こばなし

日々のよしなしごと

ピンクギャングの闘士たち

2009年12月20日 | ニュース
さむすぎて絶賛ひきこもりちゅう
ゲームをやりまくる日々
やろうと思ってたこと
ちっともできやしない

さむすぎるー


メールもまた全然返してない
ああ~




土地の色であるピンクのサリーを身にまとって
インド古来の武術ラティーを使い
こん棒を手に闘うインドの女性たち

かっこいい

やっぱりかっこいい女のひとがすきだし
わたしもそうなりたい


そして
読み書きができて
知識を得られるというのは
すごいことなんだ










1960年生まれのサンパットが、抑圧された女性の影響力の拡大を目指す自助組織を興したのは10年前。村々は、この間、干ばつなどの危機にさらされてきた。中でも最も深刻な打撃を受けるのは女性たちだ。鬱屈した夫によるDV(配偶者や恋人からの暴力)は蔓延している。つい最近は、借金のカタに妻を売りとばす事件さえ相次いでいる。読み書きを学ぶ機会を最初から奪われている妻には、裁判所に訴えようにも、でっち上げの証文に反駁することすら難しい。また、インドのどこでもそうだが、アディヴァシ居住地は公共政策が軽んじられやすく、これに行政の腐敗がさらに輪をかける。
 ピンクゲリラは直接行動に出た。妻を殴る夫に説得を試み、それでもやめなければ竹で打ちすえる。レイプ被害者の告訴を無視する警察官を署から引きずりだし、受理するまで叩きのめす。貧困層向け配給穀物をヤミに流している公営店の輸送トラックを市場まで追跡し、押収と適正配分がなされるまで役所を突きあげる。抑圧者らは震撼し、ゲリラの勇名は轟いた。


写真/サンジット・ダス
文/境分万純

誰も知らないインド2 ピンクギャングの闘士たち DAYS JAPAN 2010 JAN

矛盾や皺寄せは、その時代に生きる子どもにもっとも集中してしまう。

2009年06月15日 | ニュース
原発を動かせば必ず生成する核のごみはどうするのか。どこかに埋めるつもりのようだが、そんな場所は地球上のどこにもない。こんな恐ろしい問題が解決しないまま公然と見切り発車している。

奥田智子



電気会社は口をそろえて
原発を安全、安全と言うけれど
やっぱりどう考えたって安全じゃない

地球に存在すること自体が異常なエネルギーを使うことが
安全なわけない





大学=お金がかかる

その構図になんの疑いも持たなかった自分が恥ずかしい
知らないことは恐ろしい

体は大人なのに
中身はまるっきり子どもで
ほんとにしょうもないけど

わたしはせめて子どもが
夢を見れる社会を作りたい







 ここに日本の「非常識」がある。例えば、ヨーロッパの多くの国では大学の学費は無料だ。デンマークにいっては、学費無料どころか、大学生には月8万円の支給まである。ちなみに「高等教育の無償化」を進めていないのは、国連人権規約締結国のうち、日本とルワンダとマダガスカルだけだ。このことで、日本は国連から勧告を受けている。この日本の「非常識」ぶりを、日本人の多くが知らない。大学に行くには当然お金を払うもので、お金がなくて大学に行けないことは可哀想だけど仕方ない、と納得してしまっている。


文/雨宮処凛
写真/権徹

まだ間に合うのなら─17
新宿・歌舞伎町
ダンボールハウスの少女

DAYS JAPAN 2008 SEP

罪を正当化できる罪はない

2009年02月21日 | ニュース
3月号のDAYS JAPAN
ガザ特集を読みました

イスラエル軍によるガザ攻撃を
イスラエル人の9割が支持した

っていう新聞記事

そんなバカな

と思ってはいた

イスラエル国民の20パーセントはパレスチナ人だから
それはありえない
正確には国内ユダヤ人の9割が賛成したと書くべき

と書いてあって納得

やっぱりそうだよね

イスラエルのパレスチナ人は
いつも世界からいないかのごとく扱われているって

新聞に載ってることなんて
みんな信じるよ
日本のメディアは一体何を伝えてるんだろう


それでも
ユダヤ人口の支持率が高い
9割って



イスラエルのユダヤ人がホロコーストのトラウマを引きずり、他者からの攻撃に対して、過剰に反応したり、さらに他者からの原因を自分で作ったとしても、それを決して認めようとしない傾向があるようにいわれる。そして自衛権の行使という形で、他者への攻撃が正当化される。
 ホロコーストのトラウマは攻撃的な被害者意識を育ててきたのだ。

