気分の落ち込みもあって、これまで詳しく書けなかった今後の治療詳細について。
思ったより良いコンディションが続いている 今のうちに書いておこうと思います。
以前も書きましたが、少し修正もあるので 改めて大まかな治療のステップ。
・第1段階:ABVD抗がん剤投与による、がん細胞攻撃
・第2段階:CHASE(チェース)抗がん剤投与による、がん細胞攻撃の継続と
造血幹細胞採取の為の前処置→人工透析機による造血幹細胞採取
・第3段階:大量抗がん剤投与→造血幹細胞移植
という感じになります。
≪第1段階のABVD抗がん剤投与について≫
私の場合は再発治療でこのABVDを2コース(計4回の投与)行いました。
ABVDは患者の状態や進行のステージにもよるけど、ホジキンリンパ腫に対して効果が高く
予後の生存率も高いデータが出ていて まず第1選択で実施される治療だそうです。
副作用の激しさについては、これまで私がレポートしてきた通り強烈
ただ問題もあり、投与する薬の中の「アドリアシン」という薬が心臓の筋肉への毒性が
とても強く、将来的な心臓疾患のリスクが増す事が分かっているみたい。
私は初発時にもABVDを実施しているので、リスクを避ける為に今回は寛解まで至る前に
2段階目のCHASE抗がん剤へシフトする事になりました。
≪第2段階のCHASE抗がん剤投与について≫
この抗がん剤は、主に再発等 自分の造血幹細胞移植が必要なホジキンリンパ腫に実施される。
この治療の特徴はABVD程でないが、ホジキンリンパ腫の病巣に縮小の効果がある事と
造血幹細胞を採取する為の前処置である、血液の白血球値を下げる効果が同時に得られる事。
投与の方法は、先日までレポートしたとおり ステロイドで症状を抑えながら3種類の抗がん剤を
3日間かけて投与し続ける。
白血球の数値というのは、人間の抵抗力を表す指標で普通の人は平均で6000前後。
これまでのABVDでも2500程度まで数値が下がる事があったが、今回は500以下まで下がるという。
普通の人の10分の1以下の抵抗力になる訳ですな
CHASE治療のリスクは主にこの部分で、感染等の合併症で死亡する症例があるという。
これが理由で来週からは病室から外出禁止令が出る予定です。
白血球の数値が下がりきったら、白血球を増やす注射で1週間程かけて5000程まで数値を戻す。
そしてこのタイミングを見計らって、血液から造血幹細胞を採取して凍結保存をするそうです。
この造血幹細胞の採取の仕方について 私は勘違いしていたんだけど、骨随から
注射で抜く様なものかと思ったら、腎臓病で使う人工透析の機械で血液を抜き出し
分離器みたいなもので幹細胞を取り出して、血液を体に戻す という方法でやるらしい。
このCHASE治療はがんの病巣が寛解し、移植に必要な造血幹細胞の量が確保出来るまで続くことになる。
たとえ がんが寛解しても幹細胞の採取量が足りなかったら治療継続。逆も然り。
なので、今のところはいつまでこの治療が続くかは未定です。
≪第3段階:大量抗がん剤投与→造血幹細胞移植について≫
CHASE治療によりがんが寛解して、移植に必要な造血幹細胞が確保でき次第この治療へ進むことになる。
投与の方法は、3〜4日かけて致死量に近い抗がん剤を投与して、採取した造血幹細胞を点滴で移植する。
個人差はあるそうだけど、聞いた限り命の危険を伴う山場が10日間程続くという。
内臓の粘膜が一旦破壊されて、血便・血尿・吐血として排出される。
口の中も当然ただれて一切の飲食はできなくなるとか。
医師の話や治療の体験談を集めれば集めるほど、副作用の凄まじさに身の毛がよだつ。
ほかにもいろんな情報を見たけど…とても書く気になれない。
私自身はどんな状態になるのかはわかりません。個人差もあることですしね。
このブログでは、私の副作用の経験を自分の言葉でありのままに綴っていきます。
そして必ず最後まで書き切ります。
長く書きましたが、今私が把握出来ている治療の詳細は以上です。
病院のスケジュールがうまくとれなかったりして、全てが順調に行くかはわからないけれど
自分と大切な家族の未来を勝ち得る為に、いつでも自分ができる精一杯の事をやっていきます。
負けませんよ