家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

採蜜

2016-07-09 15:30:59 | Weblog
第一ミツバチ箱の落下した巣を取り出してみると少し蜜があるように思えた。

ダメ元で蜜を取り出してみることにした。

フタ付きの容器の中に網を掛け、その上に巣を置き熱を加える。

ハンモックの上に寝ている巣を温める感覚。

温め方としては屋上に向かう階段に置く。

ここは屋根がガラスになっているので温度が高くなる。

普段は洗濯物干し場か猫の寝床として使っている。

畳にして半畳ほどの猫用布団の上に設置して、あとは観察。

見に行くと箱の横で麻呂ちんが気持ちよさそうに寝ていた。

雨ばかりだったので時間がかかった。

容器の底に少しだけ蜜が溜まった。

それをきれいに漉して出来上がり。

大さじ2杯ほどの量の蜜が採れた。

作業している途中に落ちてしまった蜜を舐めてみた。

「この甘さはやはり蜜だ」という感覚しかなかったが、出来上がってチャンとスプーンですくって舐めてみると正真正銘の蜜だ。

市販のものより少し酸味があって深みもある。

市販のものは何か混ぜてあるんじゃないの?と急にツウぶりたくなった。

日本ミツバチはあらゆる蜜を集めてくるから味が一定していないという。

レンゲとかアカシアと蜜の元を特定しているのは西洋ミツバチ。

私のは「春野の山にある蜜を集めている」というニホンミツバチのブレンドだ。

さてこの蜜をどうやって味わうか。

トーストに塗ってみたが蜜の持つ味を殺しかねない。

ましてやヨーグルトに混ぜるなんてもったいない。

味の強いものと混ぜてはいけない。

チビリチビリとスプーンですくっては舐めるのがよかろうか。

この蜜は現在第二ミツバチ箱で活発に活動しているミツバチたちが残したものだ。

巣の落下に気づいて取り出したから、こうやって有りつけたけど、あのままにしておいたらアリなどに持ち去られてしまったであろう。

貴重な蜜。

アリと分けあった蜜。

ミツバチたちに感謝して味わいたい。