空色野原

空の下 野原にねころんで つぶやく

太陽系 新惑星X

2008-03-17 15:40:09 | science (科学)
惑星Xの想像図。右側は太陽。(向井研究室提供)

 太陽系の外縁に、地球とほぼ同じ大きさの「惑星X」が存在する可能性を、日本の研究グループが数値計算で明らかにした。約千年かけて太陽の周りを公転しているという。太陽系の惑星は、06年に冥王星が準惑星に降格され、現在は8個だが、惑星Xが観測で見つかれば、冥王星に代わる第9惑星になる可能性が高い。
 米天文学会誌「アストロノミカルジャーナル」4月号に発表する。
 太陽系の外縁部には、エッジワース・カイパーベルトと呼ばれる氷の小天体群でできた帯がある。小天文群は太陽から50天文単位
(1天文単位は地球と太陽の平均距離=約1億5千万キロ)
を超えるとまばらになり、軌道が細長い楕円形にゆがむが、その説明がつかなかった。
 神戸大学惑星科学研究センターの向井正教授とパトリック・リカフィカ特別研究員は、惑星Xが帯の外側にあった小天体をはじきとばし、重力で軌道をゆがめていると仮定。コンピューターで数値計算した結果、太陽から20天文単位ほど離れたところで生まれた惑星Xが、太陽系形成初期の約1億年で80~175天文単位離れた軌道上に移動したと考えると、つじつまが合ったという。計算では、大きさは直径が1万~1万6千キロで、約1万2800キロの地球とほぼ同じ。太陽に最も近づくと冥王星なみの明るさになるとみている。
(朝日新聞 08.2.28)

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