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坂野民枝・インテリアコーディネーターの目線:    心地よい空間作りのヒント探し:四方山話

  

    インテリアのご相談は HP『 インテリアの教室 坂野民枝 』へ

映画:『グレート・ミュージアム』1. ウィーン美術史美術館

2016-12-23 | 映画

サブタイトルは『ハプスブルク家からの招待状』

気分転換に美しいものを見たくて、で映画館に少し寄り道です。

645年間君臨したハプスブルク家の歴代皇帝たちが蒐集した膨大な数の美術品を所蔵する、ウィーン美術史美術館。


120年前に展示を目的としてつくられたので、建物の細部も見ごたえあります。

美術館を改修し 維持していく人達のそれぞれの立場の言葉が印象的です。

『美術館のブランド戦略は最重要課題』総館長の言葉

予算を考え、ロゴを考え、接客を考え、オープンのプログラムを調整し・・・
どの仕事も規模の差はあっても同じ努力はあります。










年間70万の人が訪れ、その内の1割が日本から。
日本でこの映画が上映されるのもわかります。

私自身ここを訪れたことは有りませんが、見覚えのある絵画が・・・

工事中(休館中)は収蔵品が、世界の美術展に貸し出されているのでしょう。
貴重なものを送り出すことは勇気がいりますが、休館中も働いてくれる。
他の国の人の目に触れるのは次につながることなので 貸し出す意味は大きいですね。


映画に見るインテリア『大統領の執事の涙』 2・大統領執務室&書斎

2016-11-17 | 映画
[ストーリーとは別に・・・インテリアのお話]
7代に渡る大統領に仕えた執事の実話をもとにした作品。大統領5人が映画に登場します。歴代の大統領のイメージを踏襲して作られていると思います。リアルタイムで実際を見ていた方があり、かけ離れたものではないでしょう。

【大統領 執務室&書斎】
・アイゼンハワー大統領:
執務室:バランス(上飾り)付きのブルーグレーのカーテン


イーゼルを持ち込んでまで執務室で描く。壁の額も 絵画が多い


・大統領が変われば改装
時計、暖炉、埋込書棚 以外撤去。ブラケット用の配線は残す


・ケネディ大統領:1961
ブルーが若さをあらわし、エレガントなデザインが育ちの良さを表現

(ベッドはブルーの天蓋付き)


・ジョンソン大統領:1963
(ベッドは木製のヘッドボードが付き、額はゴールドのフレームが付きます)

テレビの上に有田焼のお皿、日本からおくられたのでしょうか?

・ニクソン大統領:1969
執務室:イエロー系のカーテンに内側の端にボーダー付き
レース部分が2/3見えるようにセッテッイングは閉塞感と光明を表しているのでしょうか。


・レーガン大統領:1986

座っている椅子はチッペンデール タイプ

壁はペインティングで鳥が描かれています。
ベッドのヘッドボードのデザインも壁に絵があるので、シンプルにホワイトでボタン留めです。


カーテンはイエローで、暖炉の上には陶器、ウイングチェアとソファ




・レッドルーム


人が変わればインテリアが変わる、インテリアは個性を象徴しています

映画に見るインテリア『大統領の執事の涙』 1・執事の自邸

2016-11-15 | 映画

[ストーリーとは別に・・・インテリアのお話]

こちらは執事になる前、ホテル勤務時代の住まい
冷蔵庫とレンジが1960年代を表しています。
ダイニングテーブルで子供が勉強・・いつの時代も 同じですね。

住まいはそれほど広くはないけれど、夢がある時です。画面が明るい!

職場は『ホワイトハウス』職業『執事』になり、それなりの広さの家・・・家は広くなりますが、苦悩の始まり。夜のシーンが増え、段々 画面も暗くなっていきます。

友人が集まって おしゃべり、カードゲーム、典型的な『アメリカ』を感じます。



テレビの上、暖炉の上は生活感が。高さを押さえているので、それほど気になりません。


リビングのオープン階段

キッチン横にヌックがあります。

オバマ大統領の時代を迎え 画面が明るくなります。

彼ならきっと、トランプ氏を迎えても、態度を変えることはなかったでしょう。




『アメリカンドリーマー』照明器具:ARCO

2016-11-03 | 映画
時代とステータスを象徴する照明器具!

