法然上人④(叡空から破門される)
比叡山には叡空以上の学者はいなかった。
ある時、叡空が『観無量寿経』の講義の際、
「光明・照十方世界、念仏衆生摂取不捨」と
念仏が説かれたが、この念仏が叡空は観念の念仏と
教えているのを聞かれて法然上人は
称名念仏ではないのですかと尋ねられた。
法然上人の言われることが正しく、
叡空は自分の誤りに気付き、反論することが
できなくなった。
「これは観念の念仏でいいのだ」
「しかし、それではお釈迦様の教えの真意を
曲げることになるのでは」
「まだ言うか」
叡空は誤りを認め改めるどころか、
逆にその場にあった茶碗を投げつけ、
法然上人を破門している。
比叡の山にもう法然上人を指導できる知識は
おらなくなり、一人での勉学、修行が始まった。
比叡山には叡空以上の学者はいなかった。
ある時、叡空が『観無量寿経』の講義の際、
「光明・照十方世界、念仏衆生摂取不捨」と
念仏が説かれたが、この念仏が叡空は観念の念仏と
教えているのを聞かれて法然上人は
称名念仏ではないのですかと尋ねられた。
法然上人の言われることが正しく、
叡空は自分の誤りに気付き、反論することが
できなくなった。
「これは観念の念仏でいいのだ」
「しかし、それではお釈迦様の教えの真意を
曲げることになるのでは」
「まだ言うか」
叡空は誤りを認め改めるどころか、
逆にその場にあった茶碗を投げつけ、
法然上人を破門している。
比叡の山にもう法然上人を指導できる知識は
おらなくなり、一人での勉学、修行が始まった。