「メディカルブース」
宮崎に着いたその日、練習していたら右足がつった。
一人で海の中で「痛てぇー、痛てぇー。」言って自分で揉んで引っ張って治した。
長旅の疲れか、緊張してるのか。
明日の試合に向けて、風呂でよく温まり、セルフマッサージとストレッチで就寝し、翌日には、足のことは、忘れていた。
試合に負け、カラダのケアと勉強を兼ねて、このブースに行ってみた。
医師、看護師、理学療法士が待機していて、選手のケアに当たっていた。
昨日の足のつりを中心にマッサージとストレッチを施してもらいかなり楽になり、2日連続でやってもらった。
そういう時、自分は、選手だが、マッサージ師であることも言う。
プロは、プロを見抜く。
それは、症状を訴える時に口から出る、言動から察知できる。
「なんだぁ~、それなら早く言ってくださいよ~。」
と、そういう会話に絶対なるから、自分から言うようにしている。
彼らは、サーファーの動きの特徴をよく分かっているので、疑問には、適格に答えてくれる。
全日本には、子供から高齢者まであらゆる世代のサーファーが集まる。
サーファーの進化の縮図がここにあるのだ。
サーファー独特のあの歩き方、立った姿勢。
それには、どこを緩め、どこを鍛えるのか。
今まで、自分で考えるしかなかった、ことをこういう共通の患者を扱う者同士の情報交換ができて、とても有意義だった。