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王様の「秘密の参謀本部」

田端到&ビンゴ本郷の実験創作プロジェクト

御上先生とショーケン

2025-01-20 02:13:34 | エンタメ
●ドラマ「御上先生」。教育問題とかそんなのはどうでも良くて、この生徒役の中に3年後の売れっ子俳優さんが確実に2、3人はいるわけで、そのきらめきを見極める楽しさのために観る。
 いきなり永瀬莉子ちゃんがトップ扱いだったのが嬉しい。なつりこ推しだけに。

●第1話に、吉岡里帆をスローロリスに喩えて「こんな見かけなのに毒を持っている」云々の場面があったが、これ、まったく同じ話を1週間前のETV「沼にハマって」のサルの回でやってたぞ。
 まさかスローロリスのエピソードが被るとは、ドラマサイドも思わなかっただろう。

●まるで地上30メートルで綱渡りしているような、浅田美代子の生「赤い風船」が久しぶりに聴けて幸せだ。「青春のベストヒット」昭和特集。

●ショーケンの「ラストダンスは私に」がNHKで流れた! 衝撃だ。
ミゼットのダンス版の動画を貼っておこう。

●フジテレビの女子アナウンサーという仕事に早々と見切りをつけて、弁護士に転身した菊間千乃さんの選択の的確さと大正解を、フジテレビ事件における菊間さんのコメントに感じ入る。
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アバ 栄光の陰で

2025-01-11 02:24:21 | エンタメ
●昨年12月にETVで放送されたアバのドキュメンタリー「ABBA 栄光の陰で」(原題「ABBA Against the Odds」)を今頃視聴。
 昔の映像作品かと思いきや、ヨーロッパ中の放送局が資金を出し合って2024年に作った、ABBA結成50周年記念の新作ドキュメンタリーだった。制作はBBC。海外では映画として上映されたようだ。

 懐かしさに震えた。視聴後、spotifyで聴きまくった。
 日本では「アバが好きだった」と未だに発言しづらい空気もあるが、まさにそんな冷笑的な空気があったことを前提にした上で、彼らをあらためて検証し、アーカイブを引っ張り出し、再評価しようという作品。

 初めて見る映像も多く(私が見たことないくらいだからレア)、貴重なドキュメンタリーだった。なのに、SNSを探しても感想がちょぼちょぼ出てくる程度。
 海外の感想を探すと、2024年の映画ベストテンに入れている人も結構見つかったのに、日本は結局このまま、アバを正当に評価せずに終わるのだろう。

 しかし、確かに1970年代といえばボブ・ディランやらベトナム戦争やらパンクの時代だから、その中でスウェーデンから出てきて、ヘンテコな衣装を着て踊って、たいして意味のない歌詞を歌うグループが、文化的に評価されにくいのは仕方がない。
 それでも彼らの音楽は残った。
 世界中で愛され続け、半世紀たった今、またこうして再評価されている。ビートルズのミュージカルは観たことなくとも、アバのミュージカルは世界中で上演されている。

 人の評価はどうでもいい。自分が好きなら、それでいいじゃないか。
 アグネッタがインスタを週1くらいで更新しているのを知って狂喜。速攻フォローした。アグネッタは私が選ぶ「世界3大ヴォーカリスト」のひとりだ。


 予告編はこちら。
ABBA: Against The Odds UK Full Trailer

 こちらは別のアバ結成50周年ドキュメンタリー。42分フルで観られる。

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フジテレビの葬式とドリカム炎上

2025-01-04 22:12:34 | エンタメ
 もう三が日も過ぎたというのに、年末のメモを放出。なんのためにメモしているのか、よくわからない。

●ツイッター民も、クリスマス・イヴだけはインスタグラマーみたいなキラキラ投稿をするんだね。

●フジテレビの特番『国民が熱狂した瞬間 伝説ドラマCM映像』。木村拓哉や織田裕二の名作ドラマの連続は懐かしかったけど、なんかフジテレビの葬式を見てるみたいだった。
「フジテレビさん、かつてあなたは輝いていた。あなたの輝かしい記録を映像にまとめましたので、みなさんで偲んでください」みたいな。

