goo blog サービス終了のお知らせ 

31歳サラリーマンの ホジキンリンパ腫闘病記

悪性リンパ腫ホジキン病の発病から完治までの記録

★私の病状と治療メニュー★

【病名:ホジキンリンパ腫 / 発生部位:胸部従隔および肺門リンパ節(鎖骨リンパ節への転移あり) / 進行の程度:ステージⅡ / 治療メニュー:抗がん剤(ABVD)治療2クール+放射線照射】  【2011年3月8日ひとまず寛解】  【2011年11月2日 ホジキンリンパ腫再発と診断。 /発生部位:脾臓(ひぞう)横のリンパ節と脾臓の一部 / 進行の程度:ステージⅢ / 治療メニュー:抗がん剤(ABVD→CHASE→大量LEAD)+自己幹細胞移植】 【2012年6月再発治療終了】

@回想1 / 久々の出社~6月、会社の健康診断

2010年11月03日 21時04分11秒 | 闘病記
私のホジキンリンパ腫が見つかったのは
会社の健康診断がきっかけだった。

病名が判明してから いろいろ調べてみると
私のように健康診断がきっかけでホジキンリンパ腫が
見つかるのはとてもレアなケースらしい。
(喉元のリンパ節が腫れて異常に気付く事が多いそうな)


実は、私は2008年の7月から皮膚病の治療をする為
2年間ほど会社を休職し療養していた。

病名はステロイド依存性のアトピー性皮膚炎。

幼い頃からステロイドの軟膏を塗り続け、重度のステロイド依存症になって
薬を体から抜く為にリハビリをせざるを得なくなってしまった。

話が逸れるので詳細は端折るが、麻薬中毒の皮膚病版って感じだろうか?
強烈な薬の離脱症状で皮膚がただれ、はげ落ち、一時は寝たきりの状態になる程だった。



まぁそんな経緯で
2年ぶりに会社に出社して、2年ぶりの健康診断を受ける事になった。

内容は検診でお決まりの 
身長体重測定・視力聴力検査・採血・心電図・問診
そして胸部レントゲン

皮膚の状態がまだ全快していなかった私は
問診で仕事の制限がかかったりと時間がかかったものの
他の検査はサクサクと終了し、検診の結果なんて気にも留めていなかった。



2週間ほど経って検診の結果が手元に届き、何気なく封を開けると


結果欄に『再検査』の文字があった。

「皮膚病の影響で何かの検査に引っ掛かったんだろうか?」
そう思って資料に目を通すと引っ掛かった項目は『胸部レントゲン』
再検査内容は『専門病院でのCT撮影』という事だった。

あたまに?マークがたくさん浮かぶ


これがすべての始まりだった




入院1日目/治療前検査

2010年11月03日 15時56分28秒 | 闘病記
朝10:00母と共に病院へ行き入院の手続きをする。

両親は既に定年を迎え、私が2年前に建てた家で2世帯同居している。
頼れる存在がフリータイムで近くにいてくれるのはホントにありがたい。


私は、この年齢にしてはとても手厚く医療保険をかけていたので
個室病棟に入院することにした。

案内された病室に入ると、すっげー綺麗。
最近建増しした病棟らしく、へたなビジネスホテルなんかより よっぽど快適だ。



病室に入って程なく、担当の医師が治療の説明にやってきた。


詳細はまた別の機会に書くが、私のリンパ腫は肺門と従隔のリンパ節にあり
進行のレベルはステージⅡ。

今回の治療は、ホジキンリンパ腫の世界的な標準治療である
『ABVD療法+放射線』の治療を行うらしい。

ABVDとは抗がん剤の種類で
 A:アドリアシン B:ブレオマイシン V:エクザール D:ダカルバジン

ということらしい。

エクザールがなんで『V』なんだろ?



この抗がん剤を入院期間中2回投与する。(2週間おき)
医師から抗がん剤それぞれの副作用の内容と、緩和の対応について説明を受けた。


特に印象に残ったのは『D』のダカルバジン。

『ABVD療法』の副作用でよく聞く 吐き気と血管痛はこいつの影響らしい。
今回は副作用を抑えるために、部屋を暗くして『D』の投与スピードを速く(30分)するそうな。


なんでも
光にあたったり時間が経ったりすると、薬の成分が分解して血管に強い痛みが出るらしい。
速く投与する背反は吐き気が強く出る事で、これは薬で抑える。

逆に投与スピードを遅くすれば 吐き気は軽くなるらしいが、今度は血管痛が強く出るらしい。


『血管痛は薬で抑えられないから、吐き気のほうがましでしょ?』って事らしいが・・・

どっちも嫌です orz


説明が終わってから
採血、胸部レントゲン、呼吸機能検査(肺活量とか)心臓のエコー診察を実施。

昼の2時位にはすべての検査が終わって、結果はオールクリア。
あとは明日の治療に向けて覚悟を決めるだけ。


なんにせよ、明日からキツイ日々が始まりそうです。

今はこんなに調子がいいのになぁ・・・


いかんいかん、弱気にならず気合い入れて治療に挑むぞ!