広河隆一



ユダヤ人が受けてきた最悪の歴史は事実で
絶対に忘れられてはいけないことだ
だけど自分たちがされてきたことと
同じことをパレスチナ人に対して行なっても
何もならないよ
子どもが死んで喜べる世界なんて
どこにもない
はやくみんな気づいてよ

心の傷がおそろしい



イスラエルでも
反戦デモが起きていたということを知って
なんだかうれしかった

何が9割だ

ちゃんと希望はある









イスラエルの平和団体グーシュ・シャローム代表
ウリ・アブネリのスピーチより
(1月3日の平和行進デモのあと
グーシュ・シャロームの集会でスピーチが予定されていたが
右翼の妨害に合い
集会が開催不能となり
スピーチも行なわれなかった)



私たちは 裏切り者だといわれる。
私たちは イスラエルを破壊する者だといわれる。
私たちは 犯罪者だといわれる。
しかし私たちは言い返そう、犯罪者とは この犯罪的で無益な戦争を 始めた者たちだと!
無益な戦争、なぜなら政府が150万のガザ住民に対する封鎖をやめさえすればカッサム・ロケットを止めることはできたのだから。
犯罪的な戦争、なぜなら、なによりもまず、これは公然にして恥知らずにもエフド・バラクとツィピ・リブニの選挙戦の一部だから。
エフド・バラクを告発する。
国会の議席数をふやすためにイスラエル国防軍の兵士を利用したかどで。
ツィピ・リブニを告発する。
自分が首相になるために殺し合いを奨励したかどで。
エフド・オルメルトを告発する。
悲惨な戦争を利用して腐敗と汚職とを糊塗しようとしたかどで。
ここにいる 勇気と分別ある聴衆を代表して この演台から 私は彼らに要求する。
今すぐ戦争をやめよ!
無益に私たちの兵士そして市民の 血を流すのをやめよ!
ガザの住民の 血を流すのをやめよ!
地上部隊の侵攻によってもたらされるはさらなる惨事、大虐殺の応酬、そしてなにより おぞましい戦争犯罪!
この戦争の後 どの将軍も戦争犯罪のかどで逮捕される恐怖を抱かず欧州の地に 足を踏み入れることはできまい。
今でさえ、そう、まさにこの瞬間にも、停戦は可能なのだ。
私たちが殺人的な封鎖を解除することに同意するならば、ガザの人々が尊厳をもって生きることを私たちが認めるならば、私たちがハマスと対話するならば。
南部の人々、スデロット、アシュドッド、ベールシェパの人々よ、聞いてほしい。
私たちとてあなたがたの苦しみは分かる──
ともに住んでいるわけではなくても、よく分かっている。
でもこの戦争が あなたがたの状況を変えはしないということもまた 私たちは知っている。
政治家連中はあなたがたを食いものにしている。
政治家連中はあなたがたに乗じて戦争を行なっている。
あなたがたも分かっているだろう!
オルメルト、バラク、リブニに要求する。
兵士をガザに送るな!
お前たちは 3人とも、戦争犯罪人として告発されるだろう!
お前たち3人とも、この代償を払うことになるだろう。
今、お前たちに敬礼しているイスラエルの大衆は、明日はお前たちを罰するだろう。
それが第2次レバノン戦争で起こったことだ。
それが今度もまた起こるだろう!