1981年 ニューヨーク  原題『A MOST VIOLENT YEAR』


仕事が成功、将来の見通しができると 家 を手に入れる。
成功に向かうのストーリーとは別に・・・・インテリアのお話


映画の中のリアルタイム、今から35年前の新居のリビングに象徴的にあるのが このスタンド。
映画のワンシーンはスタンドの光の出方がよくわかります。上部のスリットからの光もきれいです。これはショールームでもなかなかわからないので、見逃せません。


[ARCO] 正規品がLED仕様になって、ヤマギワやCassina IXC.から現在も販売されています。光が綺麗なことが 器具のデザインと共に長寿命にしていることもあります。


&この映画からの教訓
持つものが増えるほど「セキュリティの装備が必要」になるのは 時代は問わず です。皆様もお気を付けください<(_ _)>

映画『ミケランジェロ・プロジェクト』 

2016-08-06 | 映画
 
もちろんミケランジェロ も誘因ですが・・・

この二人が出ているのなら・・・
なぜか、ジョージクルーニーやマットデイモンの窃盗犯・素敵なパパ・クールなエリート?DVD 率が高い。

『戦争』の実体験はありませんが、『戦争の後』は様々な機会で目にし、胸が痛みます。
NHKの朝ドラさえも、戦争のもたらしたものの一端を感じます。
特に8月のこの時期・・・

第二次世界大戦中、芸術家、歴史学者、建築家、キュレーターなどで結成された特殊部隊、『THE MONUMENTS MAN 』
[人の命と、後世に残すべく芸術作品]題材としては、内容はとても重いものがあります。
ジョージクルーニーが映像にし、人々に伝えたかった気持ちわかる部分もあります。
1943年、実話。
ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』『モナ・リザ』、 ファン・エイクの『ヘントの祭壇画』、ゴッホの『ひまわり』、 レンブラント、ルノワール、ロダン、ピカソ・・・ ミケランジェロの『聖母子像』などの名作。500万点。
ナチスが、美術品を略奪し集めた。戦況が悪化し、隠す、焼却する方針になる。そしてアメリカ軍自身も破壊する恐れ。それをモニュメントマンたちが 阻止し、戻した。ストーリーは言ってしまえばこれだけです。

が・・・ 世の中の動きに逆らえない状況が、なぜできてしまうのか?

焼け残った額縁の銘板から そこにピカソの作品があったこと。
隠し場所になった 荒れて廃墟のような ノイシュバンシュタイン城。
撮影用とは わかっていても胸が痛くなります。

京都の街は焼かなかったアメリカ、でも広島と長崎にしたこと、日本でしたこと。
軍需産業のある街、名古屋城も燃えなければ国宝になっていたでしょう。
お城が万が一の燃えることを想定して、襖や障壁画を外した人たちの想い。
外したものが残っているので今、復元されて創建当時の華やかさを目にすることが出来ます。

戦争というもの直接目にはしていないのですが、理解する努力はしていかないと・・・
いつの時代も どこかで 繰り返し。
どの国がというより、『世界で何が起こったか』 を考えて、命も芸術品も大切に思える時を過ごしたいですね。


クリムト : 映画『黄金のアデーレ 名画の帰還』

2015-12-20 | 映画


実話に基づいた映画。

ナチスが奪い、オーストリアの美術館にある絵画・・・
意を決して 『これは、叔父がクリムトに依頼し、叔母アデーレを描いたもの』80歳を過ぎた女性が
手元に戻したいという願いで、若い弁護士と オーストリア、アメリカで 行動を起こす。

ストーリーを書くと 3行ですが・・・

絵が素晴らしいゆえに 
国家の問題、司法の、戦争の、 現在の外交問題 

現在のアメリカに住む方達は 自身だけでなく、祖父、曽祖父、先祖がどこ出身なのかという
アイデンティティは 突然 思いおこすことがある現実。
戦争の悲惨さだけでなく、それが現在に生きる人の心情に響くこと。

久しぶりに映画を見ながら涙がこぼれました。

二人の 年齢、キャリアにかかわらず、私がやらなければ、と 思う気持ちが周りの人を動かす。

そして、弁護士視点で誰もが 不可能と思ったこと(依頼者さえもあきらめたこと)を覆す行動力に元気になります。
信念を持って打ち込むことに 大手の組織を離れることを許容する家族。

ロサンゼルスのまぶしい光の中の、暖かい家族の 家。
市街地にある 日常のショップの光景。
威厳のある ウィーンの華やかな時代の モノトーンの描写。

ストーリーに引き込まれるのと同時に、場面を象徴する映像です。

[実際にウィーン市庁舎にナチスの旗を掲げて撮影] と、あります。
それ?OKなの?と思いますが、オーストリアがナチスを歓迎したことが今はトラウマになっていて、参同を得られたそうです。

