西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

 死んだ男の残したものは

2015-07-18 18:50:35 | 反戦・平和
作家・澤地久枝さん、落合恵子さん、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏らが呼びかけた「アベ政治を許さない」というポスターを、今日の午後1時きっかりに、全国一斉に掲げようという取り組みに呼応したいと思っていた。



一人ひとりが自分の意思で、思い思いの場所でポスターを掲げる、そういう運動のスタイルが斬新でとてもいいと思われた。

澤地さんのHPから、俳人の金子兜太さんが揮ごうされた「アベ政治を許さない」の文字を印刷し拡大して「石木」に持参した。

5月19日から再開された付替え道路工事は、大型重機を入れての本格工事に取り掛かろうとしていて、気が抜けない毎日が続いている。

今日も土曜日だが、重機搬入の恐れがあるため、朝早くから地権者の皆さんは警戒に当たられていた。
私と夫もいつもの時間にゲート前に到着し、夫は裏口の警戒に行き私はゲート前に座り込んだ。

ダム事務所には動きは無く、業者の現場事務所には軽トラックが1台と作業員が1人いて、荷物の積み下ろしをしているだけだ。


大きな動きが無いので、少しほっとした気持ちになる。


昼食を食べて、午後1時。

ポスターを手に持ち、工事現場の入り口に立った。





お仲間のIさんに写真を撮って貰っていたら、一緒に座り込みをしている方々も来てくれ、「許さない!強制収用!」のプラカードも一緒に掲げた。




戦争もさせない! 強制収用もさせない! 絶対にだ。


学生時代に歌っていた「死んだ男の残したものは」を、また歌わなければならない時代がやってきてしまったけれど、若い人たちにもしっかり歌い継いでいってほしいと思う。

小室等 死んだ男の残したものは


1.
死んだ男の残したものは
ひとりの妻とひとりの子ども
他には何も残さなかった
墓石ひとつ残さなかった

2.
死んだ女の残したものは
しおれた花とひとりの子ども
他には何も残さなかった
着もの一枚残さなかった

3.
死んだ子どもの残したものは
ねじれた脚と乾いた涙
他には何も残さなかった
思い出ひとつ残さなかった

4.
死んだ兵士の残したものは
こわれた銃とゆがんだ地球
他には何も残せなかった
平和ひとつ残せなかった

5.
死んだかれらの残したものは
生きてるわたし生きてるあなた
他には誰も残っていない
他には誰も残っていない

6.
死んだ歴史の残したものは
輝く今日とまた来るあした
他には何も残っていない
他には何も残っていない