31歳サラリーマンの ホジキンリンパ腫闘病記

悪性リンパ腫ホジキン病の発病から完治までの記録

★私の病状と治療メニュー★

【病名:ホジキンリンパ腫 / 発生部位:胸部従隔および肺門リンパ節(鎖骨リンパ節への転移あり) / 進行の程度:ステージⅡ / 治療メニュー:抗がん剤(ABVD)治療2クール+放射線照射】  【2011年3月8日ひとまず寛解】  【2011年11月2日 ホジキンリンパ腫再発と診断。 /発生部位:脾臓(ひぞう)横のリンパ節と脾臓の一部 / 進行の程度:ステージⅢ / 治療メニュー:抗がん剤(ABVD→CHASE→大量LEAD)+自己幹細胞移植】 【2012年6月再発治療終了】

医師の説明と確定診断までのステップ

2011年09月30日 13時09分13秒 | 闘病記
先日 検査結果を聞いた時の医師の説明を整理してみます。


まずPET-CTの結果、再発を疑う所見があったという事。

PET画像では、先回病巣があった胸の周辺は全く問題なかったが
脾臓(ひぞう)横のリンパ節と脾臓の一部に 新たな集積が見られたらしい。


『PET-CTとはどういうものか』という点は以前の記事でも触れたが
体内の糖の集積を見る検査の為、比較的結果にブレが出易い検査でもある。
(普段から多く糖が集まる臓器もあるから)

そんな中、PETの技師が『再発の可能性がある』と判断した根拠は

・ホジキンリンパ腫の場合、転移の箇所が徐々に体の下方向に行く傾向があること
・リンパ節の腫れがある個所に、ちょうど集積が見られること
・脾臓には比較的がん以外の要因で糖が集積しにくいこと
・6か月前の寛解時は、脾臓周辺に 全く症状がなかったこと

ということらしい。


但し、担当医としては
集積のレベルがまだ低く、PETの検査結果だけでは
再発と判断して治療に踏み切る事が出来ないという。

理由は、再発時の治療があまりにも体への負荷が大きく
リスクが高いものになるからだ。


短期再発の治療内容の詳細は、再発だと確定した場合に詳しく書くが
要点だけ簡単にまとめてみる。

・自分の造血幹細胞を採取し、抗がん剤の大量投与の後体に戻す(移植)
・治療の期間は、およそ1年。その内、入院は約半年間。
・この治療による死亡率は 約10%(治療の負荷で死亡する確率)
・治療後の5年生存率は 50%以下

…書くのも嫌になる内容だな。
当然 辛さは前回とは比べ物にならない。



では、治療に踏み切るにはどんな確認が必要なのか?

それは、集積がある部分の細胞を採取して確認(生検)すること。


先回も気道から気管支鏡を入れて 細胞採取を行った。

但し、今回は集積のある場所が脾臓という 腹の内側にある場所なので
細胞を採取するのが簡単じゃない。

医師から提示された選択肢は
(1)2カ月くらい待ってもう一度PET検査をして、がん成長の有無を確認して判断する
(2)外科手術で腹部を大きく切り開いて集積がある箇所の細胞を採取する
(3)ほかの病院で腹腔内鏡手術で採取可能か相談する


まず(1)。
2か月もほっとくのは正直心配。
それに、今回と全く同じ結果だったら結局判断はつかない。

次に(2)。
外科手術? 検査の為に? 
なんかそれで死んじゃいそうなんですけど・・・orz

そして(3)。
腹腔内鏡(ふっくうないきょう)手術というのは
腹部を2~3か所切開して数cmのパイプを挿入し、カメラと
ロボットアームみたいな長い鉗子を突っ込んで行う手術。

全身麻酔はするが、開腹に比べて負荷は少ないらしい。
ただ、患部が小さいので できるかどうか相談してみないとわからない。



後日、家族を呼んで同じように説明をしてもらい
相談して今後のスケジュールを決めた。


★まずは、もう一度PET-CTと造影剤CTを行う。
 生検自体に大きなリスクが伴うので、体調や検査精度の
 誤差がないことを確認したい。
 
★ほかの病院で腹腔内鏡手術による生検(の相談)をする
 短期間で再発かどうか判断するには生検しかない。
 負荷を最小限に抑える方法で生検にトライする

★生検ができなかった場合は2カ月後に再度PET-CTで確認する。

★それでもわからなければ開腹手術。 


できれば10月中には ハッキリさせたい。

今後、各ステップの状況をブログにアップして行きます。




…なんかとりとめもなく 長文書いてすいませんでした。

またしばらく長文の記事が増えると思いますが どうかお付き合いくださいな

H23年9月27日 精密検査、PET-CT結果

2011年09月28日 16時35分35秒 | 闘病記
9月22日の木曜日、寛解後 半年単位で行う
PET-CT検査を実施しました。

寛解の診断を受けてから、今月で6カ月目です。



検査の結果は というと




 ○  ではありませんでした。





腹部の脾臓(ひぞう)横のリンパ節と脾臓の一部分に
再発を疑う集積が確認されたそうです。


ハンマーで… というより道路標識みたいな大物で
頭をドカンとやられたような気分でした。

1年以内に再発することのリスクや恐ろしさは、初回の闘病時期に
とことん調べ尽くして 嫌という程理解しています。

それに加えて、「やれるうちに」とたくさんの希望を抱いて
動き始めていた時期だっただけに



ショックが大きかった。



望んだのは一年間再発なく無事に過ごす事。
決して贅沢な願い事はしていない。

そんな些細な望みも、時間も 俺から奪うのか?

そりゃないぜ神様。



さすがに検査結果を聞いた午後はショックから立ち直れなかった。

辛さや治療への不安よりも

人生の時間を失う事で 男して夫として
家族を守る責任を果たせない悔しさで涙が溢れた。


奥様にも 少し情けない姿を見せてしまったけど
彼女のおかげで落ち着きを取り戻すことができました。




落ち込むのはここまでだ。

心に力を入れて、気合いを込めて、また前向きに進む!


医師の話を聞いて、可能性はかなり高いと感じたけど
まだ再発と診断された訳じゃない。

再発か、単なる炎症か判断するためにまだまだ
大変なステップがある。


まずは、希望を捨てずにそのステップを効率よくこなす。

その結果、再発でなければよし。


仮に再発であっても、治療に正面から立ち向かう覚悟を決める。



やってやる!

負けるものか!



医師の説明と、確定診断までの検査内容は後日アップします。