家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

草刈りはじめ

2018-02-21 17:18:11 | Weblog
今年一番の草刈りをした。

我が家の山の下には狭い水路があり、その横には畦畔がある。

その水路の中と畦畔が草で覆われていた。

まさに草ボウボウの中に獣が通った跡がクッキリ付いている。

そしてその獣道にはボール状の糞が多数転がっている。

寒い間中彼らは縦横無尽にこの草やらを歩き回っていたことが分かる。

静かな段々畑の跡地にエンジンの音がひときわ大きく鳴り響く。

その位置と音で、どこの誰それが何をしているかが集落の人たちには家の中にいても、まる分かりだ。

私が刈り払い機で草を刈ったあと妻がレーキという器具で草をどけていく。

毎年草刈りの後で見に行くと極端なトラ刈りになっていてがっかりするのだが今年は大丈夫のようだ。

隠れている石は少ないがそれでも時々「チーン」というチップソーが石に当たって悲鳴のような音を立てる。

幸い水路に水は少なく中にはびこるアシのような植物の根元近くから刈ることができる。

こいつらが性強く以前植えておいたワサビやクレソンなどは淘汰させられた。

気をつけて刈る場所になった。

このあたりにはフキノトウが出るのだ。

在った、案の定。

作業は約1時間で終わった。

まだヘビもいないしハチも飛んでいない。

安心してできるこの時期の作業が好きだ。

作業をした私たちも気持ちいいが後で見る地域の人達も気持ちがいいに違いない。

草を刈り終えたあと、ご褒美としてフキノトウ探しをする。

大きく開いてしまったものから、まだ小さいツボミのものまで28個採れた。

これを天ぷらにしてビールを飲む。

春先の報酬は苦味の二重奏だ。