特集 ガザ 世界はイスラエルを裁けるか
DAYS JAPAN 2009/3

メディアとガザ報道

2009年01月13日 | ニュース
ガザ報道に携わるメディア関係者及び
その報道に接する人々へ

私はこの40年間、中東問題を専門に取材・発表してきました広河隆一といいます。岩波新書「パレスチナ新版」、「広河隆一アーカイブス・パレスチナ1948NAKBA」DVD(30巻・45時間)を発表し、月刊誌「DAYS JAPAN」の編集長をしています。
私は今回、メディアのガザ報道について、看過できない点が多くあり、大勢の人々が亡くなっている事件でもあるため、それについて私の意見を申し上げたくて、この文章を書きました。

1 イスラエルによるガザ攻撃の原因はハマスが作ったという報道について。
「ハマスは自爆テロで90年代から数百人のイスラエル人を殺害、ガザからイスラエルへのロケット弾攻撃をくり返し、イスラエル軍の報復攻撃を招いた」(朝日新聞2009年1月6日 時時刻刻 きょうがわかる 「なぜガザを狙ったのか」)

2 地球防衛家のヒトビト(朝日新聞4コマ漫画2009年1月8日)
内容は、まず小さな子が大きな子に「コノヤロー ポカ」と殴り、次のコマで大きな子が「あっ いてー やったなー おかえしだーっ ポカ」と殴り返し、それを大きな子の父親が見て「ワッハッハ」と笑い、3コマめでその父親が「相手が手を出してきたら100倍にして返してやれ」「ワッハッハ」と笑い、4コマめで、ポカポカ殴り続ける大きな子とあおる父親を見て、「まるでアメリカとイスラエルのような親子だな」と夫が言い、妻が「笑ってないで止めてやりなよ」というと言うものです。

この漫画はよくできていると思いました。しかし最初に手を出すのが「パレスチナ側」と描かれています。
こうした考えは、朝日新聞だけでなく、ほとんどのメディアに共通しています。イスラエルは自爆攻撃やロケットの攻撃で大変な犠牲を払い、たまりかねて今回の空爆と侵攻に及んだ、となっています。しかし事実はその通りなのでしょうか。アメリカ政府も「ロケット弾攻撃が中止されない限り、イスラエルは攻撃を停止する必要がない」と言ってきました。
朝日の解説記事では、自爆攻撃がハマスのせいのように書かれていますが、実際のところ自爆攻撃はハマスだけでなく、ファタハやそのほかの勢力によっても行われました。
またそれらの自爆攻撃も、いつも理由なしに殺戮を目的として行われているわけではありません。日本のメディアは「自爆テロ」と呼びますが、「自爆テロ」という言葉は、日本の造語で、英語では「自爆攻撃」「自殺攻撃」と呼びます。攻撃対象が占領地の中のユダヤ人入植地や検問所のイスラエル兵であった場合などは、海外では「テロ」とは呼ばない場合が多いのです。もちろん市民を対象とした自爆攻撃も多くあり、それがテロであることは言うまでもありませんが、その引き金をイスラエルが引いた例も多くあります。つまりパレスチナ側がイスラエルに殺害されて、その復讐で自爆攻撃を行った場合が多いのです。
だからイスラエル人が一方的にハマスの暴力にさらされてきたという解説のし方は、占領という暴力の中で、大勢のパレスチナ人が殺害されてきた事実関係を調べていないことになります。

次にロケット攻撃の問題です。今回のガザ攻撃の理由となったのが、ハマスのロケットであると、各紙、テレビ局が報道しています。しかしイスラエルがロケット攻撃を一方的に浴びたかのような朝日新聞の解説に反して、ガーディアン紙、AFP通信、ロイター通信などは、砲撃がイスラエル軍の挑発によるものだった例を報じています。たとえばAFP通信を紹介しましょう。
「イスラエル軍が(2008年11月)4日夜から5日朝にかけてガザ地区に侵入し、ハマスと戦闘になり、ハマス6人が殺害された。その後イスラエル軍の空爆により、ハマスにさらに5人の犠牲者が出た。ハマスは4日から5日にかけて、ガザ地区からイスラエル南部に向けて、ロケット弾と迫撃砲弾合わせて53発を発射したと発表した」(2008年11月5日、AFP通信)
「(2008年12月)23日夜にパレスチナの戦闘員3人がイスラエル軍に射殺されたことを受け、パレスチナ自治区のガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスなどが、23日から24日にかけて、イスラエル領内に向けてロケット弾70発以上を発射した。イスラエルとパレスチナ当局者によると、ロケット弾の一部はガザの北13キロのイスラエル・アシュケロンの住宅などに着弾したが、負傷者はいない」(2008年12月25日、AFP通信)