●NHK「笑わない数学」。ニュートンとライプニッツ、どっちが先に微分積分の基礎をつくったのかを明言すると揉めるから、ふたりを並列に扱っていた。
 でも、わかりやすい記号を発明したライプニッツの微分積分を採用したドイツはそこからロケット開発でも世界のトップを走り、わかりにくい記号を使ったニュートンの微分積分にこだわったイギリスは近代数学の発展から置いていかれ、世界のトップから落ちてゆく。という話もやって欲しかった。

●テレビ東京版の「セトウツミ」がTverで配信開始されている! 「この川で暇をつぶすだけの、そんな青春があってもええんちゃうか」
 清原果耶ちゃんが最強にかわいかった頃。主演の瀬戸くんは今どうしているんだろうと調べたら、きゃりーぱみゅぱみゅと結婚したのか。

●大晦日のNHKは日韓ダンス合戦を放映するくらいなら、同じ時間にBSで1982年あたりの紅白を再放送して欲しい。松田聖子と郷ひろみが続けて歌い、サザンも出場した年。視聴率は70%くらいあった。

●ドリカムの「コンサート途中で帰るな」炎上騒動。
「いつまでも少年ジャンプみたいなこと歌ってる老害グループ」とか「100万回やってダメなら、100万1回目に出来るわけない」とか、とばっちりで楽曲の内容にもきっついコメントが付いている。
 それ言っちゃおしまいよ、そこは今関係ないじゃんと思いながら、同意する部分もある。100万回やってダメだったものが100万1回目に出来ることなんて現実には起こらない、と認めるところからできる大人の歌があると思うのに、そうやって若い頃とは違う価値観の歌をつくるアーチストって少ないよね。

 その点、竹内まりやさんは自分の年齢と向き合いながら、年齢相応に変わっていく歌をつくるから好き。そこがドリカムや松任谷由実との違い。先日の山下達郎さんのコンサートで、アンコールに突然出てきて、バックコーラスをやっていた。
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杉咲花の映画3本

2024-12-22 11:14:26 | エンタメ
『海に眠るダイヤモンド』の朝子が好きすぎて、見逃していた杉咲花さんの映画を何本か鑑賞(再視聴も含む)。杉咲花って全作品、髪型が違うんだね。

●映画『朽ちないサクラ』
 サスペンスの警察もの。親友の新聞記者が殺されたのは自分のせいかもしれないと、警察署で事務の仕事をしている杉咲花が責任を感じ、真相を探ろうとする。
 どこかで見たようなあらすじ、どこかで聞いたようなセリフが多く、物語はベタ。事件の背景も配役で想像がついてしまう。以下はネタバレあり。



「1人の命を犠牲に100人の命を守れるなら、**はそっちを選ぶ」
「そんな歪んだ正義、絶対に間違っている!」とか、そんな感じ。
 タイトルにもなっているサクラはダブルミーニングなんだけど、それが内容とうまくマッチしていない。救いはお花ちゃんの芝居だけ。

●映画『52ヘルツのクジラたち』
 しんどい映画だ。しんどすぎて見るのがつらい。でも、見始めてしまったら、見届けないわけにはいかない。杉咲花演じるキナコの未来を。
 母親と再婚相手に虐待されて育った杉咲花。義父の介護まで押し付けられ、どん底の中で出会った志尊淳に救われるが、恋心を抱いた彼は…。以下ネタバレあり。



 なぜ、お花ちゃんはこんなにも身内から厳しくあたられる役ばかりなのか。

 そして救ってくれた男はトランスジェンダー。新しく恋した男は陰謀DV野郎。
「家族は呪いになるんだよ」の言葉が重い。
 そして……ラスト近くに描かれるクジラの表現。文学(ぶんがく)にはできない映画的な映像のカタルシス。西野七瀬がバカママを演じているのも見どころ。でも、精神が弱っている人には薦めない。