国に依り 色々な考えがありますね。


* 解説に

主人公の女性の 結婚式の回想シーンです。

[内装の撮影には、ウィーンにあるアウエルスペルク宮殿が使われた。]



宮殿の建設は1701年、クリムトはその200年後に この絵を描いています。
この文化があるから、クリムトの絵のこの雰囲気がある・・・納得しました。
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見終わった時には、背筋が伸びて 勇気が出ます。





映画:ヴェルサイユの宮廷庭師

2015-10-15 | 映画

諸々の用の帰りに、久しぶりに伏見ミリオン座へ歩きました。

頭の中が飽和状態:ホームページの作成で、マニュアル見ながら試行錯誤のこの頃。
上映までに少し時間がありましたが、タイトルで気になっていて、
今日を逃すと見れない気がして・・・自分に言い訳?と思いつつ。

インテリアを学んだものとして、『ヴェルサイユの庭園建築家はル・ノートル』というところまでは、
知識としてありますが、ノートルに採用されたとするこの映画の主人公の女性は?実在?
ストーリーも色々『深い』もので、楽しめます。

何かをしようとすると、男女問わす協力してくださる人。
女性を邪魔に思い いやがらせする男性 自分自身の遠いことを思い出し、少し気持ちが重なりました。

このブログを見てくださっている方は、私に力を貸してくださった方達、感謝しています。

宮殿の建設費や人工より、作庭にかかったそれのほうが多いとは聞いていましたが・・・
広大な雑木林を平地にし、庭にする、池を造る、噴水を造る、水利の担当責任者とダムの打ち合わせ、
平面プランでプレゼン、現場で詳細決定、庭師というより土木工事に近い・・・

タイトルが おしゃれすぎ?
原題を見たら、『A Little Caos』 たぶん、これでは 見に行かなかった。

映画と現実、17世紀と今、交錯します。
以前、ヴェルサイユ宮殿に行った時には 鏡の間は改修工事中という現実、
ツアーの時間が決まっていたので、庭側には出れず、ちょっと残念な記憶。

street view :もしやと思い、グーグルで見たら庭が歩ける!
画像が2009年8月ですが、行けます。
観光客が歩ける範囲は大丈夫のようです。
途中、迷子になりましたが 今日のところはすごい勢いで 突っ切りました。

航空写真で全体が見渡せる今ですが、 上空から見れない17世紀に 
ブロックごとに 担当を分けて作庭し、美しくつなげた ノートルの統括力に凄さを感じます。

数十年の違いはありましが、ほぼ同時期の小堀遠州を思い出します。
世界的に権力・財力を持った人の 望みをかなえるべく存在した人たちが残したもの。
世界遺産というより、地球の財産!

映画を見ている途中で あっ と思ったこと。

字幕を見ていますが、耳から聞こえるのは 英語・・・ルイ14世が英語話している・・・
ルーブルの宮殿でも貴族の会話が英語・・・変なことにも 時々気づいてしまいます。

制作した会社がイギリスでした!

庭も映画も・・・
完成された形を見慣れていると、途中の過程は当然 過去のものになる。


・・・これも、私の仕事に重なります。





 


H27.7 映画『だれも知らない建築の話』

2015-07-11 | 映画
名古屋では初めて行く映画館・・・ビルのワンフロアーを改造し、上映できるようにした所。
まだまだ知らないところがあります。

建築に対する、ヨーロッパや、アメリカとの認識の違いを 知らされます。



理屈や理論は別として、 ちょっと違う見方。
インタビューを受けている時、東西関わりなく・・・物事を表現することを業としている人は、
しゃべりながら、実に手が良く動く。

映像を見ている途中でこのことに気づき、それぞれの建築家の椅子の座り方が気になりました。

磯崎新氏・・・チャールズ・イームズのラウンジチェアに背筋を上げて座って、とても、ダンディ。
       この椅子にこれほどさりげなく座って 似合う方は 初めてです。
       後ろに小上がりの畳敷きがあり、茶の湯の釜があり、隅には倉俣史郎さんの照明があります。

伊東豊雄氏・・・テーブルはグレー系?メタル? 几帳面さを感じる座り方です。
        後ろの棚には、受賞された時の置物でしょうか、色々ならんでいます。

安藤忠雄氏・・・会議室?装飾的な物が全く見えません。
        身を乗り出してお話されているので、椅子も全く見えません。
        何事にも積極的な姿勢を感じます。 
        最近の新国立のニュース、積極性が裏目になることも・・・むつかしいですね。

