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時を刻むもの

2011-07-28 20:06:19 | 日々の想い

携帯電話のおかげで、腕時計はすっかりしなくなりました。

外出先で活躍する携帯画面のデジタル表示時計。

ぱっと見て、今何時かが明確です。

そういえば、子供の頃、針時計を見るのが苦手で、デジタル時計だと分かりやすく好きでした。

 

時計って見て分かりやすいものが重宝だと勝手に思っていました。

瞬時に時間が確認できるもの、という前提で見ていたのでしょう。

無意識に時間に追われている日常が背景にあるのかもしれません。

 

なぜ、そう思ったかといいますと、

 

先日、訪問した美術館の壁に掛かっていたもの。

 

 

土の盤に、木の棒の針。

本当の時計?と一瞬疑ってしまうほど。

 

そう・・時間が止まったようなオブジェに見えました。

 

時を刻んでいることを、まるで知られないように、

周囲に溶け込んで、時計ということを忘れさせるように、

 

時計とは、こういうものという前出の思い込みが

幻想だと言わんばかりの姿に、しばし見とれて帰ってきました。

 

 

~小さな美術館 「as it is」(あるがまま)にて~

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