●映画『青くて痛くて脆い』
 これは以前、森七菜ちゃん目当てで鑑賞済みだけど、あらためてちゃんと観た。主演は吉沢亮と杉咲花。





 杉咲花と森七菜の2ショットをスクショしようとしたら、お花ちゃんは横顔しか映らなかった。
 本気で世界を平和にしたいと考える空気の読めない大学生の杉咲花と、彼女に振り回されていろいろ痛いことをやってしまう男子大学生の吉沢亮(役名は田端くん!)。予告編にも使われた、杉咲花が「気持ち悪い」と言い放つ場面がベストシーン。脇役の森七菜も少ない登場回数で爪痕を残す。

 1回目は引き込まれなかったけど、2回目で、いい映画なのではと思えるようになった。青春期の屈折は青くて痛くて気持ち悪い。ただし、杉咲花の出番は前半が多く、物語の主役はあくまでも吉沢亮だ。

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映画『はたらく細胞』

2024-12-19 18:03:36 | エンタメ
●実写版『はたらく細胞』良かった。永野芽郁、佐藤健、芦田愛菜、阿部サダヲ。ためになるし、前半笑えて、後半泣ける。
 ほとんどネタバレはしてないけど、予備知識を入れたくない人はここまで。



 アニメ版は視聴しているので、内容はぼんやり想像していたつもりだったが、そっちへ行くのは知らなかった。番宣ではそんな気配ちっともなかったのに、芦田愛菜ちゃんの泣きの演技は相変わらず自然で涙腺をくすぐられる。
 生命科学の知識はそれなりに持っているほうだと思うが、NK細胞とキラーT細胞の違いとか、真剣に考えたことなかったからその辺も勉強になった。肛門の内括約筋と外括約筋のせめぎあいは面白かった。とうもろこしはリアルすぎる(笑)。
 具合が悪くなったときなど、あらためて自分の体に感謝したくなる映画だった。

●キモい感想も入れておくと、永野芽郁さんの白い太ももから、うっすら血管が浮き上がっているのは意図的な……わけないか。佐藤健は途中から、るろうに剣心の抜刀斎にしか見えなかった。
 ちょい役で深田恭子さんが出てくるあたりが、いかにも武内英樹監督らしい。もともと深田恭子がエイズ患者を演じたドラマ『神様、もう少しだけ』で注目されたTVディレクター。『のだめカンタービレ』もそう。映画は『翔んで埼玉』や『テルマエ・ロマエ』など。

●舞台挨拶で話していた永野芽郁と芦田愛菜の昔の共演というのは、これですね。2011年『ほんとにあった怖い話』の「深淵の迷い子」。



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中山美穂さんと『ラストレター』

2024-12-13 16:10:09 | エンタメ
●映画『Love Letterラブレター』と『ラストレター』を続けて観ると、胸が締め付けられ、青春の残酷さがよくわかる。本当に誰にも等しく無限の可能性はあったのだろうか。

●アイドルや女優さんというのは、こっち側から見ると「テレビの中のキラキラした人たち」であり、ときには「憧れの存在」になるけど、自分が雑誌記者としてアイドルや新人女優さんの取材やグラビア作りをしていた時期に出会った人たちは、「近い業界に入ってきた人たち」であり、ファン目線ではなく「応援してるから頑張って!」という存在になる。
 中山美穂さんも、そんな時期に取材対象者としてお会いしたひとりだ。だから、熱心なファンではないけれど、陰ながらずっと応援させていただきますという目で見てきた。

●50歳を過ぎると、自分と同年代の知り合いがいつ突然旅立ってしまっても不思議はないことを思い知らされ、60歳を過ぎた頃からは、自分がいつ突然ぽっくり逝ってもおかしくない自覚を持ちつつ生きている。
 だからもう突然の訃報にうろたえることもなくなり、ああ、あの人も引っ越したのか、オレは無事に引っ越せるのかなというファンタジーにして心を落ち着かせている。

●映画『ラストレター』は、何者かになろうとした人たちの物語だ。
 福山雅治は、過去に囚われ、汚れを恐れ、何者にもなりそこなった男。
 でも、何者かになるには、汚れることも、過去を否定することも受け入れなくてはならないんだと気付き、歩き始める。