チャールズ・ジェンクス・・・木製の艶有のアールデコ調の丸テーブルと椅子です。背のデザインがきれい。
        全体が見たい・・・

6名だけでなく、[A+U]や [GA]の出版の方達まで この映像の場に上げた 監督さんのお話も聞きたかった。



コルビジェも、FLライトも自分の建築に合わせて 家具もデザインした・・・
       
カッシーナから届いた コルビジェの復刻の案内です。

建築家と家具がちょっと 気になりました。



映画:シンデレラ

2015-05-01 | 映画
旅行中に、封切りになったので、今日見てきました。

実写とアニメーション、魔法のシーンが違和感なく見えるのはディズニー映画。
あらすじは知っているストーリーだけど、なぜシンデレラが下働きをすることになったのか
リアルに描かれています。
見終わった後に、継母達にも できればどこかで幸せになってほしいと思えるのは、
ケイト ブランシェットなら・・です。

ここでは、
・王子様が、ゲルマン系のお顔。
・シンデレラが住んでいるのは イタリア語とフランス語の境あたりの屋敷。
・舞踏会が開かれるお城は ノイシュバインというより、リンダーホーフ城の方がイメージが近いかも・・・

皆がスマホ構えていたので、私も参加。ガラスの靴・・というより、そのライティングがきれい。

ドレスは人が着てこそ 美しい。

子供のころからの謎・・・12時過ぎても、ガラスの靴だけ魔法が解けないのはそういう魔法?・・・
映画の中で、ガラスの靴が石段を転がり落ちるけど、割れない?魔法の靴だから?
どうでもいいようなことに疑問を持つのは 変わらず?

映画のサブタイトルに 【 本当の魔法はあなたの勇気 】とあります。
ポジティブに考えましょう。

シンデレラの本名は 『エラ』。姉にあだなを呼ばれたシーンで・・・灰をかぶったのでシンデレラ
もう一度 本を出してみたら CINDERELLA 


後ろのELLAをとったら、 シンダー・・って、シンダーコンクリートのシンダー?
調べてみたら、灰塊とありました。
知っているようで知らないこと まだ色々あります。

森の中で王子様に出会った時には、名前を聞かれても言えなかった理由がわかりました。
再会した時には、自信を持って シンデレラ・・・
ハッピーエンド、わかっていても、やっぱり嬉しい。

イギリス伯爵家:映画とドラマ

2015-03-12 | 映画
【映画】「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」


上映が終わってしまう前に 見に行きました。

予告編、伯爵の屋敷のインテリアに興味があったので、見ようと思った映画です。

税金滞納で借金有、使用人は一人のみ・・・
ゴヤの絵、イギリスの諜報組織、ロシアンマフィア、ナチスの隠ぺい・・・
ヨーロッパの抱える重いテーマを コミカルに演じられるのは ジョニー・デップしかいない!
映画というより、映像に出てくる場面を表すインテリア、もう一度じっくり見てみたいです。

【ドラマ】「ダウントン・アビー 華麗なる英国貴族の館」

3月からシーズン3が始まりました。

グランサム伯爵家、貴族だからと言って遊んで暮らしているわけではなく、
維持をしていくために様々な努力があります。失敗すれば、領地を失くし、屋敷を出ることも・・・
ストーリーも 次はどうなるの?どうするの?と興味がありますが・・・

使用人にも厳格な階級があり、仕事の分担が決められています。

・シャンデリアのお掃除は 鳥の羽を使っています。
・大事なお客様の時にはテーブルセッテイングも木の定規で寸法を測り、お皿、カトラリーの配置の
 チェックをしています。

何気ないワンシーンですが、些細なことに目が行きます。 これも 又、日曜夜の楽しみです。

全く違う2作品、共通項はイギリスの伯爵家・・・ここからの教訓
   何事も 築き上げたものを維持するのには 努力と周りの人の協力が必要

昨日は母の命日、無事に暮らせることに感謝です。

映画:6作品

2015-02-01 | 映画
12月から1月にかけとてもあわただしく、いろいろ動いたけど・・・
気が付けば公私ともに愛知県から出ていない…

空き時間で気分転換 :DVD活用です

12月から1月に見た 13,14年度の作品、2度見のインテリ目線の感想です。

①鑑定士と顔のない依頼人
②ルノワール 陽だまりの裸婦
③ウォルト・ディズニーの約束
④LIFE!/ライフ
⑤ブロークンシティ
⑥ニューヨーク冬物語


①鑑定士と顔のない依頼人


イタリア・フィレンツエ:美術品を鑑定する人も一人の人です。
・・・売りたい人と買いたい人の心理、駆け引き、オークション美術品にまつわる冷静さと加熱。
本来のストーリーとは別に、時代ジャンルを問わず 女性ばかりの肖像画は圧巻です。
広大な屋敷の撮影は実際の建物を各国から探したとか、映像では繋がっているけど、実際は隣の部屋に行くのに
パスポートが必要だったとか、DVDではこうした監督さんのお話も付録があるのでシアターで見るのとは
別の楽しみもあります。

