョンもなく気まぐれなことやって、5-6年でやめていくわけですよ。
 そんな組織に何を言っても無駄。寿司屋に「もっとうまいトンカツを出せ」と頼むようなもんですよ。まじめなジャーナリストはそれでもあきらめずに頑張るわけだが、私は人生の貴重な時間をそんな徒労に費やしたくない。エルコンドルパサー産駒の京都外回りの成績を調べているほうが、まだ有意義だ。

 ちなみに今の高橋理事長は、農林水産省の事務次官時代、ノーパンしゃぶしゃぶ店の顧客リストに載っていたという、楽しいつっつきどころがあるんだけど、これは競馬マスコミにはあまり知られてないのかな?
「競馬会のトップがノーパンしゃぶしゃぶの常連客だったことは、日本競馬の歴史の汚点であり、誠に残念でなりません」とか、誰か言えばいいのに。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする