馬頭琴日記

交通事故療養中に還暦を迎えた馬頭琴奏者が、馬頭琴に関する知識を書き遺します

アルゴサン工房 馬頭琴 メタルペグ仕様 ギア交換の為の工具

2018-03-04 09:22:39 | 馬頭琴工房のお仕事
モンゴル国の馬頭琴を始めたいというなら、迷わず、アルゴサン工房の「メタルペグ仕様」を奨める。
弾けるようになりたけりゃ、能書きを語る前に、ギア付きの糸巻きで、基礎を学ぶことで・・・ある。
一通り馬頭琴を扱えるようになったら、能書きを語るなり、普通の糸巻きの馬頭琴を、買えば良いし。

ただし、メタルペグ仕様には、唯一、欠点がある。ギアの精度が悪く、かなりの確率で故障するのだ。
内モンゴルの真鍮製のギアにも、共通する欠点である。まあ、弾かなければ一生、問題は無いのだが。

で、故障した際に、国産の優秀なギアに交換しようとすると、「外せない」という現実に直面する。
外弦のギアと、馬の顎との隙間が狭すぎて、通常のレンチが入らず、回すことが出来ないのである。


内弦は、上段の写真の、ホームセンターで売っている、鉄筋工用の工具が、安価で使いやすい。
外弦用に、KTCのソケットを外注で、薄く削って貰った。大変硬く、出来る工場は少ないかも。

これに、スパナを溶接すべく、バイク屋に持ち込んだ。運良く壊れたレンチの、接続用パーツが貰えた。
下段・左の、9.5mm角のパーツである。特注ソケット+角柱+10mmのスパナで、外す事が可能だ。


近所のホームセンターで、良いソケットを見つけた。「コーケン」というメーカーで、加工が不要だ。
これと、9.5mm角の、真鍮製あたりの角柱を切って、10mmのスパナが用意出来れば、外せます。

国産のGOTOH製のナットは、15mm径。アルゴサン工房では、15&16mm径が使われている。

車の作業では、工賃の単価が明確化されている。1時間あたり、5千円〜1万円くらいであろう。
時間あたりの工賃は、単純に拘束時間だけでは無い。特殊な工具代やら、研究費が含まれている。


雲ひとつ無い晴空。強烈な風が、南の窓を叩き始めた。最低気温は、驚異的な9℃!気温は9−20℃。

送られてきた文章の、校正作業3日目。残念ながら2ページ・4箇所が見つかり、返送作業。

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