着物普段着化計画

着物普段着化計画を推し進めるべく、
母にねだって帯と着物、合わせて1万円という洗える着物を買ってもらう。
「うちには普段用の着物がたくさんある」と母上は言うものの、
やっぱりそれらは汚してはいけない着物。
だから本当に普段着としてなんて、とても着れない。
ものが良くなかろうが、とにかく気軽に着れるお着物がほしかった。
明るい色がほとんど売れてしまっていたのだが、
それでもなかなか可愛いお着物を獲得できて、満足
お出かけするときに、じゃんじゃん着たいな。わくわく。
しかしまず着方を習わないと

わたしは恋をすると、たいてい母上にほとんどのことを話している。
しかし今回はまだ言っていなかった。
ついに我慢できなくなり、告白してしまう。
そして予想通り、根掘り葉掘り聞かれる。
母上はいつも「素性のわかってる人なの？」というのを1番に心配する。
意中の方は、どうしようもない父上と同じ職業なので、
てっきり「げぇ～」と言われるかと予想していたが、
意外とあっさりで拍子抜けしてしまう。
わたしの「ばいきんまん＋鬼太郎＋波平」という彼を表す表現について、
「想像の範囲を越えてる」
「ばい菌と妖怪と人間ってどういうこと？」
などと言われたことを話したら、
「内面的なことだっていうのはさすがにわかるよ」と母上が言うので、
やっぱり遺伝かしら…と考える。

友だちから電話がかかってきて、わりと深刻だったのに、
また母上は「いつまで電話してるの！！」と空気が読めない。
しかし深刻な話が、いつの間にかお互いの恋愛話にすり変わっていたので、
友だちと一緒に笑ってしまった

絵：「チューリップグループ7」スコット・オルソン　ART CAT