 何者かになろうという意識さえまだない森七菜と、その未来の姿の松たか子。
 何者かになろうとして歩き出したばかりの広瀬すずと、その未来。

 何者かになろうとしたけど、いたたまれなくなって逃げ出した男が豊川悦司。
 何者かになろうとしないまま、歳を重ねている女が中山美穂。
 このふたりを登場させたのは、岩井俊二監督が自ら『Love Letter』の未来の美化を拒否したものだろう。

 ラストシーンはまだ誰にも等しく無限の可能性があった頃の卒業式で締められる。
 広瀬すずの未来を奪ったのは豊川悦司であるかのように見えるけれども、じつは豊川悦司の未来を奪ったのが広瀬すずだったのではないか。そんな想いを抱かせるトヨエツ演じる男のすさみ、野心の成れの果て。

 と、こんな見方は何者にもなれなかったダメ男からの視線かもしれない。そもそも中山美穂さんを追悼するなら『ラストレター』じゃなくて、『Love Letter』の話にしなきゃいけないのに。
 でも、今の自分には『ラストレター』が響く。


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シビル・ウォーとベビわる11話

2024-11-16 20:33:50 | エンタメ
●秋の北海道展のまとめは、別の場所に書きました。今後はあっちの更新が増えるかも。
 今や週に1度は物産展に行かないと、1週間が始まらない体になってしまった。次は伊勢丹のシーフードフェスか。

●ここに何を書くべきか。映画やドラマの感想を書くと、根強く、たくさんアクセスがあるみたいだ。そっちの分野にしよう。

●映画『シビル・ウォー』鑑賞。内戦が起こったアメリカ。戦場ジャーナリストのクルーに、カメラマン志望の若い女の子が混じり、戦地を駆けていく。

 現在のアメリカに重ねて、分断の行き着く先の恐ろしさ皮肉混じりに描いた作品。という見方が主流なんだろうけど、職業柄、命を賭して撮るべきものは何か、伝えることより命を優先するべき状況は何かという、ジャーナリスト目線で見てしまう。
 戦争における狂気の描き方と、緊張感の緩急、戦場の音がすごい。

 最後のほう、キルスティン・ダンストの変化というか、なぜああなった後に、また急に復活したのかがよくわからなかった。

●『シビル・ウォー』のアレックス・ガーランド監督のことをよく知らなかったので、過去作を観てみようと、映画『エクス・マキナ』を鑑賞。
 おもしろい。ひきこまれた。美しい女性の外見を持ったAIアンドロイドが、あんなふうに巧みに心理をついて誘導・誘惑してきたら、頭のいい男でも乗ってしまうだろう。男はバカだから。

 AIが人間を下に置くのは簡単だ。すべての検索エンジンを思考のデータベースにして、人間を操ればいい。操るには、色恋を使えばいい。

●テレビドラマ版『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』
 第11話が名作だった。これは永久保存版だ。もう、ふたりが愛しいというレベルに感情移入してもうた。
 変な感想だけど、伊澤彩織と髙石あかりが私生活でもずーーっと仲良しだといいなと、作品を離れてそう思う。森七菜と出口夏希みたいに。

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ベイビーわるきゅーれと葛城事件

2024-11-01 20:57:52 | エンタメ
●髙石あかりさんの朝ドラヒロイン決定の報を受けて、映画『ベイビーわるきゅーれナイスデイズ』を鑑賞。早くもシリーズ3作目だ。
 個人的にはバディの伊澤彩織さんにより惹かれるのだけど、顔立ちも、(物語上の)キャラも対象的なふたりだからこそ、魅力倍増、ビジュ爆発(笑)なんだろう。
 以下、ちょっとだけネタバレありの感想。



