日盛りの道の上で

日々の日記と家族のこと、仕事と趣味、雑感少々

ただ、生きることは

2010-09-08 11:50:21 | インポート
まだ終わらない夏の暑さのせいではないと思いますが、この頃何をやっても面白く感じることがなく、好きなことをやろうとしても何か面倒くさく思えて、気持が落ち込んでいるのがわかります。

もし仕事が無かったら一日中家で寝るか、内容が軽い小説を読むか、酒を飲んで酔っ払ってぼーっとしているか、だろうと思います。

これでは50オヤジのひきこもりになってしまうのではないかと心配なので、努めていつもと変わらないように活動するようにしているのですが、「負けるな、逃げるな」と心の中で気合いを入れてます。

毎年秋が近付くとこんな感じになっているわけで、これは「夏休みがおわってしまう」という少年時代のトラウマなのでしょうか。

楽しいときも、つまらないときも、もちろんつらい時もありますが、ただ、生きることは大変なことだと、今さらながら確認しているこの頃です。


長い物語

2010-09-02 12:33:40 | インポート
すぐれた作家は、現実であれ虚構であれすべての世界と人間を文章で作り上げることができる、さらに、その作り上げた世界の中を読者の襟首をつかんで勝手に引き回すことさえ可能なのである。

貴志祐介「新世界より」、上下巻合わせて1000ページ余り、私は2日間にわたり神栖66町をさまよい、戦い、怒り、考え、感動し現実に戻ってきたが、頭の中ではかすかにドヴォルザークの「新世界より 家路」のちょっと切ないメロディが繰り返している。

発表されたのは去年かと思いますが、図書館で借りて一気によみました、壮大な、重厚な、長い物語好きな人なら絶対はまります、遅まきながらおすすめ一番です。