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横浜 三溪園

2009-08-12 19:51:22 | 日々の建築ウォッチング
横浜開港150周年記念企画として、
横浜三溪園の古建築全17棟が、ただいま特別公開中です。(8/1~8/16)
横浜 三溪園のHP

三溪園は、ふだん非公開の建物が多く、
年に数回、特別公開が行われるものの、一部に限られていますし、

今回のように、全棟同時公開というのは大変貴重な機会です。


ということで、ガイドを務めるYさんを先頭に、
先週友人たちと見て周りました。


下の写真は、臨春閣(りんしゅんかく)です。



もとは紀州徳川家が紀ノ川沿いに建てた別荘とのこと。

川面の反射光を楽しめる開放的な縁側に、
凝ったデザインの障子桟や欄間など、遊び心が随所に表れていました。


この建物は、建具の教科書に出てきそうな
雨戸がえし?(と言うのか分かりませんが、とりあえず・・)で有名です。



雨戸が、コーナーに差し掛かったとき、
突起の金物にひっかけて、90度向きを変え、
向こう側に収まる仕掛けです。

民家ウォッチングで訪れた知覧(鹿児島県)の民家でも、
同じものを見かけました。



次の写真は、鶴翔閣(かくしょうかく)。原三溪の旧宅です。
数年前に修復工事が行われたため、ご覧の通り新築同様の綺麗さです。



2年前、建築士会の企画で、枡野俊明氏のお話を、鶴翔閣で聴きました。

枡野氏は、禅僧にして庭園デザイナー。
庭園の意匠と禅の思想についての、興味深いお話でした。

禅僧の法衣姿での講話に加え、
夜の非公開建物内で聴くというシチュエーションが、
たまらなく、一層神秘的な建物に感じさせられたものです。

今回は、真夏の日中の見学でしたから、
明るく伸びやかな建物に感じました。(笑)
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