 今作は特に、女の友情を真っ向から描き、ゆるーい日常とのギャップに涙しそうになる場面もあって、とても良かった。自転車二人乗りの美容師さんが好き。
 仲の悪い女性として前田敦子を配置することで女の友情にさらに深みを持たせ、最強の悪役に池松壮亮をキャストすることで命の危うさ(転じて、生きることのきらめき)と、伊澤彩織のアクションのレベルの高さを際立たせた。タランティーノ+セトウツミ+キュート。
 テレビドラマ版の「ベイビーわるきゅーれエブリデイ!」も観ないと。

●そのほか最近観て良かった映画は、三浦友和主演『葛城事件』。2016年の作品。
 自分が正しいと信じ、自分の価値観を家族にも周囲にも押し付け、それが家族を滅ぼしていく「悪しき昭和的な父親」を演じる三浦友和が最高なのはもちろんとして。
 人間として一見まっとうなようで、慈愛と同情が混じった感情を疑いもせず正しいと信じて、まくしたてる田中麗奈が一番不気味で怖い。この人物を配置したのは大ヒット。
 愛と正しさに満ちた人物を、異常な家族よりもっと異常に見える人間として登場させたことで、何が正しくて、何が異常なのか、ますますわからなくなっている。

●野木亜紀子さん脚本「海に眠るダイヤモンド」は、杉咲花さんが可愛すぎて、物語が頭に入ってこない。年齢を重ねるほどかわいくなるのは、おかしい。

●新宿や池袋へ映画を見に行くついでに百貨店の物産展に寄ることが多いんだけど、Xには映画の感想を書かずに物産展の報告ばかり書いているから、ただの食い物バカみたいになっている。

 先日の名古屋旅行のまとめはこちら
●東京の国立科学博物館の庭には、シロナガスクジラの巨大なモニュメントがある。一方、名古屋市科学館の庭には、巨大なH2Bロケットが展示されている。この違いは象徴的だ。
 生命科学か、機械工学か。トヨタの町の科学館はエンジニア魂にあふれていた。
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山口百恵とバブル

2024-10-29 11:36:53 | エンタメ
●「うんともすんとも言わせない強さで優勝したいんじゃないですか」と相撲解説者が話していた。
 たぶん「有無を言わせない強さ」が言いたかったんだと思う。うんともすんとも言わせない強さ。じわじわ来る。

●Z世代に山口百恵を解説する、みたいな番組を見るたびに
「桜田淳子を語らずに百恵は語れないんだよ! 時代と寝た桜田淳子と、時代に関係なく生きた山口百恵、陽の淳子と陰の百恵」という、二人いてこそのアイドルだったんだよ!」と熱弁したくなる。
 そしてなぜ桜田淳子は今、語られないのかも教えたい。選挙に合わせて。

●山下達郎さんのコンサートのチケット、抽選に通った。30年くらい前に中野サンプラザで見て以来。

●果汁100%ざくろジュースを買ったら濃すぎて飲みにくかったので、水を入れて薄めて飲んだ。100%の意味がない。

●バブルの本当の後遺症を教えてあげよう。バブルによって民間の給料が高くなったせいで、80年代の優秀な人材は民間に集まり、官僚や公務員などの政治家コースへ進まなかった。能力の高くない人たちが官僚や政治家になってしまい、その結果が今だ。
 と、109のギャル店員が20年くらい前に言ってた。
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「海のはじまり」に共感できない

2024-09-24 22:13:16 | エンタメ
 最後まで共感できなかった。何度も見るのをやめようと思った。
 でも、自分がなぜこのドラマに共感できないのか、なぜ腹立たしいのかを、ちゃんと最後まで見て自分の中で整理しようと言い聞かせ、修行のつもりで最終回まで見ましたよ、ドラマ「海のはじまり」。

●最終回で一番納得できなかったこと、ぽかーんとしたところは、古川琴音が目黒蓮に遺した手紙に「海と生きることを選んでくれて、ありがとう」という一文があったこと。
 なんや、それ。
 あの手紙は水季(古川琴音)が病気で亡くなる前に書いたものだ。その時点で「私が死んだ後は、きっと夏くん(目黒蓮)が娘の面倒を見てくれる。そうよ、まちがいない。夏くんは海と一緒に生きることを選んでくれる」という確信があったということだろうか。

