こばなし

日々のよしなしごと

レクイエムが舞う頃に 劇団ピーターパン第2回公演

2006年03月11日 | イベント
高校の友だちのやっている劇団ピーターパンの公演を観に関内ホールへ。
せっかくなので、高校時代の仲良しでランチをいただく
5月に結婚する友だちは、何かと大変そうだが、
やっぱりしあわせそうだ。いいなぁ
今はまだ結婚したいと思わないけれど、
占い通りに27、8歳で結婚できるのだろうか…心配
NGOで働いている友だちから、ホワイトバンドを買えることになった。
なくして以来ずっと「売ってないかな~」とお店を見て回っているのに、
最近全然売っていなくて困っていたのだ

レクイエムが舞う頃に

誰のもとにもきっと、いつかは迎えがやってくる
もちろんあなたのところにも
天使が来るか、はたまた悪魔か、それとも・・・

物語の主人公は、立花総合病院の医師・柊勇(ヒイラギイサム)
数年前に事故で父を亡くし、現在は母親と二人暮らし
仕事に追われる毎日の中、それなりに楽しく、それなりに悩み、
そしてそれなりに諦めながら生きていた
先日ある手術を執刀するも思った成果が上げられず、
他病院から来たエリート医師・葦原と担当を代えられてしまう

そんな彼のもとに、ある日一人の使者が舞い下りる

--申し訳ないが、この度あんたは死ぬことになった--

とまどう勇にかまいもせずに彼は続ける
春の空に似つかわしくない、低く、冷たい、響くようなその声で

--お前を殺す。そしてお前を救ってやるよ--

勇をとりまく運命が、レクイエムとともに今ゆっくりと動き出す・・・



笑える部分もたくさんあるのだけど、優しいお話だなぁ…と思った。
そもそも優しくない人が出てこない。
演じてる人の気持ちが表れているみたい。
1人の人間にできることは、ほんのちっぽけなことだけれど、
それでもそのちっぽけが、何より幸福なことがある。
途中から展開も大分読めたりするのだけど、笑
思い通りになっていくのがまた嬉しい。
後半はもう泣きっぱなしだった。
なんでみんな、こんなに優しいの?

わたしはやっぱり、不器用な人が大好きなのだと実感する。
不器用で、ぶっきらぼうで、嘘が下手だから、ついキツいことを言ってしまったりする。
それを後で1人後悔したりする。
本当はすごく優しいのに。
そんな人が好きでたまらない。

友だちはいつものようにお笑いキャラで、
またいい味を出していた。笑

桜を見に行くシーンがすごく好きだった。
わたしもあんな旦那さまと、あんなふうに桜が見れたらな…。
そして最後に桜の花びらが上から散ってきたのも、
なかなか粋なはからいで素敵。
フィナーレで友だちが涙しているのを見たら、また泣けてしまう。
これで無料なんだから、かなり来てよかった。

また何かあったら呼んでね。
行くからさ