日盛りの道の上で

日々の日記と家族のこと、仕事と趣味、雑感少々

背中に畳の跡をつけて読んだ本2冊

2010-08-23 16:00:54 | インポート
8月も終わりに近づいているのに何なんだこの暑さは、というわけで土日の休みは外に出ず、家でひたすら読書でありました、窓を開け放して風を通らせると、少しは涼しくなるのでエアコンは付けず、やっぱ暑い!

三浦しをんさんの「風が強く吹いている」、いかにも手垢がついた青春小説風で、ひねくれ中年おやじとしては手を出さすにいたのですが、図書館で読みたい本がなかったため、「ちらっと見てみるか」と借りました。

昔、大学陸上部の合宿所だったぼろアパートに住む10人が箱根駅伝を目指し、猛練習で出場を果たし・・・、と、いかにものストーリーですが作者の筆力は読者をぐいぐい引っ張り、一気に読ませます、1回だけフルマラソンを走ったことのある私ですが(自慢ではありません、所要時間が5時間以上・・・泣)、また長距離を走りたい気持ちにさせてくれました。

で、次は冲方丁(うぶかた とう)さんの「天地明察」、まだ読了ではありませんが、今年の本屋大賞第1位、なかなか図書館になかったので買おうかと思っていたのですが、ありましたありました、ラッキーと心の中でつぶやきながら借りました、えっといくらするんだろ、1890円、うほラッキーもう一つ。

面白い、予備知識なしで、ただ単に本屋大賞取ったってことだけで借りたのですが、面白いです、知的にわくわくすることでは小川洋子さんの「博士の愛した数式」、「猫を抱いて象と泳ぐ」に通ずるものがあるような気がします。

ストーリーは多くのサイトで紹介されてますが、知らないで読んだほうが絶対いいです、ちなみに作者の冲方丁さんはライトノベルやゲーム制作、SF小説などでずいぶん活躍されている方で、私は本作で初めて名前を知ったのですが、ややオタク気がある息子は「いまさら・・・」と言ってました。

熱中してたせいで、夕立が降りだしたのに祖母の干していたごまを取り入れるのを忘れて、怒られた次第でした。