ではロケット弾で、イスラエル側に大変な犠牲が出ているために、今回のガザ攻撃が行われたかのように伝えられている点については、正しいのでしょうか。それほどハマスのロケット弾はイスラエルに多大な犠牲を与えたのでしょうか。
パレスチナ側の犠牲者について述べると、2006年1月のガザにおけるハマスの政権支配以降、今日のガザ空爆直前までのイスラエルの攻撃によるガザのパレスチナ人死者数は、446人です(英ガーディアン紙)。一方のイスラエル側は、ロケット弾でどれだけの犠牲者を出したのでしょうか。
同じ時期、2006年1月以来、今日のガザ空爆直前までのガザからのロケット弾によるイスラエル人の死者数は、イスラエル首相官邸ホームページを見ると次のとおりです。
(場所の名前をクリックすると、詳細が表わされます)

2006年11月21日 1人
2007年5月21日 1人
5月27日 1人
2008年2月27日 1人
5月12日 1人
計 5人  

このほか迫撃砲により2004年から2008年12月までに2人が死亡しているということです。また同時期の負傷者数は、同じイスラエル首相官邸のホームページでは1人でした。特筆すべきは、イスラエル空爆までの半年間に、ハマスのロケット弾による死者は1人も出ていないということです。
ロケット攻撃がイスラエル人にとって恐怖でないと言うつもりはありませんが、それを記事にするなら、大勢の犠牲者を出し続けたイスラエルのミサイルや砲撃、爆弾にパレスチナ人がどれほどの恐怖を抱いてきたかについても言及すべきでしょう。パレスチナ人446人が殺害されているときにイスラエルのミサイルや砲撃、爆弾にパレスチナ人がどれほどの恐怖を抱いてきたかについても言及すべきでしょう。パレスチナ人446人が殺害されているときにイスラエルのロケット被害が5人であった情報を得ることは困難ではありません。イスラエル首相官邸のホームページを見ればいいのですから。それなのにハマスのロケット攻撃がイスラエルをガザ全面攻撃に踏み切らせたと解説するのは正しいのでしょうか。パレスチナ側に千人近い犠牲者を出さなければならないほどの被害をイスラエルは受けたと言えるのでしょうか。
「ロケット弾攻撃を繰り返し、イスラエルの攻撃を招いた」という解説、すべてハマスがまいた種、責任はハマスにあるといわんばかりの解説を、大手メディアが行っていいのでしょうか。
さらに言えば、ガザの報道をするときに、そもそもなぜこんな問題が起きたのかを、きちんと解説するメディアが非常に少ないことは、残念です。この間のガザ封鎖がどれほど非人道的なことで、人々はどれほど追い詰められた生活をしていたか、1967年から始まるイスラエルによる占領支配、そしてさらに1948年のイスラエル国家建設とパレスチナ難民発生(アラビア語で「大惨事」を意味するNAKBAという)から問題を説き起こす記事が非常に少ないのにも驚かされます。
ガザの犠牲者たちのことを正しく伝えなければならないメディアが、攻撃する側に追随したと思われても仕方ない報道をし、しかも問題の原因を無視している状態では、情報を受け取る側は、正しい判断ができなくなると思うのです。このような状態では、攻撃による被害者をどのように報じようと、大手メディアはイスラエルの攻撃と殺戮をどこかで後押ししているといわれても仕方がないのではないでしょうか。
ガーディアン紙の報道(2009年1月12日GMT7時49分)によるとパレスチナ人死者は少なくとも884人(うち半分は女性と子ども)、イスラエル人死者は13人(うち市民は3人)となっています。