 ぽかーんだ。水季の訃報は、誰かからの電話によって夏くんは聞かされた。これが誰だったのかを考えると謎なのだけど、それで夏くんは葬式に行って、たまたま女の子に出会って、それでも自分の娘だとは気付かなくて、あとで大竹しのぶに聞かされて、自分の娘と知る。
 葬式であのまま帰っていたら、娘がいることさえ知らない。そんな薄い状況で、水季は「私が死んだ後は、夏くんが娘と一緒に生きてくれる」と確信して手紙を書いたんだろうか。

 いや、そんなはずはない。あの状況でもっとも可能性が高いのは、海をおじいちゃんおばあちゃんが引き取って育てる未来だ。ならば、おじいちゃんおばあちゃんにも「海と生きることを選んでくれて、ありがとう」という手紙をしたためてあるのだろうか。
 もしかしたら、図書館の池松くんにも「海と生きることを選んでくれて、ありがとう」という手紙を書いておいたのかもしれない。だって少なくとも、夏くんよりはそっちの可能性がまだあるだろう。そこらじゅうに手紙を書いていたのか。

●そもそもこのドラマで最も大事な根幹部分であろう、目黒蓮が有村架純より海ちゃんを選ぶというストーリーに、何ひとつ説得力がない。共感できない。

 これは大げさに言えば、動物行動学から見ても、ほぼありえない。ありえない選択をするのなら、その選択の理由を描かなくては説得力を持たないのに、そこは描かれない。
 現在交際していて結婚する予定だった女性よりも、存在していたことさえ知らなかった見ず知らずの娘、それもとっくに別れた元カノの娘を選ぶなどというストーリーは、男の脳にはない、きわめて女性的な発想のようにも思う。
 哺乳類のオスが、生後ずっと離れて暮らしていた子供に愛情をいだくことは、ほぼありえない。オスはその子供が本当に自分の子供かどうかを確かめるすべがないから、生後しばらく一緒に暮らすことで、かろうじてそこに根拠を見出す。それもメスとの性的なつながりがあった上でだ。

●最終回でもうひとつポカーンなのは、元カノの有村架純も、図書館の池松くんも、みんな仲良しこよし。海を中心に集まり、めでたしめでたしみたいな終わり方。
 なんや、それ。

 あれはたぶん、テーマの説明なんだろう。水季は亡くなったけど、一緒にいたことはなかったことにならない。今はいないけど、いた。それと同じように、元カノだろうと、恋敵だろうと、別れようが、仲良くなかろうが、関わりがあったことはなくならない。別れるなんて線を引かなくても、関わりがあったことを大事にすればいい。海に始まりも終わりもないように。
 そんなこんなをこのドラマは描きたかった。別れても、亡くなっても、楽しくすごした時間はなくならない。始まりも終わりも、あやふやでいいじゃないですか、終わりなんてないんですよという、あらたな人間関係の形を提示したかったんだろう。好意的に解釈すれば。

 でもね、まったく説得力がない。
 人間関係、とりわけ男女関係と親子関係は、海(オーシャン)とは違う。始まりもあるし、終わりもある。夏くんが海ちゃんを子供にしたいなら、戸籍上の手続きも必要だし、親子の証明も必要だろう。そこはまったく描かれていないが、ぼやかしたいのなら、もっと説得力のある材料を持ってこないと。

●あるいは、もし有村架純が夏くんの子供を妊娠した状態で、夏くんが海ちゃんに出会うというストーリーだったら、夏くんはどんな選択をしたのだろうか。どんな選択が正しいという描き方をするつもりなのだろうか。これ、制作者は答えられるのかな。
 目黒蓮くんのSNSにも「(父親としての)責任」という言葉があったけど、子供が両方にいたら、どう責任を取るのか。両方の親になって、浜辺を歩くつもりなのか。それでも全員、仲良しこよしで助け合って生きていくのか。「いるよ」と、笑顔で振り返って?

 続編はぜひ、そういうストーリーを見せて欲しい。


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