家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

直って戻ってきたゼンハイザー

2023-01-15 08:53:39 | Weblog

妻がレモンジャムを作り私がナタとノコギリを入れる兼帯のベルトループを作った午前だった。

前回も革で作ったが今回も同じように革を使うことにした。

普通は兼帯にヒモを付け、それを腰に巻いて使用する。

私はヒモだと腰にしっかり付いていない感じがイヤでベルトで腰に留めたい。

さて午後になって暇になった私はレモンジャム作りを手伝った。

あとは妻がガスレンジで煮るのみとなり私はのんびりしていた。

するとボー、ボーという車の低い排気音が聞こえた。

誰が来たのかすぐ分かった。

姪の夫だ。

玄関で待っていると、やはり姪と彼女の夫が来た。

来た意味は分かっていた。

年頭の挨拶の時ヘッドフォン端子の半田付けについてお願いしておいたのだ。

だが、そのヘッドフォンを渡したのは昨日だ。

しかも偶然立ち寄った姉にだ。

今日来たということは、そのまま返しに来たのかな、とも考えた。

部屋に通してすぐに姪の夫が「僕のスマホでは聞こえましたが聴いてみてください」と言った。

もう直ったのかと少し驚きながら、言われるままに自分のスマホと接続して音楽を流してみた。

私は聞きながら右手の親指を立てて見せた。

ヘッドフォンを外しながら「よく直したなぁ。ありがとう」と言った。

彼はスマホの画像を見せながら「この二本のケーブルは、それぞれ右と左になっていて、どちらにもプラスとマイナスがあるんです」と言った。

私は一本がマイナスつまりアース側でもう一本が左右に分かれているのだと勘違いしていた。

だから私が試した時には当然片側の音しか聞こえなかったわけだ。

ここに大きな間違いがあったことに気づき、そしてキレイに直っているので、その器用さに驚いた。

彼は電気関係の仕事をしているとはいえ常に半田付けをしているわけではない。

半田付けもできます、というだけだ。

「見直した」と正直に言った。

電気屋で断られ、電子部品屋で断られて自分でダメ同級生は手が震えてダメだった。

いよいよ捨てるしかないのかなと考え始めていたところだった。

案外身近なところに直せる人がいたのだ。