この文章は、DAYS JAPANブログに掲載するとともに、メディア各社報道部・外信部にファックスさせていただきました。


2009年1月12日
DAYS JAPAN編集長 フォトジャーナリスト
広河隆一



DAYSから視る日々



写真:http://www.elfarra.org/gallery/gaza.htm







日本のメディアは嘘ばかりだけど
DAYS JAPANに出会っていなかったら
わたしも全部信じていたかもしれない

ほんとのこと
知らなきゃいけない

「『おめでとう!』って、パレスチナの国旗を振るよ」

2009年01月09日 | ニュース
1947年11月29日、国連総会は、
パレスチナの土地の半分以上をユダヤ国家、
残りをアラブ国家にするという国連決議181号、
いわゆる「パレスチナ分割決議」を可決した。

アラブ連盟はそれに反発し、
1948年2月、
ユダヤ人国家の建国の阻止を決議した。

1948年3月、
アメリカは国連で分割案の支持を撤回する。


そして、1948年4月9日…。

金曜日の早朝、5時前、
100人以上の武装した者たちがやって来て、
そのパレスチナ人の住む村、
デイル・ヤシーン(Deir Yasin)を取り囲んだ。

武装団は村人に対し、
即刻、村を明け渡すように命令した。

村人たちはそれを拒否し、
村の男たちは、銃を持ち出し、村を守ろうとした。

やがて、武装集団と村との間で、
激しい銃撃戦が繰り広げられた。

だが、すぐに村は、武装集団に屈服した。

武装集団は、村の中に押し入ると、
報復のため、
村人を家から引きずり出し、壁に並べ、
銃や手榴弾を浴びせて殺していった。

その数は100人以上にものぼり、
その半数は、
妊婦を含む女性や子どもたちであった。

この武装集団は、
いくつかのユダヤ人の裏組織で、
その1つの組織「イルグン (Irgun)」のリーダーは、
後に建国されるイスラエルの首相、
メナヘム・ベギンだ。


その後、ユダヤの武装組織は、
パレスチナの村々に対し、
「もし、家を離れなければ、
デイル・ヤシーンのようになる」とふれ回り、
そして、その通り実行した。


1948年5月14日、
ユダヤ人は「イスラエル」の独立を宣言し、
それに反発するアラブ諸国との戦争に勝ち、
国連の「パレスチナ分割決議」よりもさらに多い領土を、
「勝手に」獲得する。

この間に、
2000人以上のパレスチナ人が虐殺され、
70万人以上が住む土地を追われ、難民となった。

国連が最初に本格的に取り組む難民、
パレスチナ難民の始まりだ。

当初、国際社会は、
パレスチナの難民たちに、
すぐに自分たちの土地に戻れるようにすると約束し、
国連は、彼らを支援するため、
「暫定的な組織として」
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)を設立した。

それから60年、
UNRWAは、何度もその期限を延長し続け、
パレスチナ難民は、
4世代、440万人以上にもなっている。



1990年代後半、
ノルウェーの仲介などにより、
イスラエルとパレスチナは、
合意により土地を分割し、
そして2000年には、
「パレスチナ」国家成立…一歩手前まで行った。

あらゆる物を奪われてきたパレスチナの人たちが、
「イスラエル」を認め、
残りの土地で「パレスチナ」を建国する決心をした。

パレスチナの人たちにとって、
これ以上、譲ることがあるだろうか!

あと残るは、
「イスラエル」と「パレスチナ」が、
どちらも「首都」として求めている「エルサレム」を
どうするかという問題だけだった。

「エルサレム」は、
ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖地だ。

国際社会、パレスチナ、
そして、ほとんどイスラエルも、
「エルサレム」を分割して統治…という流れになってきた。
そしてそれは、現実的な解決策にみえた。

なぜなら、現在エルサレムは、
ユダヤ教徒、イスラム教徒、キリスト教徒などが、
それぞれうまく住み分けて暮らしているからだ。

だが、そんな大事な最終段階の、
2000年9月28日、
当時、イスラエルの野党リクード党首シャロンが、
武装兵を連れて、
パレスチナ・イスラム教の聖地に押し入った。

ぎりぎりの譲歩をしてきたパレスチナの人々は、
耐えきれずに怒りの声を上げた。

特に、若者、子どもたちは、
怒りを抑えられず、
イスラエルに立ち向かっていった。

…と言っても、その武器は、
ただの「石ころ」だ。

子どもたちは、「石ころ」を投げて、
イスラエルに立ち向かっていった。
(第二次インティファーダ)

