こばなし

日々のよしなしごと

夏の終わり、秋の始まり

2005年09月20日 | 
「もうそんなに暑い日はないだろうね」

母のそんな何気ないひとことに、心がざわついた。

わたしは心底夏が好きなのだ。

溶けてしまいそうな狂った暑さを、
あらゆる生命の息づかいを、
むせるような草の匂いを、
プール帰りの子どもたちの笑い声を、
過ごしやすい夜の空気を、
目移りするお祭りの屋台を、

わたしは心底愛している。