住む人のいなくなった大邸宅 輝きをなくした家具調度品。  ホテルにも使えそうなシャンデリアが美しく蘇りオークションのカタログに、新品のように輝いて載っているシーンはインテリアを扱うものとしては嬉しくなります。

ストーリーは 世の男性方 ハニー****にご注意を!

②ルノワール 陽だまりの裸婦

ルノワールの絵は 美術展でたびたび目にしています。

コートダジュール 光と色彩 
生存中に世に認められ、経済的にもモデルを雇うことができた画家だから、テーマとして映画化できたのかと。
映画に登場する ご子息が映画監督だったこと、この作品で知りました。
描いたモデルの女性も当然ルノワールにとって魅力的だったと思いますが、
背景の自然の美しさ、柔らかい光の草原、川 切り取ったように美しく、
もしかして、ルノワールは モデルより自然が先だったのではと思えるような
ルノワールの絵のように作り上げた美しい映像に 感激です。

③ウォルト・ディズニーの約束
 
メリーポピンズ …子供のころに見たような・・・アカデミー賞を5つもとるような作品とは知る由もなく

ウォルトディズニーが この脚本をてにするまで あきらめず20年かかったことにスケールの大きさを感じます。
日本語のタイトルは このことを象徴しているように思います。
ミッドセンチュリーのインテリア、家具などリバイバルで最近めにしますが、
映画の中のハリウッド ビバリーヒルズ、キラキラした時代が 何かを作り上げる意気込みの背景です。
今の時代に求められるものがあります。
ストーリーは『一人の女性が心に秘めた冷めた部分を溶かしていく 』としておきます。
100年前のオーストラリアの田舎の住まい、50年代のイギリスの住宅 興味深く見ました。

ウォルト役を引き受けたトムハンクスに拍手です。

【④⑤⑥ 共通項は『ニューヨーク』:たまにはニューヨークの空気感に浸りたい!】

水平展開、 表と裏、過去と現在 色々なニューヨークのインテリア楽しめます

④LIFE !

原題のMITTYでは 伝わりにくいのでそのまま雑誌の名前。
「LIFE」表紙に使用する写真のネガが見当たらない気付いたウォルターはカメラマンを捜す旅へ出る。
ニューヨークからグリーンランド、アイスランド、ヒマラヤへと奇想天外な旅がウォルターの人生を変えていく。
文章で書くとこれだけのことですが、NYの街に限らず どこにでもいそうなサラリーマン。
世界のどこの街にも、誰にでも ドラマがある。
空想であろうと、思わないことは行動できない。行動することの勇気がもらえます。

それにしても、什器を外した白い床のオフィスフロアが無味乾燥なのは世界共通?


⑤BROKWN CITY  

タイトルそのまま ニューヨークの表と裏
市警察との関係、 ニューヨーク市長選は、再開発を推し進めたいラッセル・クロウ演じる現職のニューヨーク市長と、
真っ向から再開発に反対するライバル。市長夫人のキャサリーセタジョーンズが仮面夫婦を演じる住宅。
パーティーのドレス姿は それなりのインテリアに溶け込む演技力、流石です。

⑥ニューヨーク冬物語

原題はwinter tale・・・日本語タイトルにはニューヨークが付いていて興味がわきます。 
 私もその一人ですが。
ニューヨークで人が馬に乗っている100年前の時代。
悪の道から出たい人、アッパークラスの住宅の住人。
マンハッタン橋の2本の線路間を 白馬が疾走するのを俯瞰で見るのは圧巻ですが ストーリーの中では切なさを感じます。

橋が気になって、ブルックリン橋も調べたら、世界最初の鋼鉄製吊り橋。
現在も使用中・・・。当時の強度計算で通常の6倍とか、そのおかげで現役。

私自身も強度を上げることにします。

今見たい作品 来週封切りの 
『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』
ストーリーも楽しそうですが、 インテリアも凄そう。
映画館に行くつもりをしていても 気づくと終わって 気づくとブルーレイ・・・
今回こそ、久々に映画館へ行きます。