こばなし

日々のよしなしごと

前代未聞な母から産まれ出てしまったわたし

2005年09月19日 | 日記
妹は短大に入ってから、なぜかラクロスなんてものを始めた。しかもちゃんと部活らしい。
ダンスサークルにも所属しており、毎日忙しそうである。
そんな妹から、「試合を見にきてほしい」というお達しがあった。
だがその理由が観客が多くなるともっと立派な球技場で試合ができるというものだったので、
わたしは「けっ!」と思い、行こうとはまったく考えていなかった。
だがしかし、場所が葛西臨海公園のそばで、母と伯母が「試合の前に水族館に寄る」などと言い出した。
途端にわたしも行きたくなってしまい、急遽はるばる東京のはじっこまで、出かけることになった。

行きの電車の中で、向かいに座っていたハーフの小さな女の子がかわいかった
お父さんとお母さんも一緒
その子がプーさんのぬいぐるみを持っていることに気づいた母が、
わたしの携帯についているアンパンマンや、鞄についているゾロリを手に持ち、女の子と交信しようとした。
女の子はそれに気づき、自分のプーさんを見せてきた。かわいい~
だがその後も恥じらいもなく無様な姿をさらし続けるので、さすがに恥ずかしかった…

乗り換えた電車で向かいに座っていたのは、二人組のおねえちゃんだった。お姉さんではなく
そのおねえちゃんたちの足の爪が伸び過ぎていると、ひたすら文句をいう母。
あんなのでサンダルなんか履いてひっかけたらどうすんのよ~! はがれちゃうじゃない!
ああうるさい
次に母が着目したのは、おねえちゃんの着ていたTシャツに書かれていたKISS MEという英語であった。
あんなの着てて誰かにキスされても文句いえないわよね~信じられない!
 外国なんかじゃ襲われたって文句いえないわよ!

まあ確かにそれは同感である。センスも悪いし
さらに降りる駅が同じだったため、背中にも英語が書いてあるのを発見した母。
ちょっと! My mouth is feelingだって!! 馬鹿だねあの子~!!
もう大爆笑

水族館はこじんまりとした小さな水族館だったが、休日ということもあって結構な人出だった。
近くに鳥類園があったようなのだが、時間がなく行けず残念

おばさん二人が「疲れた」と言い出したので、タクシーで試合のある球技場へ向かう。
だがしかし、タクシーの運ちゃんが場所を聞き間違え、ぐるぐる回った挙げ句、裏門の前で降ろされる。
裏門から入ってすぐのところに、運動場を発見したのだが、どこから入っていいのかが分からない。
他の大学の選手らしい人に聞いて、「そこから入れますよ」といわれた場所から入るが、
明らかに観客がいる方とは逆だった。
疑心暗鬼ながらも母についていくと、母は妹を発見し、行ってはいけなさそうな雰囲気の方向へと歩いていく。
「ちょっと!」と声をかけるが母が止まる気配はない。
母が妹に声をかけた瞬間、
「はぁ!? 何やってんの馬鹿じゃないの!?
 ここ入ってきちゃいけないんだよ! 前代未聞だよ!!」

と怒鳴られたのはごく当然のことであった。

いつまでたっても妹が試合に出る気配はなく、結局そのまま試合は終わってしまった。
どうやら出番は序盤だったらしく、間に合わなかったのだった。なんのためにここまで来たんだよ

疲れたので新宿でお茶をすることにする。
中村屋でハーブティーとミルフィーユをいただき至福のひととき
お皿とカップの可愛さにうっとりするしあわせだぁ…。
さらに夕食も食べることになり、つな八の天ぷらを食す

帰りの電車の中で、高校の同級生から突然のメール。
9時から『鳥人間』を特集したテレビ番組に出るらしい。はもう9時だし
その同級生のファンだった母が、「タクシーで帰ろう!」といってきかないので、
タクシーで帰ったものの結局間に合わなかった。
最後に審査員賞らしきものを獲ったらしく、ちらっと映ったのを確認できただけだった。
そんなの見たら余計に悔やまれるじゃないか…