西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

もう1年が…

2014-12-19 22:52:14 | 反戦・平和
今年最後の「19日佐世保市民の会」のデモ。



私たちの運動には、近頃はやりのパレードなどの名称は似合わない。

これからもずっと(いつまで続くかという問題はあるにせよ)みなさん、デモと言うに違いない。

高齢者が多いこの会は暑さ寒さに弱いのだが、2日前からの寒さの影響でやはり参加者は19人と少ない。

いつものように松浦公園から三ヶ町・四ヶ町のアーケードを通り、下京町のアーケード入り口までの約2キロをデモ行進した。

最終地点で、それぞれの団体・個人が取り組んでいるイベントのお知らせなどをやるのだけれど、今日の最初のお知らせは訃報だった。

ほとんど毎月、顔を見せていたIさんが12月9日に亡くなったという報告だった。

自宅玄関を出たところで倒れて亡くなっていたのだという。「人通りが少ない場所で発見されるまで時間がかかったらしい」と報告者のHさんが話してくれた。

私はⅠさんと高校時代からの知り合いである。同じ高校で、たまたまクラブ活動の部室が隣同士だったことで仲良くなり言葉を交わすようになった。私のほうが一年先輩だったけれど、いろいろと物知りで話も面白かった。

そんな彼がこのデモに参加するようになったのは、いつ頃からだったろう。

まじめな銀行員で、政治活動などすることもないと思っていたが、離婚し仕事もやめ活動を始めたのだった。

その活動は、反基地運動や反原発運動など多岐に渡っていた。


少ない仲間内の訃報は、気持ちが滅入ってしまうけれど、デモ後の恒例の忘年会で気持ちを新たにし来年に向かうことにしたのだった。



来年1月19日で米原子力空母エンタープライズが入港し、入港に反対する学生・労働者の闘争から丸47年。
2月19日は、この会の出発から丸47年になる。

体の続く限り、やり続ける。

それが、少ないこの会の仲間たちの決意だ。