鳥海山近郷夜話

最近、ちっとも登らなくなった鳥海山。そこでの出来事、出会った人々について書き残しておこうと思います。

イカ釣り船

2020年02月26日 | 兎糞録
 最近、烏賊が高くて頻繁に食卓に上ることはなくなりました。
 二月なのですが、港にはイカ釣り船が係留してありました。小学校一年生まで遊び場にしていた風景ですので今も時々散歩に行きます。子供のころ、イカ素麺と言えば、子供の分際で一人前が丼一杯でした。大人になってから、イカ刺、イカ素麺が小皿、小鉢にちょっぴなのは情けなく思ったものでした。もっとも、その頃家族が、漁師さんの所を借りて住んでいたからでしょうけど。夜のイカ釣り船にもついていきましたし、魚は飛び切りの鮮度いいものばかり食べてました。ほんとに今は海が近くにありながら自分から見て、鮮度のいい魚介類を見るのは稀です。
 夏に、鳥海山から見る日本海に浮かぶイカ釣り船の夜景は趣があります。
 ウミネコも近くで見ると凶悪そうな眼付きです。
 港沿いに車を走らせると、崩れ落ちる一歩手前の倉庫が。
 この隣の倉庫にはまだ荷物が置かれていて、どうやら現役で活躍している様子。
 さすがにこれは現役ではないですね。でも、こういった風景、大好きです。
 そうそう、以前、この一角の工場に勤めていた山仲間のHさんは、夜勤の巡回中、倉庫の吊り扉を引いたところ、吊り金具が腐っていたのか倒れてきて下敷きになり長いこと入院したそうです。その扉100㎏もあったそうですから。よく発見されて助かったものです。そのHさんもすでに故人、かつて山を共にした人も次々に鬼籍に入り、一番最初に入りそうだった自分が未だ生きながらえています。


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