そんなパレスチナの子どもたちに対して、
イスラエルは、完全武装した兵士と、
装甲車で応戦した。


その後、シャロンはイスラエルの首相となり、
パレスチナの独立など、
まるで無かったかのように消え去った。



今、イスラエルは、
パレスチナ人の土地の周りを、
高い壁で囲い、
パレスチナ人を、
経済的に、肉体的に、
そして、精神的に追いつめている。


そして、2008年の暮れ、
世界がクリスマスだ、新年だと言っている間に、
パレスチナのガザ地域を封鎖、
空や地上から攻撃を開始した。

イスラエルは、ガザ地区から、
ジャーナリストなどを完全に閉め出し、
食糧品や医療物資の持ち込みも妨害し、
逃げ場のない高い塀に閉じこめられた人々を、
殺している。

攻撃は、毎日続いていて、
1月6日現在で、パレスチナ人数千人が負傷し、
500人以上が死亡している。

イスラエルが、地上部隊の投入を開始した、
1月4日、日曜日からの1日だけでも、
26人の子どもたちが殺された。

BBCやCNNなど、世界のメディアは、
今、リアルタイムで、イスラエルの攻撃を伝えている。

ガザの中からインターネットで、
状況を伝える人々もいる。


今、わたしたちが目にしているのは、
ナチスドイツがユダヤ人を隔離したゲットーであり、
ナチスがユダヤ人を殺したホロコースト、そのものだ。


今、世界は…
…わたしたちは、リアルタイムで、
虐殺、ジェノサイドを、目の当たりにしている。



アメリカ・ブッシュ政権は、
この事態について、
停戦を破ったパレスチナ組織ハマスに、
全責任があると言った。

でも、本当にそうなのか?

あらゆる物を奪われてきたパレスチナ人に、
これ以上、何を要求できるのだろうか?

間違いなく、すべての責任は、
まず、第一にイスラエル。

そして二番目に、
「すぐに解決する」と、
パレスチナ人たちに約束しておきながら、
60年間放置し続けてきた、
国際社会にある。



2000年、「独立」の一歩手前、
わたしがパレスチナを訪れたとき、
パレスチナの人たちは、
完全には納得していなかったものの、
それでも「パレスチナ」という国が出来ることに、
みんな希望を持っていた。

わたしは彼らに、
パレスチナが独立した日に、
「わたしも一緒に、
『おめでとう!』って、パレスチナの国旗を振るよ」
…そう、約束し、笑いあった。

だが、その約束は、
未だに果たせていない。


そして今、殺されている人たちにとっては、
そんな未来も、どんな希望も、
もう、なんの意味などない。



関連リンク
Deir Yassin Remembered

1948年4月10日付けでデイル・ヤシーン村の虐殺を伝えるニューヨークタイムズの記事
200 ARABS KILLED, STRONGHOLD TAKEN

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)

奪われたパレスチナの700もの村々



写真:8年前の第二次インティファーダの時に、
イスラエル軍の攻撃に巻き込まれた12歳の男の子と、お父さん

男の子をかばいながら、
お父さんは「撃たないでくれ」と叫んでいる。
この後、少年は殺され、お父さんは重傷を負う。



今、この刻も、子どもたちが殺されている。




この記事はmixi内
世界の肖像コミュより転載しています。










何もできないかもしれないけど
見ないふり
知らないふりだけはいやだ

たくさんのパレスチナ人が殺されて
たくさんの村が
跡形もなく破壊された
もう二度とパレスチナ人が戻れないように

家も国すらも失うって
いったいどういう感じだろう


遠い遠い国のできごとなんかじゃないよ

日本で軍事政権や
独裁政権が発足しない保証なんて
どこにもないよ


わたしはちゃんと
戦えるかな
自分でもわからない
正しいことってなんだろう



子どもが殺されていく世界なんて
おかしいんだ

子どもたちが
安心して
眠られて
笑えて
生きられる世界を
つくらなきゃいけない

それだけは
確かだ