家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

紅葉と火お越し

2007-10-28 10:34:44 | Weblog
昼食は洒落た皿に乗ったアジの開きの炭火焼とオムスビ。

せせらぎの音の流れる中、紅葉を眺めながらいただいた。

別に豪華な庭のある料亭で食事したわけではない。




春野にはガス台がない。

したがって調理は専らシチリンに依っている。

まず杉の枯葉を束ねて火を着けシチリンに入れる。

網の上に炭を乗せて、その火であぶる。

もう一度杉の枯葉を束ねて火に入れる。

燃え盛る中に暖まった炭を落とす。

シチリンの空気口からウチワで風を送り込む。

すると炭に火が移り安定した火力を利用できるようになる。

とまあ物を暖めようとするだけで、かなりの時間と工程を要する。

これが雨の日だったりすると杉の枯葉にすら火の着きが悪く、そのうえ大量の煙が発生し息が出来なかったり涙が出たり。

自宅ではスイッチ一つで簡単に火が着いたり湯が出たり。

まったく労せず、文明の恩恵を受けている。

ただ春野でも杉の枯葉に火を着けるのはチャッカマンというガスライターだが。




不便な故に美味しい物を食べるという不思議な結果。

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