西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

チャイナ・シンドローム

2012-09-23 19:16:36 | 原発事故
アメリカのCNNは、9月20日スリーマイル島原子力発電所で冷却ポンプに不具合があり、原子炉が緊急停止したと放送した。



また、スリーマイル島原子力発電所なのか!

この原子力発電所は1979年に炉心溶融の事故を起こしている。

大勢の島民が避難するニュースは、何度もテレビで放映されていたからよく覚えている。
それに、その時期に映画「チャイナ・シンドローム」という原子力発電所の事故を描いた映画が公開されていて大きな話題になった。

若いジェーン・フォンダとマイケル・ダグラス、それにコメディアンだと思っていたジャック・レモンがシリアスな役で、迫真の演技を披露した。福島原発事故のあと、再度見直したが、30年を経ても少しも色あせていなかった。

アメリカの映画人たちは、こんな昔から原発に警鐘を鳴らしていたのだ。

ちなみに「チャイナ・シンドローム」とは、アメリカの原発事故で炉心溶融を起こしたら、地球の裏側にある中国まで溶けていくだろうというブラックユーモアである。


CNNのニュースは

(CNN) 
米ペンシルベニア州のスリーマイル島原子力発電所で20日、
原子炉冷却ポンプに不具合が発生し、原子炉が緊急停止した。
米原子力規制委員会(NRC)が明らかにした。

同原発を運営する電力大手エクセロンによると、同日午後2時20分ごろ、1号炉が自動停止した。
この過程で蒸気が放出され、近隣住民には大きな物音が聞こえたが、
一般に危険が及ぶことはないとしている。

NRCによれば、4基ある原子炉冷却ポンプのうちの1基が機能停止したとみられる。
残る3基が作動していても、異常が検出されればシステムが停止する仕組みで、NRC報道官は
「原子炉の安全システムが設計通りに機能していることを示すもの」と話している。

同原子炉の緊急停止は過去1カ月で2度目となる。
8月22日には加圧水用の加熱装置に問題が見つかり、この装置の交換が行われた。
検査の結果、残る2つの装置に問題はないと判断し、9月5日に原子炉の運転を再開していたという。

加圧水型のスリーマイル島原発は1974年から運転を開始し、約80万世帯に電力を供給できる能力がある。
エクセロンによると、20日の緊急停止による停電などは起きていない。

同原発は1979年の事故で2号炉が炉心溶融を起こした。
この事故は現在に至るまで、米国史上最悪の原発事故となっている。


と報道した。

このスリーマイル島原発事故のその後を、確か「朝日グラフ」だったと思うが(確証がない)特集したとき、巨大なタンポポ、巨大なやつで、奇形の動物、そして障がいのある子どもたちの写真があり、たまらない気持ちになったものだった。

そして、このときの事故は福島の事故より、ずっと軽度の事故なのだ。

政争を繰り広げているときではないのに、与党だ野党だといっているときでもないのに、尖閣列島を国有化するより前にやるべきことが山積しているのに、、、。

口先だけの軽い政治屋が多すぎて、どうにもならない。

こんな日本で、私たち国民はやっぱり見捨てられてしまうのか?